登山

【注意】
白馬鑓温泉ルートは通行止めです。
白馬鑓温泉小屋も営業中止しています。
[情報元]
https://www.vill.hakuba.lg.jp/material/files/group/7/Route_closed.pdf


白馬岳（しろうまだけ）は、飛騨山脈（北アルプス）北部の後立山連峰にある標高2,932mの山。長野県と富山県とにまたがり、中部山岳国立公園内にある。

白馬岳・小蓮華山

長野

富山

20010804_北アルプス白馬岳

夢追人

星野秀樹著「雪山放浪記」で読んでから行ってみたかったルート。
白馬岳から日本海親不知に下山する栂海新道に行ってきました！

天候に恵まれ過ぎて日中は暑過ぎだったり、途中発生した地震に驚いたりしましたが、2,932ｍの白馬岳から０ｍの親不知まで踏破することができました！

二日目朝の雪倉岳避難小屋以降は親不知までは誰にも会うこともなく、静かな山を奥さんと満喫してきましたよ。


5月3日　
栂池高原スキー場～三国境

早朝に我が家を出発して、栂池高原スキー場に到着したのは7時前。
駐車場ではすでに登山者やバックカントリーの方が準備を始めていた。
始発のゴンドラ+ロープウェイに乗って、一気に1,850ｍの栂池自然園へ。

ザックを背負いスタート。
ザックは今回約22キロ。軽量化を目指したが、エスケープルートがなく踏破するか戻るかなので、ついつい不安で荷物が増えてしまった…。肩にズシリとくる。
（アルコールとつまみを減らせば2キロくらい落ちるんだけどね笑）

登山者たちが登山道に沿って乗鞍岳を目指す中、自分たちは外れて自然園の中へ向かう。
乗鞍岳に登らずショートカットして、船越の頭あたりに登り詰める作戦。
自分たちだけかと思ったら、多くのスキーヤーが同コースを行く。
最後の急登では先行したスキーヤーたちがスキー靴でステップを作ってくれたので、予想より楽に稜線へ上ることができました。ありがとう！

小蓮華山を通過して三国境の手前を鉢ヵ岳方面にトラバース。
三国境下の鞍部にテント設営し白馬岳へ。
今回の最高点2,932ｍ到着！
剱岳や毛勝三山が美しい。
毛勝三山の横に富山湾は見渡せるが、栂海新道方面を望むと海は山々の先で見えない…。

テントに戻り水作り。作り終わるまで待ちきれずビールタイム！
500mⅬ担いでよかった！暑かったこともあり、めちゃめちゃ沁みた！

予想以上に暑く、対して水分補給が足りずに足が攣ってしまっため水は多めに作って明日に備える。
ビールの後は夕飯食べつつ焼酎やウイスキーをお湯割りで飲んで就寝。

ところが夕方から吹き出した風が爆風に。
ブロックも積んでいなかったので、激しくテントを直撃。
スノーフライではなかったのでバサバサ揺れるが、ペグを竹ペグにしておいてよかった。
何とか持ちこたえてくれたが、何度となく目を覚まして安眠には程遠かった。

5月4日　
三国境～アヤメ平

スタートを遅らせなくちゃダメかと思っていた風も、2時過ぎにはぴたりと止んで一安心。
3時過ぎに起床すると、すぐ近くでライチョウの鳴き声。
きれいな声とは言いづらいが、素敵なモーニングコール。

スタートすると,まずは鉢ヶ岳をトラバース。
山頂一帯には大きな雪庇があり、雪の塊も落ちているので奥さんと距離をおいて通過した。

雪倉岳避難小屋近くで最後の登山者とスライド。
早朝に雪倉岳までピストンしてきた方のようで、そこから先は時折うっすらとしたトレースが残っている程度になった。

雪倉岳登りはそこそこ急登だが、ライチョウが次々と現れて癒してくれる。
カメラに夢中になり、おかげでつらさを感じなかった。

雪倉岳山頂。
先を見ると朝日岳がドーンと構えてる。本日のゴールはその先。気合を入れて歩き出す。
アイゼンは履いていなかったので、下りは時折尻セードしながら距離を稼ぐ。
トレースはあったりなかったりなので、ルーファイしながら進むがとにかく暑い！

