蛭ヶ岳山荘一泊で西丹沢→大倉縦走

2024.03.31(日) 2 DAYS

活動データ

タイム

11:22

距離

21.4km

のぼり

2248m

くだり

2506m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 12
休憩時間
37
距離
9.0 km
のぼり / くだり
1771 / 645 m
DAY 2
合計時間
5 時間 9
休憩時間
36
距離
12.3 km
のぼり / くだり
476 / 1860 m
19
9
6
32
13
15
18
19
26
6
6
54

活動詳細

すべて見る

山歩きを始めた09年から名前と存在は知っていたものの、なんやかんやで未だに登ったことがなかった檜洞丸と蛭ヶ岳。 スケジュールと天気のタイミングがかみあった(厳密には天気予報が急変して2日目は絶好の天気とはいかなかったが)ので、「今回行かなかったら一生行かないかも知れない」と自らを奮い立たせて蛭ヶ岳山荘一泊で西丹沢ビジターセンターから大倉まで歩くことにした。 今まで高尾や奥多摩、はたまた日常のジョギングコースの多摩川土手から丹沢の峰々を眺めては「丹沢山までは歩いてるんだけどそこから西は未踏なんだよなぁ…」とモヤモヤしたものがあったのだが、それも今回の山行で幾分解消することになりそうだ(また大室山が残っているので)。 それにしても蛭ヶ岳山頂を踏むのがまさか南アルプス北部や奥秩父の百名山を全部登るよりも後になるとは、山歩きを始めた頃には考えもしなかった。 電車一本(小田急沿線住民なので)+バスで簡単に行ける丹沢にあるのに、容易には日帰りできない山、という絶妙なバランスが個人的に二の足を踏む要因になっていたのだと思う。

塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 新松田駅を8:27に出るバスに乗り西丹沢ビジターセンターへ。
出発時にはハイカーで満席だったのだが、丹沢湖畔の「浅瀬入口」バス停でほとんどが降りてしまい、残りの乗客は3人だけとなり唖然とする。
なんでも権現山(世附権現山)のミツマタの花が見頃らしく、それを目当ての登山者がほとんどだったらしい。

バスで西丹沢ビジターセンター到着後、登山届出したり諸々準備をしてから出発。
新松田駅を8:27に出るバスに乗り西丹沢ビジターセンターへ。 出発時にはハイカーで満席だったのだが、丹沢湖畔の「浅瀬入口」バス停でほとんどが降りてしまい、残りの乗客は3人だけとなり唖然とする。 なんでも権現山(世附権現山)のミツマタの花が見頃らしく、それを目当ての登山者がほとんどだったらしい。 バスで西丹沢ビジターセンター到着後、登山届出したり諸々準備をしてから出発。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 舗装路をしばらく歩いてから登山口へ。
ここの手前にもキャンプ場の敷地を通るルートの登山口があったのだが、ヤマップにはそちらの道は記載されてなかったのでこちらから登ることにした。
クマのイラストがいい感じ。
舗装路をしばらく歩いてから登山口へ。 ここの手前にもキャンプ場の敷地を通るルートの登山口があったのだが、ヤマップにはそちらの道は記載されてなかったのでこちらから登ることにした。 クマのイラストがいい感じ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 徐々に高度を上げていくとミツマタが群生している箇所を通過する。
世附権現山ほどではないのだろうが、こちらもそれなりにミツマタの花を楽しめた。

ミツマタが和紙の原料になる植物というのは小学生の頃から知ってはいたが、花を咲かせるということは今年になるまで全く知らなかった。
徐々に高度を上げていくとミツマタが群生している箇所を通過する。 世附権現山ほどではないのだろうが、こちらもそれなりにミツマタの花を楽しめた。 ミツマタが和紙の原料になる植物というのは小学生の頃から知ってはいたが、花を咲かせるということは今年になるまで全く知らなかった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 ゴーラ沢出合に到着し、渡渉する。
蛭ヶ岳・檜洞丸縦走はかなり前から興味はあったものの、躊躇していた原因のひとつがここだった。
水量がさほど多くない日だったこともあってか、登山靴が多少水に浸かりながらも石伝いになんとか渡ることができた。
渡渉はここともうひとつの2ヶ所渡る必要あり。

