新緑の雲洞谷山(朽木市場~明護坂~東山~行者山~雲洞谷山~大彦峠~大彦谷林道~岩瀬)

2013.05.12(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
4 時間 57
休憩時間
37
距離
11.1 km
のぼり / くだり
604 / 604 m
19
41
11
54
52
1 14
17

活動詳細

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 雲洞谷(うとだに)とは、旧朽木村(現、高島市朽木)の北川沿いにある集落の名前です。かつての朽木村の役場があった市場からすれば、ちょうどこの山を含む尾根を挟んだ裏側に位置します。なかなか長い尾根で、安曇川と北川の合流点あたりから始まり、明護坂(みょうござか)の峠を経て、東山、行者山、雲洞谷山(うとだにやま)、大彦(おしこ)峠、そして鷹ヶ峰を経て白倉連峰に達します。その、明護坂から大彦峠までを縦走しました。  山行記録:日時-2013年5月12日、天候-晴れ。10:40 道の駅①を出発、10:58 一回間違って北に進みすぎ、ゲート③に戻る、11:01 明護坂入口④、11:13 明護坂峠⑤、11:48 東山⑦、12:12 行者山⑧着、ここで昼食。12:28 出発、13:03 雲洞谷山・山頂⑨、13:43 鉄塔下⑩着、休憩。休憩後、13:55 出発、14:02 大彦峠⑪、14:14 林道に下る⑫下、15:14 大彦林道ゲート⑭、15:37 道の駅①着。  ほぼ5時間、約11kmの周回ルートです。明護坂の入口は、確かに少しややこしかったです。一度北に行き過ぎました。おかげで蛇谷ヶ峰の勇姿を楽しめましたが・・・。道さえ見つかると、明護坂はあっという間に(10分ほどで)峠⑤に着いてしまいます。ここからいよいよ縦走の始まり。半時間あまりで東山⑦、15分ほどで行者山⑧、さらに半時間あまりで雲洞谷山・山頂⑨です。尾根上からは眺望はあまり期待できません。でも、山頂から40分下った鉄塔下⑩からは、朽木の山々の素晴らしい眺望が楽しめます。なんといっても地蔵谷峰が最高です。また、正座峰もここからははっきりと確認できました。  2013年の台風18号で、大彦谷林道(東側)が崩壊しました。2014年5月に見に行くと土石流で倒木が谷を塞ぎ、歩行も不可能でした。しかし、2015年11月には復旧工事も完了し、再開した模様です。大事なルートだけにほんとによかったです。関係各位に謝意を示したいと思います。

雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 今回のルートマップです。以下で出てくる丸数字は、この地図の番号です。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(饗庭野、北小松)をベースに作成いたしました。
今回のルートマップです。以下で出てくる丸数字は、この地図の番号です。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(饗庭野、北小松)をベースに作成いたしました。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 道の駅、くつき新本陣。国道367号線を北上し、旧朽木村の中心地、朽木市場にやってきました。まずは道の駅で買出しをして、出発。ここで朽木村一帯の登山地図、中央分水嶺高島トレイルの公式ガイドも買うことができました。
道の駅、くつき新本陣。国道367号線を北上し、旧朽木村の中心地、朽木市場にやってきました。まずは道の駅で買出しをして、出発。ここで朽木村一帯の登山地図、中央分水嶺高島トレイルの公式ガイドも買うことができました。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 シャク(セリ科シャク属)漢字では「杓」と書きます。セリのなかまで、花弁の形に特徴があります。沢沿いや河原などの湿ったところを好みます。
シャク(セリ科シャク属)漢字では「杓」と書きます。セリのなかまで、花弁の形に特徴があります。沢沿いや河原などの湿ったところを好みます。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 明護坂への入口②です。道の駅から国道を渡り、小学校と中学校の間を進み、中学校の裏を少し北東に行ったところです。
明護坂への入口②です。道の駅から国道を渡り、小学校と中学校の間を進み、中学校の裏を少し北東に行ったところです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 ちょっと間違って北に進みすぎました。そこからの写真です。安曇川をはさんで、蛇谷ヶ峰が美しく立っています。いいお天気です。
ちょっと間違って北に進みすぎました。そこからの写真です。安曇川をはさんで、蛇谷ヶ峰が美しく立っています。いいお天気です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 今では珍しくなくなった獣よけフェンスのゲートです。結局②からまっすぐでした。これをくぐって進みます。閉めるのを忘れずに。
