不老堂と割山(ミズキノ)

2007.10.20(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 10
休憩時間
1 時間 14
距離
6.8 km
のぼり / くだり
755 / 755 m
1 18
55
1 35

活動詳細

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 一回前の亥年、2007年の秋に登った不老堂と割山(ミズキノ)のレポートです。鈴鹿山脈中南部に位置する山ですが、どちらも決してよく登られる山ではありません。しかし、その姿は意外にも永源寺付近から形のいい鋭鋒として望むことができます。杠葉尾の集落で分かれる愛知川本流(茶屋川)、八風谷と神崎川に囲まれた山域にあり、割山は別名ミズキノ(水木野)、不老堂は大谷山ともいうそうです。不老堂の標高は、1/25000地形図上に標高点のある845m。割山は三角点が898.7mを示していますので、これが標高と思われがちです。しかし、三角点の西に、そこより30m以上高い最高点があり、ここは標高点もなく、等高線から推定してほぼ930m。これを割山の標高としています。この山行は最後の方に落とし穴が。下りで道が怪しくなって、谷に下ってしまい、難儀をしました。危険な目にも遭いました。「迷っても谷に下ってはいけない!」を、体感した山行でした。 山行記録:日時-2007年10月20日、天候-晴れ。11:00 池田キャンプ場近くに駐車し、尾根の突端①に取りつく。11:50 植林帯を抜け二次林へ③、12:25 不老堂山頂⑤着。昼食後、12:35 山頂発、13:15 鞍部⑥、13:50 割山・最高点⑦、14:05 同・三角点着。休憩後、14:15 山頂発、北への尾根で下り始め、14:30 ポイント⑨、14:55 ポイント⑩、15:25 八風谷出合⑪、16:10 駐車地①着。  秋の晴れた日、これまで登る機会のなかった不老堂と割山に初めて行ってみました。永源寺から入ってきた国道421号線は、まだ現在のように工事が完了しておらず、神崎川を渡って急に細くなりました。そのあたりに「池田キャンプ場」があります。その駐車場①から、不老堂の尾根に取り付きました。最初は植林帯を登ります。傾斜はほどほどで、なかなか登りやすい尾根です。やがて南東向きが、東南東にかわるころ、植林帯を抜けて二次林帯へ入ります。イワカガミが出てくると真東からやや北に振る尾根となり、間もなく不老堂・山頂⑤です。狭い山頂で眺望もなく、おにぎりを食べてすぐ出発。最初は緩い、やがて急な下りとなって最初の鞍部を迎えます。すぐにまた登りとなるので、割山にとりついたかと錯覚しましたが、再び下りとなり、第2の鞍部⑥に達します。この部分は、南北から見るとよくわかります。下の、旭山付近から見た写真でも、このコブがよくわかります。第2の鞍部からは御在所がよく見えました。ここからいよいよ割山の急登が始まります。稜線が少し南に振りだしたら、本格的な急登の始まり。やがてシャクナゲが現れると急登も終わり、割山の最高点⑦に到着です。ここも眺望はありませんが、少し東へ下ると、北がよく見えます。さて、三角点⑧に着いてから、下りルートを考えました。割山からは北東、北西への尾根、少し戻ってから北西に出る長い尾根の3本が北に出ています。いずれも利用できるようですが、少し迷ったのちに、北東への尾根で下ってみることにしました。最初は赤いテープがしっかりと付いていたからです。⑨あたりまでは、テープも踏み跡もあり、迷わず下れましたが、傾斜が緩んでから、左方向にテープに導かれて尾根を離れ、その後谷に沿って下りましたが、⑩あたりで踏み跡も消えました。鹿が大声を出しながら谷周辺を走っていました。一瞬谷に下りましたが、案の定つるりと滑って冷や汗をかきました。そこからは、谷底に下りず離れず、なんとか下って行きました。やがてしっかりとした踏み跡が右から現れ、それに乗っかって尾根を越えると、八風谷の堰堤の脇⑪に出ました。あとで思えば、テープに迷うことなく、尾根を下っておけばよかったのかな?と思います。さて、国道421号線は、このころ石榑のトンネル工事に伴う大工事を神崎橋~八風橋間で行っていました。駐車地①迄は45分ほど。