しかし、増水した場合こちらからの登山者は西丹沢ビジターセンターまで引き返せばいいのだが、蛭ヶ岳から縦走してきてここで渡れないと気付いた登山者はどうすればいいのだろうか?
また檜洞丸手前の石棚山陵分岐まで登り返して別ルートにエスケープしなければいけないのだろうか?
ゴーラ沢出合に到着し、渡渉する。 蛭ヶ岳・檜洞丸縦走はかなり前から興味はあったものの、躊躇していた原因のひとつがここだった。 水量がさほど多くない日だったこともあってか、登山靴が多少水に浸かりながらも石伝いになんとか渡ることができた。 渡渉はここともうひとつの2ヶ所渡る必要あり。 しかし、増水した場合こちらからの登山者は西丹沢ビジターセンターまで引き返せばいいのだが、蛭ヶ岳から縦走してきてここで渡れないと気付いた登山者はどうすればいいのだろうか? また檜洞丸手前の石棚山陵分岐まで登り返して別ルートにエスケープしなければいけないのだろうか?
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 2つ目の渡渉ポイントを過ぎたところにある階段からいよいよ檜洞丸への登りが始まる。
2つ目の渡渉ポイントを過ぎたところにある階段からいよいよ檜洞丸への登りが始まる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 前半は土道が多かったが、終盤になると木製の階段や木道が頻出する。
檜洞丸までの登りはそこそこしんどいが、檜洞丸まで登ってもまだ本日の行程の中間地点なので焦る気持ちを押さえつつ体力をセーブするように心がける。
前半は土道が多かったが、終盤になると木製の階段や木道が頻出する。 檜洞丸までの登りはそこそこしんどいが、檜洞丸まで登ってもまだ本日の行程の中間地点なので焦る気持ちを押さえつつ体力をセーブするように心がける。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 檜洞丸の肩の部分に乗ると勾配はなだらかになって幾分楽になる。
画像は割愛するが、このあたりから右手に明日歩く丹沢主脈の塔ノ岳やらが見えてくる。
檜洞丸の肩の部分に乗ると勾配はなだらかになって幾分楽になる。 画像は割愛するが、このあたりから右手に明日歩く丹沢主脈の塔ノ岳やらが見えてくる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 念願の檜洞丸山頂に到着。
これまで西丹沢エリアをこの世の果てのように思っていて、檜洞丸とか秘境中の秘境だと勝手に畏れていたのだが、余裕で日帰りで来れる山なんだなとガラッと印象が変わった。

山頂は広くなだらかだった。
この時期だからそこそこ眺望があったが、木々に葉が生い茂ると視界が多少遮られたりするのかなとも思ったり。
念願の檜洞丸山頂に到着。 これまで西丹沢エリアをこの世の果てのように思っていて、檜洞丸とか秘境中の秘境だと勝手に畏れていたのだが、余裕で日帰りで来れる山なんだなとガラッと印象が変わった。 山頂は広くなだらかだった。 この時期だからそこそこ眺望があったが、木々に葉が生い茂ると視界が多少遮られたりするのかなとも思ったり。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 この日黄砂が飛来して終始遠くの景色がぼんやりしていたが、それでもありがたいことに富士山や南アルプス、奥秩父・奥多摩の山々を眺めることができた。
檜洞丸から富士山を眺めるのは初めてだったが、ここからだと山中湖も見えるのかと新鮮だった。
この日黄砂が飛来して終始遠くの景色がぼんやりしていたが、それでもありがたいことに富士山や南アルプス、奥秩父・奥多摩の山々を眺めることができた。 檜洞丸から富士山を眺めるのは初めてだったが、ここからだと山中湖も見えるのかと新鮮だった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 黄砂でぼやけてはいたものの金峰山も視認できた(ぼんやり写っている雪を被った山)。
ひとつ手前の稜線は大菩薩連嶺で、金峰山手前に見える笹原のような箇所が白谷ノ丸、そのすぐ右のピークが黒岳(大菩薩の)らしい。
黄砂でぼやけてはいたものの金峰山も視認できた(ぼんやり写っている雪を被った山)。 ひとつ手前の稜線は大菩薩連嶺で、金峰山手前に見える笹原のような箇所が白谷ノ丸、そのすぐ右のピークが黒岳(大菩薩の)らしい。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 檜洞丸山頂西側のベンチで昼食を摂った後、さて次は蛭ヶ岳だと歩き出そうとする。