今では珍しくなくなった獣よけフェンスのゲートです。結局②からまっすぐでした。これをくぐって進みます。閉めるのを忘れずに。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 ゲートの先、小さな流れに沿って登ります。まもなく、林道に出ます。
ゲートの先、小さな流れに沿って登ります。まもなく、林道に出ます。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 林道を右に進むと、すぐに鳥居のある小さな拝殿④があります。拝殿の背後には大きなケヤキが一本。
林道を右に進むと、すぐに鳥居のある小さな拝殿④があります。拝殿の背後には大きなケヤキが一本。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 拝殿のすぐ右脇に、明護坂の登り口があります。電柱の左に見える木の標識は、「近畿自然歩道」のもの。でも、東海自然歩道のようにわかりやすくはありません。
拝殿のすぐ右脇に、明護坂の登り口があります。電柱の左に見える木の標識は、「近畿自然歩道」のもの。でも、東海自然歩道のようにわかりやすくはありません。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 杉の植林を登ります。山ビルさんには会いませんでした。まだ少し早いのかな?
杉の植林を登ります。山ビルさんには会いませんでした。まだ少し早いのかな?
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 一度折り返します。傾斜は緩く、歩きやすい坂です。多少倒木はありました。
一度折り返します。傾斜は緩く、歩きやすい坂です。多少倒木はありました。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 二度目の折り返しを経て進むと、先が明るくなってきました。結構あっという間に峠に到着です。
二度目の折り返しを経て進むと、先が明るくなってきました。結構あっという間に峠に到着です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 明護坂峠⑤です。大きな切り通しは、歴史を感じさせてくれます。かつては牛や馬が引く荷車が越えたことでしょう。ここで、左の土手をよじ登ります。
明護坂峠⑤です。大きな切り通しは、歴史を感じさせてくれます。かつては牛や馬が引く荷車が越えたことでしょう。ここで、左の土手をよじ登ります。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 いよいよ今日のメインルート、長い尾根に乗りました。最初は杉の植林を登りますが、長くは続きませんでした。
いよいよ今日のメインルート、長い尾根に乗りました。最初は杉の植林を登りますが、長くは続きませんでした。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 やはり植林を抜け出て、二次林に入るとうれしくなります。特にこの時期はいろんな花に出会えます。
やはり植林を抜け出て、二次林に入るとうれしくなります。特にこの時期はいろんな花に出会えます。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 マルバアオダモ(モクセイ科トネリコ属)尾根が大きく右に曲がりました。白くて細かいアオダモの花⑥。眩しいくらいです。
マルバアオダモ(モクセイ科トネリコ属)尾根が大きく右に曲がりました。白くて細かいアオダモの花⑥。眩しいくらいです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 左手に、比良の二山・武奈ヶ岳(右)と釣瓶ヶ岳がきれいです。新緑がまばゆい季節。今日は武奈ヶ岳には多くの人が
登ってるだろうなぁ・・・ちなみにこっちは、山の中では最後まで誰にも会いませんでした。
左手に、比良の二山・武奈ヶ岳(右)と釣瓶ヶ岳がきれいです。新緑がまばゆい季節。今日は武奈ヶ岳には多くの人が 登ってるだろうなぁ・・・ちなみにこっちは、山の中では最後まで誰にも会いませんでした。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 武奈ヶ岳アップ。
武奈ヶ岳アップ。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 釣瓶ヶ岳、アップ。
釣瓶ヶ岳、アップ。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 やがて、尾根が左にゆっくりと曲がったあたりで、東山の山頂⑦です。
やがて、尾根が左にゆっくりと曲がったあたりで、東山の山頂⑦です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 東山-行者山間の尾根です。ここらあたりも新緑が最高です。