水平道分岐まで来ると、朝日岳の急登の始まり。
GPSでルートは確認できるが、雪でしなった木や折れた枝がコースを塞ぎ、ルート通りには進めない…。
ルーファイしながら、登りやすく且つ安全そうなルートを探して登り詰めた。

朝日岳山頂。
この日のメインイベントが終わった気分。白馬岳を振り返るとかなり遠くに見えてうれしくなる。
吹上のコルにいったん下ると、池が雪から顔を出していた。
〇〇アイと名付けたくなるようなきれいなエメラルドグリーンに癒される。

長栂山を越えると目の前が開けた。本日の目的地アヤメ平に到着！
昨日の教訓を踏まえて、ハイマツが風よけになる場所にテント設営。
まだ明るくて寒くないので、外で水を作りつつビールで乾杯！夫婦ともにしばし無言…。沁みる！

簡単に夕飯を済ませて、しばし晩酌して就寝。
ここでライチョウの鳴き声の聞き納めとなった。

5月5日
アヤメ平～白鳥山荘

2時30分起床。この日は距離があるので明るくなると同時にスタートした。
アヤメ平から黒岩平を経て黒岩山へのルートは広大な雪原が広がり気持ちいい。
クラストした雪の上をザクザク進む。

そして黒岩山からは尾根になる。
夏道ならかなりアップダウンが激しそうだが、鞍部に雪が積もっているのでショートカットできるのがうれしい。

黒岩山を過ぎてしばらく行くと、はるかかなたに小屋が見えた。
白鳥小屋だ…。見えてうれしい気持ちと、この先の工程の長さに複雑な気持ち。

おまけにじりじりと暑さは増し、残りの水の量も考えると焦るが、周りの景色やここら辺から顔を出し始めたカタクリなどの花が癒してくれた。

さわがに山、犬ヶ岳を経て栂海山荘へ。
小屋を覗くととてもきれい。ザックを置いて少し横にならせてもらう。
ひんやりした空気が心地よく、寝落ちしたくなる。

ここから菊石山までが一番つらかったかも。
何度も書くけどとにかく暑い。加えてルーファイ、夏道と雪道の交互でアイゼンの脱着…。
会話もなくなってくる。

そして水もいよいよ足らなそう、だが水作りをしている時間は作れなそう。
苦肉の策で、半分水が残ったナルゲンに、スコップで掘って見た目きれいそうな雪を入れてシャカシャカ降って水作り。
結果的におなか壊さずによかったけど、調べるといろいろリスクもありそうなので真似しないでくださいね。

菊石山を下り始めたとき、違和感を感じる。
グラグラと揺れる。暑さでめまい？近くで大きな雪崩？
いや、地震だ。幸いリスクのあるところではなかったのでしばし待機。
誘発されたのか、遠くでガラガラと雪崩か岩が崩落したような音がしていた。

電波がないのでどんな規模でどこが震源かわからず不安になるが、白鳥小屋には電波があるので先へ進むしかない。

下駒岳の急登を踏ん張って超えてしばらく行くとグリーンの小屋が目の前に現れた。
18時。長かったが何とか明るいうちに白鳥小屋に到着。

震源は近かったため、家族からラインがたくさん入っていた。ありがたい。
無事を伝えて翌日のタクシーを予約して小屋の中へ。

こちらの小屋もとてもきれい。自分たちのみだったので贅沢に使わせていただいた。
一階に荷物を広げ、テーブルをお借りして食事。
ここまで背負ってきたビールは、なお格別うまい。頑張ってよかった笑
芋焼酎もウイスキーも今日で最後と贅沢にいただいて、シュラフに潜った。