釈迦ヶ岳 今回のルートマップです。のこの地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(竜ヶ岳)をベースに作成いたしました。
今回のルートマップです。のこの地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(竜ヶ岳)をベースに作成いたしました。
釈迦ヶ岳 キャンプ場の駐車場わき①から入山します。国道421号線が杠葉尾の集落のわきを過ぎ、神崎川を渡ったところに、「鈴鹿キャンプ場」、「池田キャンプ場」などの表示があります。トイレの後ろの「池田キャンプ場駐車場」と書かれた札の右から、山に入ります。標高は約330m。不老堂までの標高差は500m余です。
キャンプ場の駐車場わき①から入山します。国道421号線が杠葉尾の集落のわきを過ぎ、神崎川を渡ったところに、「鈴鹿キャンプ場」、「池田キャンプ場」などの表示があります。トイレの後ろの「池田キャンプ場駐車場」と書かれた札の右から、山に入ります。標高は約330m。不老堂までの標高差は500m余です。
釈迦ヶ岳 そのから振り返ると、鉄塔を二つ乗せた庭戸山が正面に見えています。
そのから振り返ると、鉄塔を二つ乗せた庭戸山が正面に見えています。
釈迦ヶ岳 入るとすぐに左手に登っていく尾根があります。尾根芯を登っていきます②。
入るとすぐに左手に登っていく尾根があります。尾根芯を登っていきます②。
釈迦ヶ岳 時折赤いテープがあります。
時折赤いテープがあります。
釈迦ヶ岳 尾根上は、基本的に植林ですが、時折二次林や、単独のモミの大木が見られます。
尾根上は、基本的に植林ですが、時折二次林や、単独のモミの大木が見られます。
釈迦ヶ岳 植林帯を登ります。基本尾根芯を登れば踏みあとがなくても大丈夫。
植林帯を登ります。基本尾根芯を登れば踏みあとがなくても大丈夫。
釈迦ヶ岳 ほとんどが森の中を登る尾根ですが、一カ所倒木のため日が射す場所がありました。そこには紫のクサギの実が輝いていました。
ほとんどが森の中を登る尾根ですが、一カ所倒木のため日が射す場所がありました。そこには紫のクサギの実が輝いていました。
釈迦ヶ岳 植林帯も終わり、二次林を登る尾根③となりました。
植林帯も終わり、二次林を登る尾根③となりました。
釈迦ヶ岳 標高約750mを超えてくる④と足もとにはイワカガミがいっぱい。春はきれいでしょう。
標高約750mを超えてくる④と足もとにはイワカガミがいっぱい。春はきれいでしょう。
釈迦ヶ岳 少し傾斜が緩んできました。
少し傾斜が緩んできました。
釈迦ヶ岳 標高845mの不老堂の山頂⑤です。眺望はありません。
標高845mの不老堂の山頂⑤です。眺望はありません。
釈迦ヶ岳 不老堂の山頂をあとに、東へ下ります。鞍部まで約100mを下ります。
不老堂の山頂をあとに、東へ下ります。鞍部まで約100mを下ります。
釈迦ヶ岳 最初のは、本当の鞍部ではありません。
最初のは、本当の鞍部ではありません。
釈迦ヶ岳 木々の隙間から、これから登る割山(ミズキノ)の山頂部が、尖塔のように見えてきました。
木々の隙間から、これから登る割山(ミズキノ)の山頂部が、尖塔のように見えてきました。
釈迦ヶ岳 鞍部には、こぶのような尖りが一つあります。岩を越えていきます。
鞍部には、こぶのような尖りが一つあります。岩を越えていきます。
釈迦ヶ岳 それを越えたところの第2の鞍部が本当の鞍部⑥です。右手にガレが出てきます。
それを越えたところの第2の鞍部が本当の鞍部⑥です。右手にガレが出てきます。
釈迦ヶ岳 キッコウハグマです。鞍部に咲いていました。
キッコウハグマです。鞍部に咲いていました。
釈迦ヶ岳 鈴鹿の秋を感じさせる花です。
鈴鹿の秋を感じさせる花です。
釈迦ヶ岳 ガレの上からは南がよく見え、正面に御在所岳がそびえていました。
ガレの上からは南がよく見え、正面に御在所岳がそびえていました。
