活動データ
タイム
30:08
距離
47.8km
のぼり
4187m
くだり
3843m
チェックポイント
活動詳細
すべて見る久しぶりのノンヘル登山。何ヶ月ぶりか…。 台風接近で心配していたお天気も、まさかの全日晴れ予報へ。嬉しすぎるスタート! ・ 3時、新穂高を出発。2年前バテバテになりながら歩いた双六小屋までの道のり。そんな過去の自分に懐かしさと愛おしさを感じながら、秋の小池新道を歩く。 双六からの巻道ルートで休憩していると、なんだか後ろでガサガサと物音を感じる。振り向くと…なんと私のすぐ後ろにサプライズゲスト、オコジョ!バッチリ目が合う。あまりにもビックリしすぎて一瞬思考が停止するも、すぐにカメラを取り出しシャッターをきる。彼はとってもすばしっこくて一瞬にして姿を消すが、またすぐ現れ私の元に近づいてくる。そんなやり取りを何度も繰り返しているオコジョ君。好奇心と警戒心の狭間でちょこちょこと動く姿があまりにも可愛く、思わず笑ってしまった。 本来は初日で水晶まで詰めたかったが、テン場がないため三俣泊へ。まだまだ時間があるためテントを張り、鷲羽岳へ登る。お天気に恵まれ最高の景色でした。紅に染まりゆく鷲羽岳を見ながら、明日に備えて就寝。 ・ 2日目は黒部源流ルートより水晶岳、読売新道を経て奥黒部ヒュッテを目指す。実は前日から膝の不調が出始め、予想をはるかに上回るローペースとなる。なんとか岩苔乗越を上がり、時間を確認するとコースタイム通りに行っても到着が17時に!この状況では日没までに着けるのかさえ怪しく、さらにここからの読売新道はエスケープルートがない。戻るか、進むか…。 何度も何度も「戻るなら今」だと思いながらも、''最高のお天気"と、"ここからがほとんど稜線歩き"という条件が味方して後者の選択をする。「40min+2h+3h+2h…」 水晶岳から奥黒部ヒュッテまでのコースタイムを頭に叩き込む。慎重に、安全にゆっくりと進みたいところだけれど、このまま行けばナイトハイクに突入してしまう。 "急ぐけど急がない 焦るけど焦らない" の精神で、周りの絶景に目もくれずとにかく奥黒部ヒュッテを目指す。普段ならなんともない道なのに、まるで地獄の試練のように辛い。試練はさらに輪をかけ、読売新道の後半は悪路の連続。ワイルドすぎる道に苛立ちさえ感じ、襲ってくる激痛が絶叫と涙を招く。 爆進の甲斐あり、17時15分、感動のゴール。生きた心地がした瞬間。ろくに食事も休憩もとっていなかったため、ここでいただたいたコーラは、もう、最高に美味しかった😂さらにはお風呂が入れるとのこと…。なんなの、ここは天国か。神現る。小屋閉めの中、温かく迎えていただいたスタッフの皆さまに、ただただ感謝。 ・ 始発の渡船に乗るべく、3日連続ナイトハイク。 黒部右岸のこのルートは、厳しい崖場で崩落部分も多く、桟道と丸太梯子が続く道。暗闇の中、崖の下からは黒部川の轟々と流れる音が耳を打つ。 最終日は緊張感のある崖場スタートとなったが、雨じゃなくて本当に良かったと改めてお天気の女神に感謝。 夜明けとともに、エメラルドに透き通る黒部川が姿を見せ、その後方には前週登攀した龍王岳や立山が佇む。いよいよ来たな、という感動がじわじわと込み上げてきた。 ・ 膝の不調は改善していないが、ピッチを上げて平ノ渡場へ向かう。10分前に到着したものの、待てども一向に船は来る気配なし。渡船場所を間違えたのかと思い、長い梯子を登り返し掲示板を確認すると…なんと前日から出発時刻が変更になっているではないか!お陰で1時間、黒部湖を目の前に優雅なコーヒータイムを過ごすことができた。 登山なのに船を使うという、貴重な体験を経て黒部左岸へ。左岸道も、桟道や梯子があるものの徐々にブナ林へと変化していく。ロッジくろよんまでくればゴール目前。初めて目にする黒部ダムのスケールに圧巻されるも、その美しい景観に感動。 新穂高から黒部ダムへの旅は無事に幕を閉じました🙏
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