が、改めて蛭ヶ岳とそこに至る稜線と対峙すると「まだあんなに遠いの?」と絶望感に襲われた。
今まで何度も塔ノ岳から檜洞丸~蛭ヶ岳の稜線を眺めたことがあったが、ほんとにあれと同じ場所か?と思うくらい遠く見える。

遠さもさることながら、この高低差はなんなんだ?と。
檜洞丸から次のピークまでの間にめっちゃ下らされて、それから蛭ヶ岳でまたあんなに登らされるのか?と。

本当に日が暮れるまでに蛭ヶ岳に辿り着けるのかここで一気に不安になってくる。
檜洞丸山頂西側のベンチで昼食を摂った後、さて次は蛭ヶ岳だと歩き出そうとする。 が、改めて蛭ヶ岳とそこに至る稜線と対峙すると「まだあんなに遠いの?」と絶望感に襲われた。 今まで何度も塔ノ岳から檜洞丸~蛭ヶ岳の稜線を眺めたことがあったが、ほんとにあれと同じ場所か?と思うくらい遠く見える。 遠さもさることながら、この高低差はなんなんだ?と。 檜洞丸から次のピークまでの間にめっちゃ下らされて、それから蛭ヶ岳でまたあんなに登らされるのか?と。 本当に日が暮れるまでに蛭ヶ岳に辿り着けるのかここで一気に不安になってくる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 青ヶ岳山荘の横を通過。
今まで何度も写真で見ていたのだが、誠に失礼ながらこんなにきれいかつおしゃれな建物だとは思わなかった。
入口のテラスやそこに掛けられている看板類も非常にいい感じだった。

とはいえこの時点では不安と焦燥感に駈られていたので立ち寄る気にはなれず今回はスルーとなった。
青ヶ岳山荘の横を通過。 今まで何度も写真で見ていたのだが、誠に失礼ながらこんなにきれいかつおしゃれな建物だとは思わなかった。 入口のテラスやそこに掛けられている看板類も非常にいい感じだった。 とはいえこの時点では不安と焦燥感に駈られていたので立ち寄る気にはなれず今回はスルーとなった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 青ヶ岳山荘からどんどん下らされる。
檜洞丸まで必死に高度を稼いだのに…などという人間の都合なんか山には関係ないのだ。

木々に覆われて鞍部というか稜線の下りきった場所が見えないのも不安に拍車をかける。
もしかしてこのまま玄倉川まで下山させられるのでは?とすら思えた。
青ヶ岳山荘からどんどん下らされる。 檜洞丸まで必死に高度を稼いだのに…などという人間の都合なんか山には関係ないのだ。 木々に覆われて鞍部というか稜線の下りきった場所が見えないのも不安に拍車をかける。 もしかしてこのまま玄倉川まで下山させられるのでは?とすら思えた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 標高にして300メートル(!)ほど下らされた後、しばし平坦な尾根道となる。

この近くで大倉~西丹沢を日帰りしている方とすれ違い、しばしお話しをする。
ヤマップの記録を見ても日帰りしている方はそれなりにいるようだが、よくやりますなぁ…という敬服の感想しか出てこない。
今回実際に蛭ヶ岳より西を歩いて自分には無理だと実感した。
標高にして300メートル(!)ほど下らされた後、しばし平坦な尾根道となる。 この近くで大倉~西丹沢を日帰りしている方とすれ違い、しばしお話しをする。 ヤマップの記録を見ても日帰りしている方はそれなりにいるようだが、よくやりますなぁ…という敬服の感想しか出てこない。 今回実際に蛭ヶ岳より西を歩いて自分には無理だと実感した。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 檜洞丸~蛭ヶ岳間はアップダウンの連続だった。
塔ノ岳~蛭ヶ岳間もそれなりにアップダウンはあるものの、こちらの方が情け容赦ない感じがした。