釈迦ヶ岳 黒尾山です。
黒尾山です。
釈迦ヶ岳 割山の登りにかかって振り返ると、先ほど越えた不老堂の山頂です。ここからまた約190m登り返します。
割山の登りにかかって振り返ると、先ほど越えた不老堂の山頂です。ここからまた約190m登り返します。
釈迦ヶ岳 登り返し。
登り返し。
釈迦ヶ岳 標高約850mを超えてくると紅葉が鮮やかになってきました。
標高約850mを超えてくると紅葉が鮮やかになってきました。
釈迦ヶ岳 遠くに、三上山と鏡山が見えています。
遠くに、三上山と鏡山が見えています。
釈迦ヶ岳 標高930mの割山(ミズキノ)の最高点⑦です。シャクナゲがたくさん自生しています。ここも眺望はありません。
標高930mの割山(ミズキノ)の最高点⑦です。シャクナゲがたくさん自生しています。ここも眺望はありません。
釈迦ヶ岳 割山の最高点をあとに、三角点方向へ下ります。途中、北がきれいに見える場所がありました。
割山の最高点をあとに、三角点方向へ下ります。途中、北がきれいに見える場所がありました。
釈迦ヶ岳 鈴ヶ岳~御池岳が見事です。その手前には、土倉岳、ヒキノ(中央左寄り)が確認できます。
鈴ヶ岳~御池岳が見事です。その手前には、土倉岳、ヒキノ(中央左寄り)が確認できます。
釈迦ヶ岳 御池岳の左に目をやると、天狗堂の鋭鋒。その左にはサンヤリが続いています。手前の稜線に旭山。
御池岳の左に目をやると、天狗堂の鋭鋒。その左にはサンヤリが続いています。手前の稜線に旭山。
釈迦ヶ岳 北東には竜ヶ岳。
北東には竜ヶ岳。
釈迦ヶ岳 その左手には静ヶ岳。左遠方には藤原岳の一角・冷川谷の頭。
その左手には静ヶ岳。左遠方には藤原岳の一角・冷川谷の頭。
釈迦ヶ岳 割山の三角点⑧です・標高898.7m。なぜここに設置したのかよくわかりません。たしかに小広い場所ですが・・・
割山の三角点⑧です・標高898.7m。なぜここに設置したのかよくわかりません。たしかに小広い場所ですが・・・
釈迦ヶ岳 割山三角点からほぼ真北、やがて北東に延びる尾根で下ってみました。
割山三角点からほぼ真北、やがて北東に延びる尾根で下ってみました。
釈迦ヶ岳 途中、岳がきれいに見えました。
途中、岳がきれいに見えました。
釈迦ヶ岳 手前はミズナシ。遠方は、サンヤリ~天狗堂(左)と御池岳。
手前はミズナシ。遠方は、サンヤリ~天狗堂(左)と御池岳。
釈迦ヶ岳 北東への稜線⑨を下っています。赤いテープが時折見えています。
北東への稜線⑨を下っています。赤いテープが時折見えています。
釈迦ヶ岳 尾根上の道から赤テープで谷側に誘われましたが、やがて踏み跡も赤テープも消えてしまいました。⑩
いっそ稜線上を進んで行った方が良かったのかも・・・。しかたなく、谷に沿って下りました。傾斜は徐々に急になり、かなり苦労しましたが、やがてしっかりした踏み跡が現れ、右へ右へと曲がっていきました。
尾根上の道から赤テープで谷側に誘われましたが、やがて踏み跡も赤テープも消えてしまいました。⑩ いっそ稜線上を進んで行った方が良かったのかも・・・。しかたなく、谷に沿って下りました。傾斜は徐々に急になり、かなり苦労しましたが、やがてしっかりした踏み跡が現れ、右へ右へと曲がっていきました。
釈迦ヶ岳 やがて、踏み跡は道となり、八風川の第2番目の堰堤のところ⑪に出てきました。
やがて、踏み跡は道となり、八風川の第2番目の堰堤のところ⑪に出てきました。
釈迦ヶ岳 石榑トンネルの工事です。このあと駐車地①まで、秋の花を見ながら工事中の国道421号を45分ほど歩きました。
石榑トンネルの工事です。このあと駐車地①まで、秋の花を見ながら工事中の国道421号を45分ほど歩きました。
釈迦ヶ岳 オトコエシ
オトコエシ
釈迦ヶ岳 ベニバナボロギク
ベニバナボロギク
釈迦ヶ岳 ナギナタコウジュ
ナギナタコウジュ

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