東山-行者山間の尾根です。ここらあたりも新緑が最高です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 やがて、行者山⑧に着きました。標高は501m。眺望はありません。ここでお昼にしました。
やがて、行者山⑧に着きました。標高は501m。眺望はありません。ここでお昼にしました。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 たぶん、オオイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)でしょう。艶々の大きな葉に、元気な花がいっぱい咲いていました。
たぶん、オオイワカガミ(イワウメ科イワカガミ属)でしょう。艶々の大きな葉に、元気な花がいっぱい咲いていました。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 行者山-雲洞谷山間の尾根です。尾根の上のルートは徐々に標高を上げていき、P571mを過ぎました。あいかわらず歩きやすく美しい尾根です。
行者山-雲洞谷山間の尾根です。尾根の上のルートは徐々に標高を上げていき、P571mを過ぎました。あいかわらず歩きやすく美しい尾根です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 やがて、三等三角点のある雲洞谷山・山頂⑨に着きました。点名は「古川」、標高は622.12mです。
やがて、三等三角点のある雲洞谷山・山頂⑨に着きました。点名は「古川」、標高は622.12mです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 山頂からは、木々の隙間からですが、左手には比良の蛇谷ヶ峰、
山頂からは、木々の隙間からですが、左手には比良の蛇谷ヶ峰、
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 右手にはこの地蔵谷峰795mが見えました。朽木の秀峰です。
右手にはこの地蔵谷峰795mが見えました。朽木の秀峰です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 山頂のあと、一旦下りましたが、また登り返します。
山頂のあと、一旦下りましたが、また登り返します。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 それは、この峰(621m)がさっきの雲洞谷山・山頂とほとんど高さの変わらない高さだからです。ここからが大彦峠へのほんとの下り。
それは、この峰(621m)がさっきの雲洞谷山・山頂とほとんど高さの変わらない高さだからです。ここからが大彦峠へのほんとの下り。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 オレンジのレンゲツツジ(ツツジ科ツツジ属)が、いままさに咲こうとしていました。
オレンジのレンゲツツジ(ツツジ科ツツジ属)が、いままさに咲こうとしていました。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 どんどん下ってきました。とても気持ちのいい道です。
どんどん下ってきました。とても気持ちのいい道です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 ⑩で、突然鉄塔の下に出ました。これまで、なかなか眺望に恵まれなかっただけに、うれしくなります。平行に張られた高圧線なので、鉄塔も二基あります。しばらくはここからの眺望を。
⑩で、突然鉄塔の下に出ました。これまで、なかなか眺望に恵まれなかっただけに、うれしくなります。平行に張られた高圧線なので、鉄塔も二基あります。しばらくはここからの眺望を。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 いま歩いてきた稜線の先、大彦峠をさらに進めば、この鷹ヶ峰823mに至ります。この向こうには白倉岳950mの連峰が続きます。
いま歩いてきた稜線の先、大彦峠をさらに進めば、この鷹ヶ峰823mに至ります。この向こうには白倉岳950mの連峰が続きます。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 どうしても鉄塔の裏になってしまいますが、京都との境にある経ヶ岳889mです。
どうしても鉄塔の裏になってしまいますが、京都との境にある経ヶ岳889mです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 手前に新緑の正座峰725m。その左後方が三国岳959m。近江・山城・丹波の三国境です。
手前に新緑の正座峰725m。その左後方が三国岳959m。近江・山城・丹波の三国境です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 さきほど木々の間から見えた地蔵谷峰795m。また角度がだいぶ変わりました。やはり秀峰です。
