志賀の奥山から登尾峠で城屋へ

2020.03.24(火) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 31
休憩時間
3
距離
17.9 km
のぼり / くだり
795 / 892 m
3 43
2 45

活動詳細

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 思いっきり地元ネタで分かる人しか分からないでしょうが、内久井から城屋までの登尾峠越えの道を歩きます(引き返すのはイヤで)。地元と言っても内久井まで8km位はあるので、普通はバイクで行きますが、そうなるとバイクピックアップが大変、内久井までバスで取りに行きますと暗い山道をトボトボと歩くのでそれは避けたい。ということで、綾部駅前からバスで内久井まで行きました。 ■クマ対策  今回からツインベルにしました。従来のものはチリンチリンと音がして音量は少なめ、新しいのはカランカランと音がして音量大きめ。チリンカランと賑やかな音がします。爆竹も考えたけれど、落ち葉の多い山中で鳴らすと火が怖いのでヤメ。  綾部市クマ出没・子ども安全情報※を見ると・・・どこでも出てますわなあ(赤:2019年、青:2010〜2018)。今回の活動ゾーンはオレンジの楕円付近ですが、クマ印はないですが、それは目撃者がいないため。ボク自身も2019年には柿枝がへし折られて実がなくなって、下に柿色の大きなウンチがあったのを発見、2018年には何かが柿の木に登っているのを見て、夜だったのでライトを照らして目があったことがあります。クマとは確認できなかったので連絡はしてませんが・・ ※https://www.google.co.jp/maps/@35.3572585,135.1984726,16750m/data=!3m1!1e3!4m2!6m1!1s1jghew0M0iKUU_h1xx4v5C-zWQ50?hl=ja ■志賀の奥山  登尾峠の前に、奥山三角点(403.2)に登りました。ここはわが中学校区の最高峰であるのが分かったのです。林道の登りはめんどくさ! ■登尾峠  30数年前に峠まで行ったことはありますが、城屋までは行かず。  この峠は舞鶴と志賀郷を結ぶ生活道路だったようです。城屋からは「丹波峠」、内久井からは、「登尾峠」(昔は、城屋峠)と呼ばれていたようです。 「四つ尾山の四季」サイトにある聞き書きによると、 http://www.nbcayabe.com/toge/noborio.htm#n3 1.小学生の時に祖父に連れられて3回も峠越えをした 2.大八車を引いての峠越え 3.城屋から餅つき臼を持って帰った。いつも魚がお土産であった。 4.この峠道は、昔は、彼岸道(ひがんみち)と呼ばれていた。彼岸になると内久井の人々が、この道の草刈りをしたから。城屋側は、城屋の人達が刈った。  歩いてみると、枯れ枝や倒木はあるものの、ゆるやかな坂道が続き、実に気持ちの良い峠道です。平坦な尾根分岐もありますが、境界杭があるので間違いはないでしょう。  この峠近辺には城屋の「雨引の宮」にまつわる伝承、さらに関連して「蛇神様の池と大杉の巨木」の話もありので興味深い。時間がああれば探索してみたいと思います。 http://www2.nkansai.ne.jp/com/mill/minwa/h-mn35.htm  コンター250付近で写真は終了になりましたが、さらに降っていくと、2重の道や、深掘れも目立つようになり、倒木で埋まったり、どうみても水の流れた小谷のようなところもありました。倒木や水流のために新しい踏み跡ができて、そこが道になったようなことがあったのでしょう。しかし通過に難渋するようなこともなく通り易い道でした。いかにも古道らしい道で楽しんで降ることができました。   ■コースタイム 9:11 内久井 9:30 三軒屋 9:45 二股、引き返し■5分休憩 9:59 10:14 コンター250谷分岐■5分思案休憩、探索 10:32 10:46 破線路探索 11:01 尾根乗越地点■11分休憩 11:12 11:20 ▲奥山 403.2 11:25 12:00 府道合流 12:11 登尾峠取り付き■29分昼食休憩 12:40 12:55 登尾峠尾根乗越 13:03 登尾峠道標 13:13 13:27 P336直下  14:12 峠下■7分休憩 14:19 14:27 城屋府道分岐 14:40 城屋神社前 14:54 野村寺踏切 15:19 コンビニ■6分休憩 15:25 15:35 JR西舞鶴 -------------------------------------------------------------- 16.3km/7時間26分(山旅ロガー読み、沿面距離、うち休憩63分) ■機材 カメラ:リコーCX-3、オリンパスXZ-2 スマホ:Urbano V03(GPS、山旅ロガー用)、ASUS Zenfon3Max(地図ロイド用)