これは金山谷ノ頭への登りだが、ヤマップに名前が載っているピーク(金山谷ノ頭、臼ヶ岳、ミカゲ沢ノ頭)以外にも2~3ヵ所くらい名前のないピークがあったように思う(←疲労のため記憶がいまいちはっきりしてない)。
檜洞丸~蛭ヶ岳間はアップダウンの連続だった。 塔ノ岳~蛭ヶ岳間もそれなりにアップダウンはあるものの、こちらの方が情け容赦ない感じがした。 これは金山谷ノ頭への登りだが、ヤマップに名前が載っているピーク(金山谷ノ頭、臼ヶ岳、ミカゲ沢ノ頭)以外にも2~3ヵ所くらい名前のないピークがあったように思う(←疲労のため記憶がいまいちはっきりしてない)。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 そしてピークを越す度に奈落に突き落とされるような下りが現れる。
これが名前のあるピークの数+α出現しては、心を折りにかかってくるのだからたまらない(かといってここで心が折れると遭難するだけなので折れるわけには行かないのだが)。

と同時に、こんな普通に歩くだけでも往生するようなとこによく木の階段をきっちり設置してるもんだなと工事に携わった人々や神奈川県に感服したりする。
そしてピークを越す度に奈落に突き落とされるような下りが現れる。 これが名前のあるピークの数+α出現しては、心を折りにかかってくるのだからたまらない(かといってここで心が折れると遭難するだけなので折れるわけには行かないのだが)。 と同時に、こんな普通に歩くだけでも往生するようなとこによく木の階段をきっちり設置してるもんだなと工事に携わった人々や神奈川県に感服したりする。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 神ノ川乗越を通過。
通過してしばらく経ってからヤマップ上にこの乗越に水場のマークがあることに気付く。
水場的なものなんかあったっけ?と思い、蛭ヶ岳山荘で同宿の方に訊いてみたところここからさらにしばらく歩いたところにあるらしい。
神ノ川乗越を通過。 通過してしばらく経ってからヤマップ上にこの乗越に水場のマークがあることに気付く。 水場的なものなんかあったっけ?と思い、蛭ヶ岳山荘で同宿の方に訊いてみたところここからさらにしばらく歩いたところにあるらしい。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 臼ヶ岳の登りでシカ三頭の家族だか群だかに遭遇する。
5メートルくらいしか離れていないがあまりこちらを警戒する様子はなく、むしゃむしゃと草か落ち葉?を食んでいた。

この画像は見ようによってはシカが二頭いるように見えなくもないが、一頭のシカがなんか変則的に首を曲げてこちらを見ているだけである。
臼ヶ岳の登りでシカ三頭の家族だか群だかに遭遇する。 5メートルくらいしか離れていないがあまりこちらを警戒する様子はなく、むしゃむしゃと草か落ち葉?を食んでいた。 この画像は見ようによってはシカが二頭いるように見えなくもないが、一頭のシカがなんか変則的に首を曲げてこちらを見ているだけである。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 臼ヶ岳への登り。

この時点ではそんなこと考える余裕なんてなかったが、こんなアクセスが大変で丹沢の中でも歩く人の数が決して多くはないエリアなのによくもまあこれほどまでにちゃんとした階段を整備してるもんだなぁと。
臼ヶ岳への登り。 この時点ではそんなこと考える余裕なんてなかったが、こんなアクセスが大変で丹沢の中でも歩く人の数が決して多くはないエリアなのによくもまあこれほどまでにちゃんとした階段を整備してるもんだなぁと。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 臼ヶ岳到着。
今画像を見ると指導標にちゃんと「臼ヶ岳」と書かれているが、この時点では気付かずに山頂を示すものは何も無しかと思い込んでいた。
どれだけ疲労していたんだ。
臼ヶ岳到着。 今画像を見ると指導標にちゃんと「臼ヶ岳」と書かれているが、この時点では気付かずに山頂を示すものは何も無しかと思い込んでいた。 どれだけ疲労していたんだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 その臼ヶ岳からの蛭ヶ岳。

おいおいなんて山容(かお)だい……!?
甲斐駒の風情じゃねーかッッ
と思わず刃牙っぽい台詞が出てしまうほどの威容だった。
実際、以前仙丈ヶ岳の馬の背ヒュッテから夕方に見た甲斐駒ヶ岳を想起させるものがあった。

