31:24
32.3 km
3191 m
2026-05-05-07 飯豊・大日岳滑走
飯豊山・大日岳・御西岳 (福島, 山形)
2026年05月05日(火)〜07日(木) 3日間
始めての飯豊に足を踏み入れたのが8年前の4月、相方に夏の飯豊の稜線の美しさを教えてもらったのが5年前の夏、その後シーズン問わず毎年飯豊に通うも、大日岳に立てたのは秋口に一回のみ。 そんな大日岳の奥深さに憧れ、夏にはニッコウキスゲに覆われる東面をいつか滑れたら、と妄想しだしたのが3~4年前、それが実現する日がきた。 ここ数年、毎年GWは泊まりで遠征をともにしている相方と、昨年は梅花皮から大日岳を目指すも天気、体力ともに完敗。今年は加えて少雪のため、どうするか悩んだ末、通いなれた大日杉から入山することに。 登山口はすでに新緑シーズン。2泊3日の小屋泊装備に、スキー、ブーツと25kgを超える重装備を担いでの歩き出し。ペースは当然あがらず、地蔵岳手前までは登山靴で夏道歩き。ようやくスキーがはけるかとブーツに履き替えるも、結局は雪が切れて脱いだり付けたりを繰り返し、ますます時間ロス。ようやくスキーの威力を発揮できたのは、切合小屋直下の残雪期の尾根ルートのみ。 いつもの1.5倍をかけて、なんとか日暮前に切合小屋到着。すでに数パーティーが到着していたが、スペース充分。2階の一角を占領させてもらい、暖かく快適な小屋生活を開始。 二日目、前日の疲労が残るも重荷からの解放に少し安堵。そしてなんといっても、大日岳を狙うにはこの上ない快晴無風の好天気。今日行けなければ一生チャンスはなかろうと、気合がはいる。 朝の放射冷却でカチカチになった草履岳の斜面をブーツにアイゼンをつけてスキーを担いで歩き出す。空はどこまでも青く、稜線はどこまでも美しい。陽がだんだん高くなり、気温があがり雪が緩む。直射日光はいたいくらいで、微風が心地よい。尾西手前まではブーツ8割、シール2割と、ほぼ夏道登山。稜線にでてもスキーが重荷になるとは想定外だった。尾西からはさすがに雪がつき、ようやくスキー登山モード。遠かった大日岳がどんどん近づき、最後の急登はアイゼンつけていっきに山頂へ。 三度目の大日岳は、これまで以上の長旅を考えると感慨深い。 その山頂は、相変わらず風なく、昼寝でもしたくなるような陽気。写真をとって、お茶して、いよいよ東面滑走。滑り出しは少々急だが、シワもデブリもなく広く美しバーンがどこまでも続く。満を持して、いざドロップイン。 300mほどを三ピッチほど、お互い動画を撮りながら下っていく。滑ってしまえばあっという間。その余韻に浸る間もなく、150mほどコルまで登り返し、あとはひたすらもと来た道を帰る。それでも帰りは飯豊山頂や草履からの斜面を滑走しながら、スキーを担いだかいのある充実感たっぷりの一日となった。 三日目、今日も好天、あとは下山のみ。だが、これまた重荷を背負うとおもうと気が重い。。 気の緩みも相まって、居心地のよい小屋をたつ気合がはいらず、ようやく7時半に出発するころには、気温もあがり雪もグサグサに。2日間大変お世話になった小屋に別れを告げて小屋直下の斜面をすべると、あとは重荷と化したスキー板を担いでえっちらおっちら。しかもこの三日目の高温で雪解けがだいぶすすみ、登山道は雪解けの落とし穴のオンパレード。途中重荷に耐えきれず、シールをはいてみるも一瞬でその威力は失われ、結局夏道をズボズボしながら下山。 下山もペースあがらず、ようやく登山口についたのは三時半。しかし、二人とも自力で下山できたことに祝杯だ。 初日に夏道ルートミスではまってしまった我々を助けてくれた女子や、大日岳で斜面アドバイスをしてくれたベテランさん、小屋でおいしい料理をおすそ分けしてくれた地元山岳会の方々、快適な小屋に泊まれたことなど、今回もいろんな方に助けられて、温めていた妄想と、計画完遂することができました。 色々なご縁と、今回も一緒に山に行ってくれた仲間に最大級の感謝を込めて。