さきほど木々の間から見えた地蔵谷峰795m。また角度がだいぶ変わりました。やはり秀峰です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 ほぼ北です。左に三十三間山842m。若狭・三方から近い山です。その右には野坂山地の最高峰・三重ヶ嶽974m。
ほぼ北です。左に三十三間山842m。若狭・三方から近い山です。その右には野坂山地の最高峰・三重ヶ嶽974m。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 再びマルバアオダモ
再びマルバアオダモ
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 拡大すると、こんな感じ。
拡大すると、こんな感じ。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 大彦峠⑪到着。「おしことうげ」と読みます。
大彦峠⑪到着。「おしことうげ」と読みます。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 峠から、大彦林道に降りるため、東に下ります。最初は良い道。
峠から、大彦林道に降りるため、東に下ります。最初は良い道。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 しかし、⑫あたりで、道は無くなります。でも、右下にはもう林道が見えています。ズリズリと崩壊地を下れば・・・
しかし、⑫あたりで、道は無くなります。でも、右下にはもう林道が見えています。ズリズリと崩壊地を下れば・・・
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 「火の用心」の札のところで、林道にでました。まあ、ちょっとの間なので、どうってことはないですが、登るのはしんどそう。
「火の用心」の札のところで、林道にでました。まあ、ちょっとの間なので、どうってことはないですが、登るのはしんどそう。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 あとは、のんびりと林道を下ります。2013年9月の台風18号で、大彦谷林道(東側)が崩壊しました。2014年5月に見に行くと土石流で倒木が谷を塞ぎ、歩行も不可能でした。しかし、2015年11月には復旧工事も完了し、再開した模様です。
あとは、のんびりと林道を下ります。2013年9月の台風18号で、大彦谷林道(東側)が崩壊しました。2014年5月に見に行くと土石流で倒木が谷を塞ぎ、歩行も不可能でした。しかし、2015年11月には復旧工事も完了し、再開した模様です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 タニギキョウ(キキョウ科タニギキョウ属)やはり谷地特有の花が多いようです。
タニギキョウ(キキョウ科タニギキョウ属)やはり谷地特有の花が多いようです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 サワハコベ(ナデシコ科ハコベ属)ハコベの一種ですが、花弁の切れ込みは浅く、花柄や茎は無毛です。
サワハコベ(ナデシコ科ハコベ属)ハコベの一種ですが、花弁の切れ込みは浅く、花柄や茎は無毛です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 大彦林道の出口⑭です。ここにも獣フェンスがありました。これを開けて出てきたところから、振り返る方向です。
大彦林道の出口⑭です。ここにも獣フェンスがありました。これを開けて出てきたところから、振り返る方向です。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 出てきたところは朽木岩瀬です。しばらく国道を歩き、やがて内側の道で①に戻ります。途中、右手に蛇谷ヶ峰がきれいです。
出てきたところは朽木岩瀬です。しばらく国道を歩き、やがて内側の道で①に戻ります。途中、右手に蛇谷ヶ峰がきれいです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 クサイチゴ(バラ科キイチゴ属)4cmほどの純白の花です。花弁は5枚で、たくさんの雄しべが特徴的です。葉は、花周辺では小葉が3枚でセットになっています。小葉は先が尖ります。
クサイチゴ(バラ科キイチゴ属)4cmほどの純白の花です。花弁は5枚で、たくさんの雄しべが特徴的です。葉は、花周辺では小葉が3枚でセットになっています。小葉は先が尖ります。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 ノヂシャ(オミナエシ科ノヂシャ属)オミナエシ科の春の花で、欧州の帰化種だそうです。
ノヂシャ(オミナエシ科ノヂシャ属)オミナエシ科の春の花で、欧州の帰化種だそうです。
雲洞谷山・白倉岳・鷹ヶ峰 小さな白い花が枝先にいっぱい付きます。
小さな白い花が枝先にいっぱい付きます。

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