あまりの威容に、あのてっぺんまでここから1時間かそこらで行けたりするのか?ほんとは3時間くらいかかるだろ、などとも思ったり。
その臼ヶ岳からの蛭ヶ岳。 おいおいなんて山容(かお)だい……!? 甲斐駒の風情じゃねーかッッ と思わず刃牙っぽい台詞が出てしまうほどの威容だった。 実際、以前仙丈ヶ岳の馬の背ヒュッテから夕方に見た甲斐駒ヶ岳を想起させるものがあった。 あまりの威容に、あのてっぺんまでここから1時間かそこらで行けたりするのか?ほんとは3時間くらいかかるだろ、などとも思ったり。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳に圧倒されていても仕方ないのでとにかく歩を進めることにする。
蛭ヶ岳に圧倒されていても仕方ないのでとにかく歩を進めることにする。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 いまいちどこが山頂なのかわからないミカゲ沢ノ頭を過ぎての下り。
蛭ヶ岳を前にしてまたこんなに下らされるのかよと思いつつも、これが本日最後の下りなので粛々と下りる。
いまいちどこが山頂なのかわからないミカゲ沢ノ頭を過ぎての下り。 蛭ヶ岳を前にしてまたこんなに下らされるのかよと思いつつも、これが本日最後の下りなので粛々と下りる。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 本ダルミと呼ばれるミカゲ沢ノ頭~蛭ヶ岳間の鞍部から蛭ヶ岳を見上げる。
4週間前に鍋割山に向かう稜線から蛭ヶ岳を眺めながら「蛭ヶ岳の西側の斜面すごいなー。縦走するとしたらあれを下るのか」などと思ったその斜面をまさか登ることになるとは。
本ダルミと呼ばれるミカゲ沢ノ頭~蛭ヶ岳間の鞍部から蛭ヶ岳を見上げる。 4週間前に鍋割山に向かう稜線から蛭ヶ岳を眺めながら「蛭ヶ岳の西側の斜面すごいなー。縦走するとしたらあれを下るのか」などと思ったその斜面をまさか登ることになるとは。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 鎖場。
精神的に余裕があれば楽しめたのだろうが、ここをさっさとクリアして山荘に着かねばと焦っていたのでそれどころではなかった。
鎖場。 精神的に余裕があれば楽しめたのだろうが、ここをさっさとクリアして山荘に着かねばと焦っていたのでそれどころではなかった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 こんな尖がった形状の山に直登するようなコースなんだから当然登山道はこうなるわなという感じの急登をじわじわと登っていく。
こんな尖がった形状の山に直登するようなコースなんだから当然登山道はこうなるわなという感じの急登をじわじわと登っていく。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 「上級者向」
「上級者向」
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳まであと少し。
蛭ヶ岳まであと少し。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 なんやかんやで蛭ヶ岳に到着。

周辺の山から、下界から、これまで何百回眺めたかわからない丹沢の一番高い場所にようやく立つことができた。
なんやかんやで蛭ヶ岳に到着。 周辺の山から、下界から、これまで何百回眺めたかわからない丹沢の一番高い場所にようやく立つことができた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 なんとか16時になる前に蛭ヶ岳山荘にチェックインすることができた。

夕食は蛭ヶ岳山荘の名物でもあるカレーだ。
ライスは盛り方自由なので多めに盛らせていただいた(画像はちょっと食べてから写真を撮ってないことに気付いて慌てて撮ったのでスプーンが刺さっている)。

蛭ヶ岳山荘の夜は非常に楽しく過ごすことができた。
山小屋は宿泊者の人数・小屋番さんのキャラ・同宿の人次第で楽しくなるかどうかが決まるものだが、この日は当たりだった。
なんとか16時になる前に蛭ヶ岳山荘にチェックインすることができた。 夕食は蛭ヶ岳山荘の名物でもあるカレーだ。 ライスは盛り方自由なので多めに盛らせていただいた(画像はちょっと食べてから写真を撮ってないことに気付いて慌てて撮ったのでスプーンが刺さっている)。 蛭ヶ岳山荘の夜は非常に楽しく過ごすことができた。 山小屋は宿泊者の人数・小屋番さんのキャラ・同宿の人次第で楽しくなるかどうかが決まるものだが、この日は当たりだった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 蛭ヶ岳山荘に泊まるにあたって楽しみにしていたのが夜景だ。
黄砂の影響はあったもののそれなりに楽しめた。
左側の灯りが小田原方面で、右側が御殿場方面。
蛭ヶ岳山荘に泊まるにあたって楽しみにしていたのが夜景だ。 黄砂の影響はあったもののそれなりに楽しめた。 左側の灯りが小田原方面で、右側が御殿場方面。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 こちらは宮ケ瀬湖・橋本?・都心方面。
黄砂がうっすらとかかっていて都心の灯りまでははっきりと確認できなかったが、宮ケ瀬湖や虹の大橋はよく見えていた。
こちらは宮ケ瀬湖・橋本?・都心方面。 黄砂がうっすらとかかっていて都心の灯りまでははっきりと確認できなかったが、宮ケ瀬湖や虹の大橋はよく見えていた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 夜の間に結構派手に雨が降っていたが、急変する前の天気予報(4月1日も晴れ)しか知らなかったのでまさか雨が降っているとは思わなかった(風で木々が揺れていると思っていた)。