由良川 綾部市クマ目撃情報マップ
上杉以西、吉美ー豊里ライン以北
綾部市クマ目撃情報マップ 上杉以西、吉美ー豊里ライン以北
由良川 内久井。うつくしい村だと思う。ウチの村も負けてるな。
内久井。うつくしい村だと思う。ウチの村も負けてるな。
由良川 これは何や?
これは何や?
由良川 と思ったらアカバナミツマタ!ミツマタ自体は中国原産で1600年頃に渡来という記録があるようだが、万葉集にも出ているくらいなのでほとんど日本種だろう。ましてや、アカバナは突然変異で、戦後、四国あたりで発見されたものなので純然たる国産でしょう。
と思ったらアカバナミツマタ!ミツマタ自体は中国原産で1600年頃に渡来という記録があるようだが、万葉集にも出ているくらいなのでほとんど日本種だろう。ましてや、アカバナは突然変異で、戦後、四国あたりで発見されたものなので純然たる国産でしょう。
由良川 なかなかシブイお庭の家が多い。
なかなかシブイお庭の家が多い。
由良川 明治の古い陸測図で三軒屋となっている所。三軒が現役だったが、その奥にもう一軒の敷地だけが残っていた。
明治の古い陸測図で三軒屋となっている所。三軒が現役だったが、その奥にもう一軒の敷地だけが残っていた。
由良川 地元で「二股」と呼ばれている所。ここには大きな広場(駐車場)がある。
地元で「二股」と呼ばれている所。ここには大きな広場(駐車場)がある。
由良川 ここで府道は通行止め。三軒屋付近で出合った猟師さんによると、山は大荒れてトイレもひっくり返っていたということなのだが、通過できるのか?
登尾峠に直接行こうと思って府道を行きかけたが・・・
ここで府道は通行止め。三軒屋付近で出合った猟師さんによると、山は大荒れてトイレもひっくり返っていたということなのだが、通過できるのか? 登尾峠に直接行こうと思って府道を行きかけたが・・・
由良川 引き返して、先程の二股広場から枝谷(二股谷)に入って三角点奥山を目指すことにする。
谷の分岐に突き当り、右俣は破線路通りの谷だが、道跡もナシ!林道はあさっての方を向いてるし。
引き返して、先程の二股広場から枝谷(二股谷)に入って三角点奥山を目指すことにする。 谷の分岐に突き当り、右俣は破線路通りの谷だが、道跡もナシ!林道はあさっての方を向いてるし。
由良川 二股8号の札がかかっている左俣にも入って見たが、道などあるはずもなし。
二股8号の札がかかっている左俣にも入って見たが、道などあるはずもなし。
由良川 おとなしく北に回っている林道をたどる。これでほんとにいいのやら?
おとなしく北に回っている林道をたどる。これでほんとにいいのやら?
由良川 山腹をぐるぐる回っていく林道。ま、登りなのでいいのでしょう?
山腹をぐるぐる回っていく林道。ま、登りなのでいいのでしょう?
由良川 皆さん撮っているんでボクも。
皆さん撮っているんでボクも。
由良川 林道は山腹を巻きながら延々と続く。
林道は山腹を巻きながら延々と続く。
由良川 破線路のある谷を見に引き返すも、道型などはナシ。
破線路のある谷を見に引き返すも、道型などはナシ。
由良川 やっとこさで稜線に出た。
やっとこさで稜線に出た。
由良川 稜線を乗越すポイントで休憩。南側にも林道が巻きながら降っていた。
稜線を乗越すポイントで休憩。南側にも林道が巻きながら降っていた。
由良川 下に深山の村が見えた。ここから篠田にも行ける。
下に深山の村が見えた。ここから篠田にも行ける。
由良川 さて、この「はえ坂峠」はどこなんやろか?関電道と同じ方向を指しているが?
さて、この「はえ坂峠」はどこなんやろか?関電道と同じ方向を指しているが?
由良川 この上が三角点奥山。わが中学校区での400m超え最高峰。
この上が三角点奥山。わが中学校区での400m超え最高峰。
由良川 山頂にはこんな標柱があった。
「保安禁伐林」「東西五十間 南北三十間」
山頂にはこんな標柱があった。 「保安禁伐林」「東西五十間 南北三十間」
由良川 「何鹿郡志賀郷村」明治29年12月の銘があった。
「何鹿郡志賀郷村」明治29年12月の銘があった。
由良川 三角点奥山403.2m
三角点奥山403.2m
由良川 三角点と標柱の位置関係。
それにしても標柱は崩壊せずによく残ったもんだ!
三角点と標柱の位置関係。 それにしても標柱は崩壊せずによく残ったもんだ!
由良川 広い林道を登尾峠に向かう。明治の陸測図では尾根伝いに行けるハズだが、今の林道はいったん谷に降るんよねえ。
広い林道を登尾峠に向かう。明治の陸測図では尾根伝いに行けるハズだが、今の林道はいったん谷に降るんよねえ。
由良川 明治陸測図で奥黒谷(今は八代)から上がってくる破線尾根道を過ぎたあたりの鞍部で尾根筋をみると明瞭な古道跡が見えた。
明治陸測図で奥黒谷(今は八代)から上がってくる破線尾根道を過ぎたあたりの鞍部で尾根筋をみると明瞭な古道跡が見えた。
由良川 その古道は尾根の東側を巻いて続いていくようだった。この分なら尾根通しで両丹国境尾根に到達できそうだ。
その古道は尾根の東側を巻いて続いていくようだった。この分なら尾根通しで両丹国境尾根に到達できそうだ。