就寝は二階。天井が低く落ち着き、日中に暖められた空気も籠っていたので心地よく寝入ったが、夜中？大きな余震で飛び起きた。

5月6日
白鳥山荘～親不知

2時半起床。
支度をして掃除して夜明けを待ち、４時３０分出発。
やはり枝が折れたり木がしなったりしているので、ルーファイしながら進む。
雪は1000mくらいまで。そこからは徐々に新緑が美しくなってくる。
上の方では冬芽だったオオカメノキが高度を下げるに従いふくらみ、最後は葉を広げていた。
季節の変化を一気に体感している気分。
コシアブラやワラビ、ぜんまいなどの山菜もおいしそう。

下るのみかと思っていたけどそうもいかず。尻高山や入道山などを何度か登り返しつつ高度を下げてく。
雨予報もあったので、何とか降り出す前に下りたいと思っていたら、ぴったり下山と同時に降り出した。

登山口すぐ近くに道路案内板があり、その下で雨宿りできたので、ザックを置いてサンダルになって海に向かう。
今度は海につくと同時に雨が止んだ。ラッキーだ。

海ーーーーーー！長かったーーーー！

四日間汗まみれだった足が海に洗われる。
感慨に浸っていると、大きめの波が来て下半身がびちょぬれになってしまった。

その後は11時30分に予約していたタクシーに乗り親不知駅へ。
電車で糸魚川まで行き、時間調整でいったん下車。
駅前の居酒屋源兵衛で俺はブラック焼きそば、奥さんは刺身定食をいただいて労をねぎらう。

南小谷まで電車移動し、栂池高原スキー場までタクシーで戻り山行を終えた。

みみずくの湯で四日ぶりの風呂。シャンプーは三回目でやっと泡立った（笑）



























雪倉岳（ゆきくらだけ）は、飛騨山脈（北アルプス）後立山連峰にある標高2,611mの山。日本二百名山の一つ。富山県と新潟県にまたがり、山域は中部山岳国立公園に指定されている。

雪倉岳・朝日岳・風吹岳

新潟

残雪期　白馬岳～栂海新道～親不知

ももなつ

栂海新道

yu-mi-ko

【DAY1】
残雪期にやり残したこと。。。
色々ありますがその一つとして栂海新道の縦走🥾
北アルプスの一番北の玄関口でもある親不知🌊
海抜0mから朝日岳まで一気に駆け上がる体力勝負なルートそれが栂海新道です✨
冬は人を寄せ付けずGWの残雪時期でやっと人が入れるようです。
本当は海抜0mからスタートしたいですがアクセスの関係上、今回は白馬から親不知を目指すこととします🏔️➡︎🌊⁉️

まだ、猿倉までは車が入れないので八方のバスターミナルに車をデポして猿倉まで徒歩…距離にして8キロ程度なので2時間も掛かりませんでした。
前日に降雪があった為、猿倉付近も多少雪がありましたが雪の量も問題なさそうです😆
猿倉から白馬尻までは夏道では林道を進みますが、残雪期の林道は完全に雪の中💦
スノーブリッジやトラバースを駆使しながら白馬尻まで到着👍
ここからは12本アイゼンを装着して一気に大雪渓を登りました🗻
先程、お話ししたように前日に降雪があった為、雪渓の凹凸が見えにくく場所によっては踏み抜くことも…意外とデブリ帯を進む方が登りやすかったりもします。
時間が進むにつれて雪も緩くなり、しかも20キロオーバーの装備😂。足に応えるに決まってます💦
頂上宿舎が目の前に見えてるのに中々進まず辛い辛い登りでした〜
やっとの思いで頂上宿舎まで登り少し休憩、途中に白馬山荘で除雪をしている方に軽く挨拶して山頂へ急ぎます♪
予報通り天気も良く所々雲海も見渡せて、出だしは最高‼️最終日まで天候持ってくれよと祈るのでした🙏
白馬山頂から雪倉岳の分岐地点、三国境への下はピッケルが必要で特に一箇所だけはオッカナイ場所があるので注意が必要です⚠️
本日の宿泊予定地雪倉岳避難小屋へは夏道であれば鉢ヶ岳をトラバースをする必要があり、雪の状況によっては直登も考えてましたが斜面に雪が乗ってないので直登は無理そう…トラバースを選択することに午後にも関わらず意外と雪は締まってたので問題なく歩けましたが頭上には雪庇があるので崩れる危険性も💦一気に駆け抜けることをオススメします♪