朝起きた時点でもまだ降っていたが幸い出発前には止んでくれて、二日目も行動中はほとんど雨を浴びずにすんだ。
夜の間に結構派手に雨が降っていたが、急変する前の天気予報(4月1日も晴れ)しか知らなかったのでまさか雨が降っているとは思わなかった(風で木々が揺れていると思っていた)。 朝起きた時点でもまだ降っていたが幸い出発前には止んでくれて、二日目も行動中はほとんど雨を浴びずにすんだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 雨があがって一時的に北の方が晴れた瞬間に撮った南アルプス。
雨があがって一時的に北の方が晴れた瞬間に撮った南アルプス。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 こちらは大野山か。
今年になるまで意識したことなかったのだが、越前岳に行く途中に東名から見えて以降急に気になり始めた。
こちらは大野山か。 今年になるまで意識したことなかったのだが、越前岳に行く途中に東名から見えて以降急に気になり始めた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 途中でパラパラ降ってくることを想定してレインウェア+ゲイター装着で出発する。
この時点では遥か塔ノ岳(画像一番右)まで見渡せた。
途中でパラパラ降ってくることを想定してレインウェア+ゲイター装着で出発する。 この時点では遥か塔ノ岳(画像一番右)まで見渡せた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 晴れるに越したことはないのだろうけど、雨に濡れた植生が曇り空の下で独特のコントラストとなっていてこれはこれでいいんじゃないかと思いながら歩く。
晴れるに越したことはないのだろうけど、雨に濡れた植生が曇り空の下で独特のコントラストとなっていてこれはこれでいいんじゃないかと思いながら歩く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 本日最初の登り返し、鬼ヶ岩ノ頭が見えてきた。
決して楽ではない登りだが昨日の檜洞丸~蛭ヶ岳間のアップダウンを経験してきた後では比較的マイルドに感じられた。
本日最初の登り返し、鬼ヶ岩ノ頭が見えてきた。 決して楽ではない登りだが昨日の檜洞丸~蛭ヶ岳間のアップダウンを経験してきた後では比較的マイルドに感じられた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 出発時点では見渡せていた丹沢主脈の稜線も鬼ヶ岩ノ頭付近からガスに視界を遮られるようになってきた。

画像奥に見えている指導標には「不動ノ峰」とこの地点が山頂である旨が記されており、実際ここがこの周辺で一番高い場所だった。
ところがヤマップの地図上でも指摘があるとおり、ヤマップの地図で不動ノ峰山頂だとされている場所はここより先の少し下った地点で、実際の最高点とはズレがあるようだ。
出発時点では見渡せていた丹沢主脈の稜線も鬼ヶ岩ノ頭付近からガスに視界を遮られるようになってきた。 画像奥に見えている指導標には「不動ノ峰」とこの地点が山頂である旨が記されており、実際ここがこの周辺で一番高い場所だった。 ところがヤマップの地図上でも指摘があるとおり、ヤマップの地図で不動ノ峰山頂だとされている場所はここより先の少し下った地点で、実際の最高点とはズレがあるようだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 不動ノ峰休憩所に到着。

