活動データ
タイム
07:41
距離
14.8km
のぼり
1381m
くだり
1383m
活動詳細
すべて見る近場の北蔵王雁戸山に三回目の紅葉登山に行ってきた。てんくらAで麓も晴れマークの予報だったが、これが外れて、曇り眺望なしの残念な結果に終わった。しかし、近景の紅葉はなんとか楽しめた。また来いよと山が言っているのでもう一度挑戦したい。今回は、笹雁新道入口ー南雁戸山ー雁戸山ーカスケガ峰ー笹谷古道終点の周回コースを選んでみた。結果、このコースは、ロードがすこしあるものの、道は整備されており、稜線には蔵王には珍しい岩峰のロープ場や笹谷古道の旧跡、なだらかなブナ林歩きなど変化に富んでいる。楽しみいっぱいのコースなのでおもしろいと感じた。 なお、このコースは道が滑り易いので、笹や木をつかみながら登り下りする箇所が多かった。このため、薄手の手袋に大変お世話になった。 〇笹雁新道入口から南雁戸山 6:03予定通り、笹雁新道入口を出発、最初は登りの林道歩きだ。サルのお出迎えがあり元気をもらって少し早歩きで進む。20分ほどで林道が終わり本格的な山道に変わる。地図には廃道となった林道が記されており、廃道を進むとシロヨメナの花に歓迎された。6:54四号堰堤を通過してまもなく急登の登りが始まるので、腰かけ石でちょっと休憩した。 7:43急に視界が開けた、正面にザレ場の急斜面があり、ここを登るのかと思ったら、右につづらおりの道がちゃんとあり、苦も無く登れた。登った所は稜線で、最初の紅葉を鑑賞。見通しは良くないが振り返ると、雲で山頂が隠れた、仙台神室と山形神室が見えた。進行方向の雁戸山の稜線も見えた。このまま、晴れてくれればよいのだがと願いつつ登る。稜線は紅葉真っ盛りでドウダンツツジやミネカエデなどが美しく何枚もカメラに収めた。 しかし、稜線を進むにつれガスがどんどん出てきて視界が悪くなり、9:03雁戸山の分岐の稜線に到着。ここでは視界ほとんどなしの最悪の状態。しかも風があり寒いので防風着を着て南雁戸山の方に進む。ガスで濡れた笹や葉でズボンが濡れるのでなおさら寒い。稜線には枯れたオニアザミやヤマハハコなどが咲いており、かろうじて目を楽しませてくれた。 9:24前方にぼんやり岩峰らしき影、南雁戸山と思ったが、地図で確認すると山頂はまだ奥のようだ。山頂直下の岩場のよじ登りが終わり、9:41ようやく南雁戸山に到着した。山頂からは何も見えなかった。しかし、山の神の石碑があったので、膝の回復を願ってお参りした。少し休憩して下山開始。 〇南雁戸山から雁戸山、カスケガ峰 山頂直下の岩場は、後ろ向きの三点支持で足元を確認しながら慎重に降りた。岩場のトラバースも滑らないよう慎重に足を運んだ。稜線には赤い紅葉がほとんどない。しかし、運よく鮮やかなナンゴクミネカエデにお目にかかれ、写真に収めた。 10:23分岐に戻り、雁戸山に進む。ここで初めて登山者とスライド、下山中にも他に3名とスライド、平日で天気悪いのに、もの好きな登山者は私だけではないようだ。分岐からは僅か二分で山頂に到着、残念ながらここでも展望ゼロ。少し休憩してエネルギー補給。回復の見込みはないので長居せず下山開始。 頂上直下は40度くらいの急傾斜の長い下り、しかしロープがあるので安心だ。ロープを使って足元に注意しながら慎重に降りた。振り返るとガスで煙った雁戸山のとんがりが幻想的にぼんやり写っている。10:43蟻の戸渡りの道標通過、痩せ尾根の切り立った尾根のようだが、雁戸山がうっすら見えるだけ。怖さはない。しかし、ドウダンとハイマツのコントラストはまずまず。 10:56雲の下に出た、下界は日が差している。稜線山腹の赤い紅葉が岩肌と、緑に重なり合ってきれいだ。10:58山形の新山からの滑川コースとの分岐に到着、カスケガ峰までトラバース。11:19笹谷峠の分岐を通過、日大山高山学部の慰霊碑?に納得して、まもなく11:23広い山頂のカスケガ峰に到着した。山頂には、カスケガ峰 マイクロ波無線反射板跡の石碑と三角点、朽ちた小屋がある。見通しはない。お昼にはちょっと早いが定番の菓子パンでエネルギー補給。 〇カスケガ峰から笹雁新道入口 12:17 995ピークを通過、正面に青空と山頂が雲に少し隠れた、仙台神室と山形神室がまた見えた。今日は低い雲がかかりっぱなしの天気のようだ。雲の下に出ると明るさが増し気持ちが良い。12:30笹谷峠と有耶無耶関跡の分岐を通過、ここからは笹谷古道に入る、二分で有耶無耶関跡に到着。ここは平安時代からの奥州と羽州を結ぶ街道の関、と説明板には記されている。道の反対側には等身大の大きな地蔵尊も祀られている。 有耶無耶関跡を過ぎると、まもなく峠の助小屋として利用された仙住寺跡を通過、道の傍に色づき始めたヤマウルシを見つけた。さらに進むと笹谷遊歩道コースの標識、そして、いつのまにか平坦な明るいブナ林の中を歩いている。実に気持ちがいい。 古道らしく、駒泣かせや吹き越し、化け石など伝説の場所には標柱が設置され、簡単な説明書きをよむと興味がそそられる。道は緩い下り坂の林間コースで時々小走りで通り抜けた。 13:15道しるべとされる上栃では、気が付くと周りは杉林に変わり、その中を快適に通り抜けると13:20古道入り口の林道に到着した。ここで山道は終わる。後は単調なロード歩きだが、幸い緩い下りで元気も残っていたので、またまた小走りを交えながら進み、13:45予定より早く笹雁新道入口に到着した。お疲れさまでした。 今回の山行はあいにくの天気だったか、それなりに楽しめた。仙台市から最も近い山なので、また天気の良い日に挑戦してみたい。
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