黒部からの道(清水岳~朝日岳)

2023.08.16(水) 3 DAYS

活動データ

タイム

25:44

距離

42.8km

のぼり

5118m

くだり

4222m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
5 時間 10
休憩時間
4 時間 32
距離
2.7 km
のぼり / くだり
370 / 192 m
DAY 2
合計時間
10 時間 6
休憩時間
1 時間 51
距離
15.9 km
のぼり / くだり
2750 / 787 m
2 6
1 34
23
39
DAY 3
合計時間
10 時間 27
休憩時間
1 時間 31
距離
24.1 km
のぼり / くだり
1997 / 3242 m
9
1 25
14
2 38
1 16
1 56

活動詳細

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【注意!!】 泊まりの山行のため、レポが長いです。 【前段】  お盆休みを利用して、のんびり山行へ。  今年のお盆は、台風直撃でなかなか泊まりの計画が難しい。台風明けのほうがいいだろうと、台風が過ぎるのを待つが、なかなか動かない。台風が残る水曜は完全に移動日にあてれる計画を練り、天気は期待できないと考えつつ実行とした。 【行程】【日の出:4:57,日の入り:18:49】 (1日目)2.7km+370m-192m 蓮華温泉~糸魚川駅~欅平~祖母谷温泉(泊) 欅平~祖母谷温泉までは30分で、あとは電車などの移動。 (2日目)15.9km+2,750m-787m 祖母谷温泉~清水岳~旭岳~白馬頂上宿舎(泊) (3日目)24.1km+1,997m-3,242m 白馬頂上宿舎~鉢ヶ岳~雪倉岳~朝日岳~蓮華温泉 【駐車・タクシー・バス】 ●蓮華温泉P(30-50台)  1日目は台風により、3台のみ。普段は劇混の駐車場 ●バス:蓮華温泉~糸魚川駅(1,790円)白馬岳登山バス(蓮華線) 始発8:10発9:45着 ※時期により時刻が変更となるため、HP確認 ●電車:糸魚川駅~欅平 ・糸魚川駅~宇奈月温泉までは電車乗継(スイカ利用不可、現金のみ)  電車2,100円 ・宇奈月温泉~欅平まではトロッコ(スイカ等キャッシュ利用可能)  トロッコ1,980円 蓮華からのバス乗車後 10:36-15:36(4,080円5h)乗換3回 10:36-14:12(6,040円3h16)乗換2階 ※蓮華温泉バス利用前の時刻表 糸魚川駅-欅平駅 5:34-9:33(4,170円)4h 6:48-9:33(6,040円)2h45乗換2回 6:43-10:18(4,080円)3h35乗換2回 ●利用電車(7:29-11:21(4,080円)3h50乗換3回(魚津→新魚津乗り換え)) 7:52-12:03(4,080円)4h乗換3回 8;41-11:21(6,040円)2h40乗換2回 9:01-14:12(4,080円)5h11乗換3回 【下山後温泉】 ・蓮華温泉(外湯のみ500円、内湯700円) 【祖母谷温泉小屋(泊)】 ・2食12,000円、素8,000円、テント1,000円、テント温泉セット1,500円  テントは予約不要 ・河原から湧く祖母谷温泉の源泉。川の水と混ぜて入浴可能(源泉が熱く過ぎて、1時間くらい温泉作りに励むがうまくいかず。源泉のやけどに注意。小屋の温泉に入るのがゆっくりできて、1番いいと感じた。) ・玄関から右手に入る部屋は、2食付きの部屋。