昨年12月に久しぶりに丹沢山に登った際にこの建物を見て「あれはなんだ?」となった。
それもそのはずで昨年の10月から使用開始されたと中に貼られていたポスターに記されていた。
出来て間もないこともあってとてもきれいだ。
不動ノ峰休憩所に到着。 昨年12月に久しぶりに丹沢山に登った際にこの建物を見て「あれはなんだ?」となった。 それもそのはずで昨年の10月から使用開始されたと中に貼られていたポスターに記されていた。 出来て間もないこともあってとてもきれいだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 「丹沢」の文字が彫られたステップの存在にたまたま気付く。
「丹沢」の文字が彫られたステップの存在にたまたま気付く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 丹沢山到着。
ここに関しては去年の12月に登って以来の約4ヶ月ぶり。
丹沢山の少し手前から少し青空が見えるようになってきた。
丹沢山到着。 ここに関しては去年の12月に登って以来の約4ヶ月ぶり。 丹沢山の少し手前から少し青空が見えるようになってきた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 霧の中も幻想的だけどやっぱり晴れてた方がいいなと思いつつ歩く。
霧の中も幻想的だけどやっぱり晴れてた方がいいなと思いつつ歩く。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塔ノ岳への登り。
丹沢名物の登山者の数をカウントするやつが応援してくれているようだ。
塔ノ岳への登り。 丹沢名物の登山者の数をカウントするやつが応援してくれているようだ。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塔ノ岳到着。
平日&まだ若干早い時間だからかほとんど人がいなかった。
午前中なのに人がいない塔ノ岳というのもなんか新鮮だ。
甘いものを摂取したくなったので尊仏山荘でコーラを買って飲む。
塔ノ岳到着。 平日&まだ若干早い時間だからかほとんど人がいなかった。 午前中なのに人がいない塔ノ岳というのもなんか新鮮だ。 甘いものを摂取したくなったので尊仏山荘でコーラを買って飲む。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 尊仏山荘から出てきて、さあ下りるかとふと振り返ると奇跡的に雲が消えて昨日から今日にかけて歩いてきた稜線が姿を見せてくれた。
まるで「また来てねー!」とお見送りしてもらっているみたいだった。

これは一日目に歩いた檜洞丸~蛭ヶ岳。
やっぱり檜洞丸から蛭ヶ岳を見た時と距離感が違うような…。
尊仏山荘から出てきて、さあ下りるかとふと振り返ると奇跡的に雲が消えて昨日から今日にかけて歩いてきた稜線が姿を見せてくれた。 まるで「また来てねー!」とお見送りしてもらっているみたいだった。 これは一日目に歩いた檜洞丸~蛭ヶ岳。 やっぱり檜洞丸から蛭ヶ岳を見た時と距離感が違うような…。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 そして先ほど歩いてきた蛭ヶ岳からの稜線。

また来るよー!ありがとう!と山々に向かって叫びたい気分だったがそれは心の中に止めておいた。
そして先ほど歩いてきた蛭ヶ岳からの稜線。 また来るよー!ありがとう!と山々に向かって叫びたい気分だったがそれは心の中に止めておいた。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 塔ノ岳から下山を開始するとまもなく雲海の中に入り、あとは登山口近くまでひたすらこんな感じだった。
塔ノ岳から下山を開始するとまもなく雲海の中に入り、あとは登山口近くまでひたすらこんな感じだった。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 大倉までの間で二回、2~3頭のシカのグループに遭遇する。
どちらも人をあまり恐れていない感じだった。

昨夜同宿の方から丹沢地域ではかなり気合いを入れてシカの駆除を行ったらしいとの話を伺ったのだが、それを凌ぐ勢いで繁殖してるのだろうか。
大倉までの間で二回、2~3頭のシカのグループに遭遇する。 どちらも人をあまり恐れていない感じだった。 昨夜同宿の方から丹沢地域ではかなり気合いを入れてシカの駆除を行ったらしいとの話を伺ったのだが、それを凌ぐ勢いで繁殖してるのだろうか。
塔ノ岳・丹沢山・蛭ヶ岳 途中登山道から舗装路に変わるあたりで若干雨にパラつかれたものの無事大倉に到着。
ここのレストハウスで昼食をと考えていたのだが月曜は休みらしく、渋沢駅のケンタッキーで昼食となった。
途中登山道から舗装路に変わるあたりで若干雨にパラつかれたものの無事大倉に到着。 ここのレストハウスで昼食をと考えていたのだが月曜は休みらしく、渋沢駅のケンタッキーで昼食となった。

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