由良川 さて、ここが「はえ坂峠」なんやろか?峠なら先程の鞍部のほうが峠地形らしいけど。
さて、ここが「はえ坂峠」なんやろか?峠なら先程の鞍部のほうが峠地形らしいけど。
由良川 見晴らしの効くポイントに来た。遠く西には、三岳山が見えた。
見晴らしの効くポイントに来た。遠く西には、三岳山が見えた。
由良川 北は登尾峠。右手の一番低いところがそう。
北は登尾峠。右手の一番低いところがそう。
由良川 府道合流。ここが志賀郷の奥山お花見会場になるところ。確かにトイレがひっくり返っていた。
府道合流。ここが志賀郷の奥山お花見会場になるところ。確かにトイレがひっくり返っていた。
由良川 東屋は大丈夫。ここも大きな広場になっている。
東屋は大丈夫。ここも大きな広場になっている。
由良川 花はヤマザクラとこれは何?
花はヤマザクラとこれは何?
由良川 さて、登尾峠取り付きまで降りてきた。はて登り口はこんな荒れた谷だったか?以前は畑のあぜ道みたいな草付きの道をのんびり登ったような?
さて、登尾峠取り付きまで降りてきた。はて登り口はこんな荒れた谷だったか?以前は畑のあぜ道みたいな草付きの道をのんびり登ったような?
由良川 小瀧の前を通過してナナメに登っていく。これ以後、登尾峠道標まで写真なし(CX3写真の取り込みエラーで全滅)
ここで時雨、昼食とした。
小瀧の前を通過してナナメに登っていく。これ以後、登尾峠道標まで写真なし(CX3写真の取り込みエラーで全滅) ここで時雨、昼食とした。
由良川 峠の取り付きは土砂崩れの上みたいな斜面を登る。ファミリ向けではないな。少し登ると快適なトラバース道となり、尾根に上がる。乗越から200mほどで道標が現れた。
右 たんば 左  山ミち
ボクは未確認だが、横には「文政三辰正月行者八十八」とあるらしい。文政三辰は1820年
峠の取り付きは土砂崩れの上みたいな斜面を登る。ファミリ向けではないな。少し登ると快適なトラバース道となり、尾根に上がる。乗越から200mほどで道標が現れた。 右 たんば 左  山ミち ボクは未確認だが、横には「文政三辰正月行者八十八」とあるらしい。文政三辰は1820年
由良川 下部が割れているが、左から「女■、油 、の村、城」とある。女布、野村寺、油は不明、城屋であろう。
調べると、油 は「油里」で、今の高野由里は昔は「油里」だったそうな。丹後の地名:https://tangonotimei.com/doc/tango/takanoyuri.html
下部が割れているが、左から「女■、油 、の村、城」とある。女布、野村寺、油は不明、城屋であろう。 調べると、油 は「油里」で、今の高野由里は昔は「油里」だったそうな。丹後の地名:https://tangonotimei.com/doc/tango/takanoyuri.html
由良川 道標北には立派な道が続いている。明治の陸測図にはここから尾根伝いに女布、黒谷、久田美に通じる破線路が描かれている。まさに山上の十字路!
道標北には立派な道が続いている。明治の陸測図にはここから尾根伝いに女布、黒谷、久田美に通じる破線路が描かれている。まさに山上の十字路!
由良川 さて北へ。実に素晴らしい道。尾根が平坦なので尾根分岐には注意。境界赤杭があるのでわかりやすいけど。
さて北へ。実に素晴らしい道。尾根が平坦なので尾根分岐には注意。境界赤杭があるのでわかりやすいけど。
由良川 でかい!
でかい!
由良川 ここも尾根分岐
ここも尾根分岐
由良川 今まで杉のクマハギは見なかったが古い爪跡があった。
今まで杉のクマハギは見なかったが古い爪跡があった。
由良川 P336は巻く
P336は巻く
由良川 舞鶴名物、舞鶴要塞の碑
「S.M.2Z 舞鶴要塞第二地帯標」「第十六号」「明治三十二年七月」
舞鶴名物、舞鶴要塞の碑 「S.M.2Z 舞鶴要塞第二地帯標」「第十六号」「明治三十二年七月」
由良川 道が2本あるように見える。ここだけでなく、下りに入ると何箇所も見られた。
道が2本あるように見える。ここだけでなく、下りに入ると何箇所も見られた。
由良川 実に美しい。
実に美しい。
由良川 コンター250付近、実はここで写真は終了。CX3の写真取り込み不良で。
さらに降っていくと、深掘れも目立つようになり、そのぶん倒木で埋まっていることもあったが、比較的通り易い道だった。
コンター250付近、実はここで写真は終了。CX3の写真取り込み不良で。 さらに降っていくと、深掘れも目立つようになり、そのぶん倒木で埋まっていることもあったが、比較的通り易い道だった。

活動の装備

  • キャラバン(caravan)
    グランドキング GK68
  • その他(Other)
    urbano V03
  • オリンパス(OLYMPUS)
    XZ-2
  • リコー(RICOH)
    デジタルカメラCX3ブラックCX3BK
  • その他(Other)
    冒険倶楽部 熊ベル AY-12
  • その他(Other)
    浅野木工所 熊よけベル

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