不習岳:怪しい道具は大丈夫?

2022.05.07(土) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
1 時間 50
休憩時間
20
距離
3.4 km
のぼり / くだり
191 / 191 m
29
1 5

活動詳細

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以下、カメラに関する話題である。   筆者は平成23年に友人からNikonのデジタル一眼レフカメラを譲り受けて以来、長らく同社製の写真機材を愛用し続けてきた。しかしながら、平成末期から令和にかけて、時代の趨勢は一眼レフ機からミラーレス機へ。そろそろ筆者もミラーレスに乗り換えたいなあ、と考えていたが、今年の2月、いよいよ富士フイルムのミラーレスカメラを導入する運びとなったのである。ただし、メーカーが違うとカメラ本体とレンズの接続部の形状や電子接点の規格が異なるため、これまでに揃えたNikonのレンズも新しいカメラでは使えなくなってしまうのだ。カメラのレンズは高価な代物で、そう簡単に買い替えという訳にもいかないし、気に入っているレンズもある。ところが、Nikonのレンズと富士フイルムのカメラ本体を物理的にも電子的にも接続可能とする、便利なアダプターも存在するのだ。 ・・・が、当然ながらこのアダプターはサードパーティーによる非純正品で、おまけに海外のよく分からないメーカーの製品なのである。ただ、日本国内におけるきちんとしたディーラーも存在し、一応評判も良さそうなので、思い切って通販で購入してみることとした。もっとも、本当に使い物になるのかどうかは実際に試してみなければ何とも言えない事だろう。   そこでこの日は、筆者の暮らす街からも近場となる八戸市の『不習岳(ならわずだけ、374.7m)』にてこのアダプターをテストしてみることとした。同峰は市民の森として歩きやすい遊歩道の整備された森林公園で、のんびり歩きながら写真を撮るのには持ってこいだ。そんな訳で昼食を終えた土曜日の昼下がり、カメラとレンズ、そして件のアダプターを詰め込んだカメラバッグを背負って、いざ出発である。     <アクセス> ・『市民の森不習岳 総合案内施設(八戸市南郷大字島守外田山19)』をカーナビの目的地にセット。案内標識に従って細い道へ折れたら、すぐ左側に麓側の駐車場(当記事におけるスタート地点)がある。なお、そのままカーナビの示す目的地まで進めば、山頂直下の駐車場へ辿り着く。   ・登山口への公共交通機関は無い。