【DAY2】
2日目の予定としては雪倉岳-朝日岳-栂海新道-犬ヶ岳-栂海山荘の予定。
⚠️白馬山頂は携帯の電波は入りましたが白馬-白鳥小屋まではdocomo、au共に電波はほぼ入りません。遭難しても見つけてもらえないかも💦
本日は朝日を眺めながら贅沢なスタート☀️
雪倉岳山頂から現実(日本海)を眺めると果てしない距離…さぁ今日も頑張りますか‼️
雪倉岳-朝日岳間は一度歩いた経験があればルーファイは難しくないですがトラバースや現在地を考えないで進むと谷に降りかけたりするのでGPSやコンパスを頼りに進むのがイイと思います😏
遠目からでも分かってはいましたが朝日岳の直登はやはり辛いです😭
朝日岳-黒岩岳の湿原区間も雪で完全に覆われてるので好きなところを歩き放題‼️今回の山行で一番楽しめると思います。

【DAY3】
最終日‼️残すは栂海山荘から海抜0mを目指すだけ‼️
これまでは楽しい残雪の稜線歩きでしたが、ここからはただひたすら樹林帯を進みます。
樹林帯の中から見える海をみて活力を見出しては心の中で自分を励まして📣とにかく標高を下げて下げて下げまくります。
やっとの思いで親不知観光ホテルまで到着。海まであと少し…と思うじゃありませんか❓
スマホで標高を確認すると現在地の標高が74m…⁉️
ここに来て海まで70m弱降りる現実を突きつけられますw
半分ヤケクソ気分でしたが自販機で購入したコーラを片手に海まで階段を降ります↓
降りてみて分かりましたが親不知の浜辺はポツンとあるのみ。
だだっ広い海で『やったぞー‼️』と叫ぶ場所よりは最後の最後で秘境に辿り着いた感覚となりました。

〜完〜

summit to sea🏔️➡︎🌊【白馬岳〜親不知】

たけん

トレイルランニング

白鳥山（しらとりやま）は、飛騨山脈（北アルプス）後立山連峰の最北端にある標高1,287mの山。新潟県糸魚川市と富山県朝日町にまたがる。山姥山・上計呂山・寺山などの別称がある。

【概要】
朝日岳と日本海沿岸の親不知とを結ぶ栂海新道（つがみしんどう）上に位置する。山頂には三等三角点があり、新潟県と富山県の県境となっている。
毎年5月下旬、糸魚川市の親不知コミュニティーロード（市道天険親不知線）にて糸魚川ゆかりの英国人登山家ウォルター・ウェストンの功績を称える「海のウェストン祭」が開催され、それに続いて白鳥山の山開きと登山が行われる。
新潟県側の麓の上路（あげろ）地区は謡曲「山姥（やまんば）」の舞台となった場所であり、周辺には山姥伝説にまつわる山姥洞・山姥神社などがある。


朝日岳

このランドマークを通る活動日記

20010804_北アルプス白馬岳

残雪期　白馬岳～栂海新道～親不知

栂海新道

summit to sea🏔️➡︎🌊【白馬岳〜親不知】

栂海新道　トレラン

朝日岳【ガイド山行】

朝日岳

朝日ー雪倉ー白馬ー小蓮華～

このランドマーク付近の写真

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残雪期 白馬岳～栂海新道～親不知

栂海新道

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朝日岳【ガイド山行】

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