素泊まりは、玄関出て左手に10歩ほど進んだ部屋になる。畳6~10畳ほど。充電コンセントあり。電気も手動で消灯時間はなさそう。夜に明るい電気をつけていると、虫が大量に入ってくるため、小さい電気にしたほうが良い。虫スプレーは部屋外の靴置き場にあり。 ・部屋外にトイレあり。部屋から階段を下っていくと男女の露天風呂があり、男性の露天風呂脇にテント場あり。お風呂にはシャンプーとボディーソープあり。 ・テント場近くに蛇口あり。小屋内にも引用可能な蛇口あり。 ・朝3時で外温度22度 【白馬頂上宿舎(泊)】 ・素9,500円、2食15,000円、夕食13,500円、朝12,000円、弁当1,500円 ・テント1張り1,000円、他大人1人2,000円(朝3,200円、夜4,000円) ※小屋、テントともに予約必要 ・大部屋は、2人布団の2段ベットが各部屋に4つ(合計16人の部屋)。当日はベット上段に人はおらず、下段で1部屋5人だった。ベット間は壁で、通路側にカーテンもあり、かなりプライベート空間を確保できる。ベット上にライトもあり、朝発でも準備しやすい。いい部屋だった。 ・1階にトイレ、洗面所(蛇口引用可)、談話室、乾燥室があり、2階が宿泊部屋。乾燥室はストーブがついていなかったが、雨がふった影響で濡れた服があった人がいたため、途中から運転していた。 ・玄関右手に食堂があり、夜は17時、朝は6時?にご飯が食べれる。朝も夜もバイキング形式で、おかずもお代わり自由。前回同様、肉とスイーツがあり、前回よりもおかずがおいしくなっていた。朝はお弁当に変更可能で、夕ご飯時に受け取る。夕ご飯と違うメニューで、おかずたっぷり。お弁当もおいしい。 ・玄関を出て、階段を下り右手の外に、喫茶スペースあり。生ビールやケーキ、食べ物などを購入可能。テントの人の受付は、この中で行うことになる。生ビール1,000円、缶ビール(350ml:900円、500ml:1,000)缶ビールは自販機でキンキンに冷えていておいしい。 【すれ違った登山者】 (2日目) ・清水尾根~白馬岳  ソロ登山者1名、登山パトロール2名 (2日目) ・白馬岳~雪倉岳  1名、雪倉岳山頂で朝日小屋からの登山者5名 ・雪倉岳~朝日岳  0名 ・朝日岳~蓮華温泉  10名 【天気】 両日とも14:30から雨。 白馬岳山頂では雷の音も聞こえた。 17日は7時頃からガスが出て、ガスが出るのが早いなあと感じた。 【水、食料】1hあたり0.3Lで計算 ◎水消費量 (16日) 水場(不帰岳避難小屋近く)※水量豊富で冷たい。 ・祖母谷温泉~不帰岳避難小屋(3h50) 持参1.3L(消費0.6L残0.7L) →1hあたり0.158L ・不帰岳避難小屋~白馬岳(6h) 持参1L(消費0.9L残0.1L) →1hあたり0.15L ※曇りで暑くなく、消費量少ない (17日) ・雪倉岳と朝日岳間の常用の水場は、水あり。冷たいし、それなりに水量あり。夏でも安心。 ・朝日岳直下の雪渓水は、かなり冷たく豊富(今回利用)。 ・宿舎~朝日岳 (5h) 持参1.5L(消費0.9L残0.6L) →1hあたり0.18L(朝早い時間の消費) ・朝日岳~蓮華温泉 (3h20) 持参0.8L(消費0.3L残0.5L) →1hあたり0.1L ※暑くて標高が低い山に行く場合は、夏場は0.3Lくらい飲むが、アルプスなどの標高が高い場合は0.2Lくらいしか消費しない。時期だけでなく、行く山で水持参量を変更する。 (食料)  食料〈2日目〉10時間 持参:ドーナツ2、ケーキ1、グミ1、アミノバイタル1、塩分タブレット2、梅干し2 消費:a米1(朝)、ラーメン(昼)、グミ1/2、ケーキ1、塩分タブレット2、梅干し2 残:ドーナツ2、アミノバイタル1、グミ1/2 〈2日目〉9時間30分 持参:ドーナツ2、グミ1、アミノバイタル1、塩分タブレット3、梅干し2、プロテインバー1、カロリーメイト2本、ジェル1 消費:aロールパン4(朝)、お弁当(昼)、グミ1/2、ラーメン1、塩分タブレット2、梅干し2 残:ドーナツ2、アミノバイタル1、プロテインバー、カロリーメイト 〈2日間残〉 残:小屋食なため、補給食がほとんど余った。 【感想】(自身の体調点数 18/20点) ~1日目~ ◆ルートの状況(糸魚川駅~祖母谷温泉) ・電車旅で、完全旅行感。時間もあるため、宇奈月温泉や欅平で観光名所を巡る。 ・本日は欅平から祖母谷温泉までの30分の行程。祖母谷温泉でゆっくりする。完全に旅感で夜更かしして、翌日寝不足で登山に影響… ・本ルートの場合、不帰岳避難小屋まで登り宿泊も可能。そういう登山者のほうが、早く稜線にもあがれるし、長い清水尾根を半分ずつにできて良い。今回は、白馬岳山頂で小屋泊まりにして装備を軽くしたため、避難小屋泊まりにすると装備が重くなること。祖母谷温泉でゆっくり温泉を堪能したくて、下に泊まった。結果としてゆっくりできたが、不帰岳避難小屋まで上がれたら、2日目の登りで楽できたなあと歩きながら感じた。どっちが良かったか、実行しても悩みところ。次行くことがあれば、避難小屋利用かな。水場でキンキンにビールも冷やせるし。 ~2日目~ ◆ルートの状況(祖母谷温泉~不帰岳避難小屋) ・小屋から30分ほどは広い林道を歩く。 ・右手に小さなベンチが見えたら、左手に登山道あり。 ・何回か小さな沢を渡りながら、ひたすら小屋まで標高を上げる。途中右側の展望が開け、唐松岳と五竜、剣岳などが見える。 ・小屋から2分ほど下がると水場がある。豊富で冷たいため、かなりいい水場。 ◆ルートの状況(不帰岳避難小屋~清水岳) ・小屋から上がっていくと徐々に展望がよくなってくる。後ろには、剱岳・立山、毛勝三山、僧ヶ岳・駒ヶ岳などの展望が良い。白馬岳方向にはガスがかかる。 ・途中から両脇お花畑が広がり、山頂までずっとお花畑。お花畑のシーズンには間に合わず、チングルマのワタスゲがあるのみ。これはピークに来たら長いお花畑が堪能できる。 ・清水岳に到着すると、突如として朝日岳~雪倉岳~鉢ヶ岳~白馬岳の大展望。こちらからの稜線は初めてで、感動。早いが、ここでお昼にして休憩。 ◆ルートの状況(清水岳~頂上宿舎) ・休憩を終え、旭岳方向へ向かう。裏旭岳まで登りで、地味につらい。これは白馬岳から清水岳をピストンすると辛いなあと感じる。 ・寝不足から、久しぶりに亀さんペース。辛く感じた。やはり睡眠は大事だな。 ・旭岳も登り、白馬岳へ。旭岳の取りつき地点には、ペイントがある。登りの道も何となくトレースがあるし、登りにくさはない。山頂には看板もあり。 ・道中マツムシソウのお花畑あり。 ・登山道に戻り、小屋へ。小屋までの道のりで、雷鳥2羽に遭遇。 ・小屋に到着する頃には真っ白けなガス。亀さんペースで予定よりも遅く到着。14時頃から雨が降り始め、雨に降られず良かった。 ~3日目~ ◆ルートの状況(頂上宿舎~白馬岳) ・暗闇でも難易度なく歩ける。初心者でも朝日のために、白馬岳に上がるのは大丈夫そう。 ・マジックアワーを見たいため、早めに山頂へ。真っ赤に焼ける空を見れた。朝日の時間が近くなるにつれ、赤みが弱くなり、マジックアワーの時間帯に来て正解だった。 ・朝日の時間は山頂に20名程度の人があふれる。 ・それでも、朝日に染まる山々や、澄み切った360℃の景色はたまらない。また、白馬岳からは定番の雲海も素晴らしく見える。 ◆ルートの状況(白馬岳~三国境~鉢ヶ岳~雪倉岳) ・最高の景色を堪能しながら進む。鉢ヶ岳の登りの分岐に来る。 ・白馬岳~鉢ヶ岳までの道は、トレースは確認できない。序盤は少し細尾根になっているため、岩やハイマツなどの状況を見ながら登っていく。中腹まで登ると、広い道になり、あとは歩きやすいところを進む。朝7時前だが、もうガスが上がってくる。 ・鉢ヶ岳(新潟100名山)に到着。看板はなし。 ・鉢ヶ岳から雪倉岳方向の下りは、斜度が緩く、歩きやすい。どこを歩いても大丈夫だった。この下りで雷鳥の親子6匹と遭遇。 ・登山道に復帰して、ほどなく歩くと雪倉岳避難小屋に到着する。避難小屋内にトイレもあり。 ・避難小屋からは、緩く登ると雪倉岳に到着する。ここにおマツムシソウのお花畑あり。 ・雪倉岳からは、富山市街をはじめ、朝日岳などの展望を楽しむ。かろうじて朝日岳はまだ見える。 ◆ルートの状況(雪倉岳~朝日岳) ・雪倉岳からは朝日岳の水平道まで、ひたすら下りと平坦な道が続く。下りなので、あっという間に分岐に到着する。 ・常用の水場は、しっかりとあり、利用できそうだった。 ・水場を過ぎると木道の湿原もあり、朝日岳に近づいてきていることを感じれる。山イチゴも大量にあった。 ・分岐からは、朝日岳にぐっと標高を上げていく。最初は樹林帯なものの、中腹を過ぎると、背中から朝日を浴び、かなり暑い。それでも歩く時間は長くないため、苦になる前に朝日岳に到着する。 ・朝日岳からは残念ながらガスで展望なし。小屋のお弁当を食べのんびりする。 ◆ルートの状況(朝日岳~蓮華温泉) ・噂に聞くロングルート、最後の登りを覚悟しつつ下っていく。 ・山頂直下の雪渓水は最高に冷たく、行き返る。 ・直下から終始お花畑が広がる。特に山頂直下の雪渓近くのハクサンフウロの群生は見事。 ・直下から花園三角点までは、ずっとお花畑が広がり、さすが花が有名なだけある。実際に歩いてみて、清水尾根よりも朝日岳の尾根のほうがお花畑が多いと感じた。 ・花園三角点にも水場があるが、道中何回も沢を渡り、水には困らなそう。登りには心強いだろうと感じた。 ・花園三角点を過ぎ、白高地沢、瀬戸川と立派な橋で渡る。 ・瀬戸川~兵馬ノ平~蓮華温泉までは、登り区間になる。心持ちがあったため、登りでもきつさは感じなかった。 ・ただ、普通なら朝日岳から瀬戸川までの時間を歩けば登山口に到着するくらいで、その後の登りは確かにきついわけだ。登りのきつさは大丈夫だが、下りの所要時間の長さが飽きて嫌になった。下りはいつも1時間30分~長くても2時間なため。 ・朝日岳から雪倉岳のサーキットなら、やはりこの道を上がって、鉱山道で下りを短くしたほうが楽だなあと感じた(稜線の登り区間は多くはなるが)。 ・蓮華温泉に到着し、到着すると雨がポツポツと降り出す。 ◆全体の感想 ・清水岳の登り、朝日岳からの下りと稜線に出るまでが長かった。長いことは計画段階で分かっていたが、歩くとやはり長さを感じた。稜線の長い歩きは耐えられるが、稜線までの登り下りはなるべく最小限にとどめたいと感じた。 ・それでも、泊まりならではの朝日の景色や、未踏ルートをたどれて、天気がよくない中、充実した山行となった。

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