37:22
62.1 km
5468 m
【祝】日本百名山の締めくくりは超過酷。沼平ゲートから徒歩で赤石岳・悪沢岳周回【日本百名山完登】(98・99座目/100名山)
荒川岳・東岳(悪沢岳)・前岳・中岳・赤石岳 (長野, 山梨)
2025年11月22日(土)〜25日(火) 3日間
YouTubeに動画をアップ致しました。宜しければご覧いただけますと嬉しいです。 https://youtu.be/ue8CSTIIoww 厄介な二座を残してしまいました。椹島ロッジの営業も終了し、もはや簡単にはたどり着けなくなってしまった南アルプス最奥部。車が無いなら歩けば良いじゃない。休みがたっぷり取れないので、山中1泊で行きましょう。と、片道五時間のロード歩きを考慮し、日付が変わる前の23時に沼平スタート。 順調に(早速足の裏には水ぶくれが出来てしまいましたが、)赤石岳登山口に3時には到着。そこから急登をひたすら登るが、あまりにも重い荷物と、夫婦揃ってほぼ2徹のコンディション。標高で300メートル程登った辺りで2人とも力尽き、荷物からテントを出して、平坦な場所を探し緊急幕営。3時間ほど眠り、何とかリフレッシュしたら、登山再開。ひたすらの急登ですが、椹島と赤石小屋の距離をカウントダウンする標識のそばには幕営適地が有りますので、いざというときは(無い方が良いですが)幕営可能です。 樹林帯の急登を登ること3時間程度で赤石小屋に到着。冬季小屋は倉庫の2階でとても広い。10人は優に入れます。水場は未確認ですが、小屋からかなり下った所にあります。冬季トイレも大と小も別々に開放中。紙は無いので持参を。設備が整っておりかなり快適に過ごせます。まだまだ眠かったので、食事と仮眠で1時間半程休み出発。 山頂までの道は狭い岩場のトラバースと、稜線までの激登り。水場もここにあります。稜線に乗ると爆風。たまらずバラクラバとチェーンスパイク、防寒テムレスを装着し、山頂へ。夕暮れギリギリで登頂。登頂後はすぐそばの避難小屋に潜り込む。先客は無く、広々とした避難小屋が貸しきりでした。ここも非常に設備が整っており、水場はありませんが、トイレも使用可能。しかも自動で照明点くし、紙も有って、その場に捨てられます。小屋の開放スペースもとても広く普通に10人以上入ります。爆風の音量がかなりキツいですが、疲労もあり、食事も取らずに就寝。 翌朝3時に起床し、期限切れのアマノフーズのカレーをすすったら出発。(現在も体調問題ないです。流石の日本の食品加工技術!)日の出前でしたが、稜線上で日の出を拝めると踏んで先を急ぎます。小赤石岳の肩の辺りで日の出を拝んだら、大聖寺平まで激下り。そしてトラバース気味に進みつつ荒川小屋に。ここも冬季小屋が開放されており、そこそこ広い。1階だけで5人くらい、2階も使えるのかな?水場は枯れていてトイレは使えないので注意。 ここから中岳方面に激登りですが、疲れが残り、なかなかペースが上がらず。中岳近くの稜線手前でカモシカに邂逅。稜線はこれまた爆風で、中岳登頂後はたまらず中岳避難小屋に潜り込む。ここも5人以上は収容できる。トイレと水場はありませんが、この過酷な場所に避難小屋が有るのは有りがたい。 悪沢岳方面には一旦大きく下ってから、岩場を登り上げます。そしてついに登頂&日本百名山完登。山頂から見える日本百名山が全て登頂済みって言うのが嬉しかったなぁ。天気も良く、山頂付近は風も弱く、最高の締めくくりとなりました。と、ここまでは良かったんですが、下山がとにかく大変。 悪沢岳山頂付近は大きな岩がゴロゴロしていて道がわかりづらく、ペンキの印を頼りに降りていきます。そして、丸山から千枚岳は痩せ尾根を越えつつ、梯子等もありアスレチカル。千枚岳から下はかなり道が良くなり、千枚小屋に無事到着。小屋前の水場は枯れていますが、冬季小屋は2階からアクセス可能で、外トイレも1つ使用可能。ここも5人以上は優に入れます。ここで食事を済まし、長い長い下山を再開します。 緩やかに下るため、疲れた足には優しいんですが、とにかく標高が下がらない。小屋から2時間程下り、薄暗くなったところでまだ1800メートル地点くらい。コースタイムでまだ2時間以上残っています。ヘッドライトを装着し、進みますが、平坦なうえ、落ち葉で登山道が隠れていて、先がわかりづらい。何度も道迷いをしながら、一旦林道に合流。林道を歩くとかなり遠回りになるので、勇気を振り絞ってまた先の登山道に侵入。再度林道に合流し、登山道の入り口をスマホで探しながら歩いていると、急に地面が無くなる。滑落です。幸い緩い斜面で落ち葉がフカフカだったので、3、4メートル程度で止まり、爪に泥が入って深爪した以外は大した怪我もなく、車道に復帰。歩きスマホはアカン。 気を取り直し、登山道に入るも、なぜかここで急に登り返し。真っ暗な下山中に登りが有ると、本当に道がわからない。GPSを頼りに何とか登山口の吊り橋まで着いたのは、コースタイムの1時間遅れ。そして今回の山行の一番の恐怖はここから。17キロ以上をボロボロの体で歩きます。途中妻の体力が切れかけて、私がダブルザックで歩いたり、バリバリ落石現場に遭遇したり、ヘッドライトの点灯時間が長すぎるせいで、どんどん光量が減っていったり、そんな時に回りの斜面でしきりに獣の気配(多分シカ)がしたりと、かなり肉体的にも精神的にもキツい時間でした。 何とか沼平ゲートにたどり着いたのは、日付が変わった0時半頃。皆さん、悪いことは言わないので、椹島へは自転車か送迎バスで行きましょう。アスファルトを登山靴で歩きすぎたせいで足の皮が水ぶくれだらけです。ほぼ意地で登ってしまった1泊4日の山行でしたが、締めくくりに相応しい、今までで一番過酷な経験でした。達成感より安堵感が強い。