八戸市 今回購入したアダプターは、海外のFringerというメーカーの製品になる。実際にこれを用いてNikonのレンズと富士フイルムのカメラを接続してみると、後者との接続部はピッタリだったが、前者の側は若干渋めに感じた。ただ、この辺りは個体差も存在するそうな。
ちなみに本製品は割としっかりした化粧箱に入っており、日本語の説明書と保証書もきちんと添付されていた。
今回購入したアダプターは、海外のFringerというメーカーの製品になる。実際にこれを用いてNikonのレンズと富士フイルムのカメラを接続してみると、後者との接続部はピッタリだったが、前者の側は若干渋めに感じた。ただ、この辺りは個体差も存在するそうな。 ちなみに本製品は割としっかりした化粧箱に入っており、日本語の説明書と保証書もきちんと添付されていた。
八戸市 『不習岳』に敷かれた遊歩道への入口は複数個所存在するが、今回はもっともポピュラーなものの一つである北西側からスタートしてみることとした。同所周辺には広い駐車場と公衆トイレも置かれている。同所で配布されている案内パンフレットを手に取ったら、いざ木立の中へ。
『不習岳』に敷かれた遊歩道への入口は複数個所存在するが、今回はもっともポピュラーなものの一つである北西側からスタートしてみることとした。同所周辺には広い駐車場と公衆トイレも置かれている。同所で配布されている案内パンフレットを手に取ったら、いざ木立の中へ。
八戸市 先程の駐車場周辺からも3種類ほどの道が分かれているが、まずは『カモシカの道』というコースで山頂を目指してみることとした。このルートは全体的に広く、その道のりも至って緩やかだ。
先程の駐車場周辺からも3種類ほどの道が分かれているが、まずは『カモシカの道』というコースで山頂を目指してみることとした。このルートは全体的に広く、その道のりも至って緩やかだ。
八戸市 ここからは、くだんのアダプターでNikonのマクロレンズを富士フイルムのカメラに装着。道中に出会った草花を試し撮りしながら歩くこととした。
ここからは、くだんのアダプターでNikonのマクロレンズを富士フイルムのカメラに装着。道中に出会った草花を試し撮りしながら歩くこととした。
八戸市 苔の織り成す世界は、構図もピントを合わせる位置も中々難しい。
苔の織り成す世界は、構図もピントを合わせる位置も中々難しい。
八戸市 幸いにして、アダプターを介してのピント調整機能も上手く作動してくれている印象であった。カメラ本体側で指定した位置に、レンズ側のピントもピタリと合焦してくれる。
幸いにして、アダプターを介してのピント調整機能も上手く作動してくれている印象であった。カメラ本体側で指定した位置に、レンズ側のピントもピタリと合焦してくれる。
八戸市 山頂が近づくと、一旦純正の標準ズームレンズに切り替えて、周囲の風景を楽しむこととした。同所にはコンクリート製の立派な見晴らし台も建っている。
山頂が近づくと、一旦純正の標準ズームレンズに切り替えて、周囲の風景を楽しむこととした。同所にはコンクリート製の立派な見晴らし台も建っている。
八戸市 山頂の展望台からは、周囲360度の眺望を満喫できる。写真は北側の眺めで、八戸市街地の先に太平洋の海原が広がっている。
山頂の展望台からは、周囲360度の眺望を満喫できる。写真は北側の眺めで、八戸市街地の先に太平洋の海原が広がっている。
八戸市 こちらは南側。岩手県側にそびえ立つ『折詰岳(おりづめだけ、852m)』の稜線を一望できる。この他、西側には青森県を代表する山域の一つ、『八甲田連峰(はっこうだれんぽう)』の姿も見晴らせるそうだが、この日はあまりはっきりと確認できなかった。
こちらは南側。岩手県側にそびえ立つ『折詰岳(おりづめだけ、852m)』の稜線を一望できる。この他、西側には青森県を代表する山域の一つ、『八甲田連峰(はっこうだれんぽう)』の姿も見晴らせるそうだが、この日はあまりはっきりと確認できなかった。
八戸市 ちなみに先程の展望台のたもとには、四等三角点が埋まっている。
ちなみに先程の展望台のたもとには、四等三角点が埋まっている。
八戸市 山頂付近には、総合案内所(写真左)と体験交流施設(写真右)も整備されている。なお、写真の反対側には駐車場があり、ここまで自動車で乗り付けることが可能。もう少し先にはキャンプ場も置かれている。
山頂付近には、総合案内所(写真左)と体験交流施設(写真右)も整備されている。なお、写真の反対側には駐車場があり、ここまで自動車で乗り付けることが可能。もう少し先にはキャンプ場も置かれている。
八戸市 帰途にあたっては、往路とは異なるルートを辿ってみることとした。まずは先述の体験交流施設の裏手から階段を下り、『オオムラサキの道』と呼ばれるコースへ入る。
帰途にあたっては、往路とは異なるルートを辿ってみることとした。まずは先述の体験交流施設の裏手から階段を下り、『オオムラサキの道』と呼ばれるコースへ入る。
八戸市 再度レンズを換装し、道端の彩りを楽しみつつ下山を目指す。なお、一応望遠ズームレンズも持参し、野鳥の姿も撮影できればいいなあ、と目論んでいたのだが、上手く捕捉できなかったため諦めた(そもそも筆者の所持しているレンズは、バードウォッチングの用途には完全に役不足である)。
再度レンズを換装し、道端の彩りを楽しみつつ下山を目指す。なお、一応望遠ズームレンズも持参し、野鳥の姿も撮影できればいいなあ、と目論んでいたのだが、上手く捕捉できなかったため諦めた(そもそも筆者の所持しているレンズは、バードウォッチングの用途には完全に役不足である)。
八戸市 今回使用したNikonのマクロレンズには手振れ補正機構が搭載されていないが、新しい富士フイルムのカメラには本体側に手振れ補正機構が内蔵されているため、その恩恵に肖れるのも嬉しいポイントであった。
ただ、このアダプターではNikonのレンズ側に手振れ補正機能が付いていると、本体側の機構は強制的にオフになってしまうため、残念ながら両者の機能を併用することは出来ないようだ。
今回使用したNikonのマクロレンズには手振れ補正機構が搭載されていないが、新しい富士フイルムのカメラには本体側に手振れ補正機構が内蔵されているため、その恩恵に肖れるのも嬉しいポイントであった。 ただ、このアダプターではNikonのレンズ側に手振れ補正機能が付いていると、本体側の機構は強制的にオフになってしまうため、残念ながら両者の機能を併用することは出来ないようだ。
八戸市 ちなみにマクロレンズとは接写にしか使えない物では無く、写真のような風景のほか人物など、様々な場面で活用可能だ。
ちなみにマクロレンズとは接写にしか使えない物では無く、写真のような風景のほか人物など、様々な場面で活用可能だ。
八戸市 ともあれ、今回は遊歩道を周回する形でスタート地点の駐車場へ帰還。くだんのアダプターは、少なくとも今回使用したマクロレンズとの組み合わせでは十分な性能を発揮することが確認できたため、次回以降、本格的な山行にも投入していきたい次第である。
ともあれ、今回は遊歩道を周回する形でスタート地点の駐車場へ帰還。くだんのアダプターは、少なくとも今回使用したマクロレンズとの組み合わせでは十分な性能を発揮することが確認できたため、次回以降、本格的な山行にも投入していきたい次第である。

活動の装備

  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    フジノンレンズ XF16-80mmF4 R OIS WR
  • ニコン(Nikon)
    AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  • 富士フイルム(FUJIFILM)
    ミラーレス一眼カメラ X-T4 シルバー X-T4-S

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