日帰りゴテンバ剣ヶ峰

日帰りで富士山に登ったことがなかったのでチャレンジしてみた。 東京からのアクセスがいい、他のルートと比べて難易度が高く登山者が少ない、大砂走りがあるという点で御殿場ルートを選んだ。 御殿場駅からの朝一のバスに乗るために快活CLUBで前泊。周りの個室から聞こえるイビキやアラームの音で熟睡できなかったが、すき家でしっかり朝ごはんを食べて気合いを入れる。バスに乗る直前まで富士山は全体が雲に包まれてその姿を拝めなかったが、バスが走り始めてすぐに、先程まで富士山を隠していた雲がまるで嘘だったかのように消え去っていた。その独立峰の全景を見て、なんだか歓迎されてる気分になった。ここ最近その全景を見ることがなかったからなのかもしれない。 登り始めの1時間は日差しがカンカン照りで酷く体力を消耗させられた。後で分かったことだがこの日は大暑という日らしい。さらに初めて登るルートでペースが分からず早々にバテる。牛丼を食べて気合いが入りすぎたようだ。途中何度も太腿が攣りそうになりながら、3000m付近からは酸素の薄さと軽い頭痛に苦しみながら、御殿場口新五合目から6時間をかけて登頂を果たした。苦しみからの開放と頂上に着いた喜びで気分が舞い上がり、当初予定になかった剣ヶ峰にまで行ってしまった。帰りのバスに間に合わないから行くことは考えてなかったのだが、ここまで来たら行かずにはいられない。だから走った。頭痛が悪化しても走った。 結局2時間ほどで5合目まで降りてきた。バスには余裕で間に合ってしまった。大砂走りのお陰である。山の斜面をあっというまに駆け下りていくのは実に快感であった。そして下山途中の小屋で食べたスイカはこの日食べた何よりも美味しかった。