爆風の唐松岳〜五竜岳縦走 果たして?
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳
(長野, 富山)
2026年07月29日(水)〜30日(木)
2日間
2泊3日の八方尾根〜唐松岳〜五竜岳〜遠見尾根の山行ツアーに参加
(1日目)
大阪からバスで白馬村の旅館に移動のみ。
温泉に入って、美味しい夕食を取って、早めに就寝
(2日目)
ロープウェイ→ゴンドラ→ゴンドラを乗り継いで、終点の八方池山荘から山行スタート。今日は八方池〜唐松岳〜牛首〜五竜山荘までの予定。
核心部は岩場、鎖場の牛首。滑落したら、一発アウトの約1時間の難所。
ゴンドラを降りると、雨は降って無いものの、辺りはガスガス。山行スタートしてから八方池、扇雪渓までは風もあまりなく、花を見ながらのんびり登る。
ところが丸山ケルン辺りから急に風が強くなってきた。それでも、我々はゆっくりと登っていく。すると、午前の早い時間にも拘らず、途中で引き返すグループが何組も出てきた。すれ違う際に、理由を聞くと、「上の方は風速15m。時折り20m程度で、もう登るのが難しい。唐松岳登頂は諦めた。」とのこと。ガイドさんは、「取り敢えず、行けるところまで行きましょう。途中のやせ尾根は風に煽られないように慎重に。」と言うので、我々も指示に従い山行を続行。唐松岳頂上山荘では、確かに体感20m近い風を受ける。これは、このまま撤退か、と思っていたら、唐松岳を登頂したグループに幾つか出会い、状況を確認すると、意外にも「何故か唐松岳までは、風はそれ程強くない。」と。それではと、ガイドさんもGOとなり、唐松岳まで無事、登頂できました。山頂から天気が良ければ、白馬三山や不帰ノ嶮が見えるはずだが、今日は残念。
唐松岳登頂後、山荘まで戻り、昼食休憩。ガイドさんを見ると、どうすべきか悩んでいる様子。撤退するならここしか無い。牛首に突っ込んだら、五竜山荘まで進むことになる。風は相変わらず強く、15mはありそう。
運命の瞬間。
「このまま牛首に突っ込みます。鎖から絶対に手を離さず、ゆっくりでいいから慎重に足場を確認して進んでください。鎖はワンピッチに1人。牛首では、危険なので写真は絶対に撮らないように。」の指示。
鎖場区間や岩場で、やはり、時折り15mの風に晒される。鎖や岩も濡れており、滑りやすい。鎖場では参加者同士が声をかけながら、慎重に進み、約1時間で無事に何とか牛首をクリア。その後も強風に煽られながら、稜線を進み、五竜岳と遠見尾根の分岐に建つ五竜山荘に無事到着。小屋名物のカレーを食べ、19時頃、床に就いた。夜中、何度か目が覚めると、20m以上ありそうな更なる強風が山小屋を叩く音がしていた。
(3日目)
午前4時。疲労や濡れた岩場の為、五竜岳アタックに自信がないと自己申告の待機者3名を除き、参加者全員が準備を整えて集合。
18m以上の風予報に反して、4時の風は少しましなようだ。ガイドさんは外に出て、アタックするかじっと考えている。
山小屋にも掲示されているが、岩場、鎖場の五竜岳は登りよりも下りが核心。YAMAPのフィールドメモでは、晴れていても滑りやすい岩もあるようだ。このままアタックか、という時、霧雨だった雨が急に激しくなってきた。恐らく、これが決定的になったのだろう。ガイドさんから、五竜岳アタックの中止と、5時30分に遠見尾根から下山開始が告げられる。がっかり感満載で、朝食弁当を食べ、5時30分まで部屋に戻り、再度横になる。でも、結果的にはアタック中止で良かったかも。5時30分に改めて小屋の外に出ると、さっきはマシだった風が予報通り昨日以上の強風になっていた。残念だが、今回は仕方なし。
しかし、人生は分からないもの。アタック中止が違う奇跡を呼ぶ。五竜岳にアタックしていたら、5時半には小屋前には居ない。5時半に小屋前で出発を待っていたら、何とTJARに2連続優勝のDさんが小屋から出てきた。トレランの練習にでも来ていたのだろうか。思わず、握手を求めてしまった。流石に大阪市消防局の公務員に写真はまずいかと思い、ここでは遠慮した。ちょっと適した使い方じゃないかもだが、五竜岳は登頂できなかったが、Dさんに会えたので「災い転じて福となす」かな。
遠見尾根。初めて下りたが、兎も角長い。最初の西遠見までの約1時間半は、事故多発の岩場の連続。その後は細かいアップダウンを繰り返し、大遠見、中遠見、小遠見を経て、五竜山荘から約5時間でようやく終点のテレキャビン乗り場に到着。この時、また奇跡が…。
トレランしながら下りてきたDさんに再び遭遇。もう我慢出来ず、写真をお願いしたら、快くOKが出ました。Dさん、ありがとうございました!
今回、八方尾根〜唐松岳〜牛首〜五竜岳〜遠見尾根で完成のはずだった縦走だったが、残念ながら五竜岳のみ達成出来ず、竜だけに、こちらは「画竜点睛を欠く」と言ったところか。
色んなことがあった山行だったが、これも良い経験に変え、今後の山行に役立てたい。
今回、個人山行なら、強風のため恐らく唐松岳登頂も断念してただろう。ガイドさんに感謝である。
五竜山荘で五竜岳アタックに備えて、購入した五竜岳のバッジの為にもいつかリベンジするぞ!
兎にも角にも、おつかれ山でした。