35:39
55.0 km
6407 m
白馬三山〜針ノ木へ3泊4日
白馬岳・小蓮華山 (長野, 富山)
2025年10月22日(水)〜25日(土) 4日間
前回の唐松〜五竜鹿島槍縦走の時に見た白馬三山が忘れられず、そしていつかいつかと思っていた針ノ木サーキットも行けたらなと縦走を計画。天気予報がこれ以上ないほど晴れマークが続いていたので無理言って休みをもらい急遽決行。 せっかくなら山行中にも美味い飯とビールを飲みたいという欲望を詰め込んだザックは25キロに(下山後食糧を食べ尽くして測ったザックは17キロほど。約10キロくらいは飯と酒でした…)。 背負って歩き出した瞬間は、「これ一つ目のピークまでも持たないかも…」と自分の強欲さに後悔しましたが、歩いているうちにリズムを掴み、ゼエゼエ言いながらも僕が思い描いてた登山ってこんな感じだよなと、今登山してるぜ!とだんだん気分も高揚していました。 白馬三山は想像より荒々しい表層で、特に白馬岳はその切れ落ちた壁面の迫力が凄かった。 でもそれと同時にその荒々しさを瞬間的に切り取ったような、カメラのシャッターを押した瞬間その写真の世界の中に入りこんだかのような静けさ。真っ白な大地がそう思わせていたのかもしれませんが、音がない白黒の世界の中に入り込んだかのような不思議な感覚に襲われました。 唐松〜鹿島槍までは一度通ったことのあるコースでしたが、それでもこんなに感動するのかと。特に五竜山頂で見る朝日は息を呑むほどの美しさ。体全体であの空気を吸い込むときっと誰しも忘れられない経験になるだろうなと。僕は何度来てもきっとこの風景を見て心動かされるんだろうなと、そう思うほど好きな山域になりました。 最終日はブラックスタートで針ノ木サーキットを。まるで今にも落ちてきそうな星空を眺めながら、これまたすぐにでも落ちてしまいそうな細い稜線の上を歩いていると、なんだか精神が肉体を離れていくような。幽体離脱(したことないけど)をしている時のような浮遊感に急に襲われたり、でもまたスッと自分に帰ってきたり。夢と現実を行ったり来たりしているうつらうつらしている時のような感覚に襲われて少し怖さもありましたが、現実離れしたその感覚はなんだか心地のいい時間でした。 この4日間、山についてやる事がいっぱいで山の事しか考えなくてもよくて、どの時間もめちゃくちゃ楽しくて熱中してたらあっという間に終わってた、ほんとに4日も居たか?と思うくらい一瞬の4日間でした。 が、最後のピークの針ノ木岳山頂からこれまで歩いてきた道のりをみた瞬間だけは、普段あまり良いように捉えた事のない、褒めるべきところなんてない人間だと思ってる自分にもよく歩いてきたなと、そう労ってあげたい気持ちになりました。 それでもまだまだ山の中にいたい。補給さえできれば、日数さえ許せば、まだまだ歩き続けていたい。そうも思った山行でした。
