ほんとの空でレモンをがりり(安達太良山)

福島の郡山を拠点に安達太良山と那須岳に登ってきました。今回は安達太良山の日記です。 最後に情報まとめてます。 ずいぶん前から計画していた今回の福島遠征。「とにかく天気の良さそうな山に登ろう」ということで、初日は安達太良山へ行くことになりました。 安達太良山といえば高村光太郎の妻智恵子の故郷近くの山で、『智恵子抄』の中に度々登場することでお馴染みです。「ほんとの空」というパワーワードは『智恵子抄』の「あどけない話」が元ネタだったりします。僕はせっかく安達太良山に登るのならば、ほんとの空の下でレモンを「がりり」と噛みたい(『智恵子抄』レモン哀歌)との思いを胸に抱いて、今回の山登りに挑みました。 郡山から車を走らせること1時間半ほどで奥岳登山口に到着しました。天気明朗なれども風強し。強風に吹かれ、寒い寒いと言いながら久々の冬山装備の準備を整え、登り始めました。 序盤は緩やかに登り、薬師岳とくろがね小屋の分岐へ。我々は薬師岳経由で山頂を目指すことにしました。 分岐を過ぎるとスキー場のゲレンデを登ります。ゲレンデを登り詰めた辺りから雪が多くなってきました。 薬師岳付近ではもうすっかり雪に覆われていました。この薬師岳に「この上がほんとの空です」という記念碑？のようなものが建っていました。安達太良山山頂の方を見上げると、残念ながらほんとの空には雲がかかっていました。 薬師岳を過ぎて、しばらく登ると樹林帯を抜けます。樹林帯を抜ける直前でアイゼンを履きました。 樹林帯を抜けると山頂はすぐでした。 残念ながらガスっていたので、記念撮影をしたり、レモンをがりりとやったりしていました。 すると、不意にガスがとれ、青空が！ほんと空が！ 今シーズン1回目の冬山ということもあり、ゆっくり登っていていてよかったです。 晴れ間を堪能すべく稜線を歩きました。 稜線上はさすがに強風が通り抜けており、矢筈の森手前の分岐で下山を開始しました。 その後、くろがね小屋まで下り、少しの休憩を挟み、奥岳登山口へと帰ってきました。 くろがね小屋から奥岳登山口へ下る際、途中新道と旧道を選べるのですが！新道が歩きやすかったです。旧道はぬかるみがひどかった… 晴れるかどうか心配だった福島遠征初日でしたが、見事な晴れ間に恵まれ、満足のいく山歩きとなりました。 情報まとめ (事前に各々でお調べ下さい) 交通🚞 ○郡山→奥岳登山口 下道でコンビニに寄り道したりして1時間半ほどでした。 小屋🏕 ○くろがね小屋 通年営業のありがたい小屋。次は泊まりたい。岳温泉の源泉にほど近く、小屋でも温泉に入れます。 登山道⛰ ○奥岳登山口→薬師岳→安達太良山山頂 序盤はスキー場のゲレンデを登ります。薬師岳を少し過ぎるところまでは樹林帯でした。 ○安達太良山山頂→くろがね小屋→奥岳登山口 くろがね小屋までは一気に下りますが、その後は平坦に。新道(馬車道)と旧道では距離は長いですが新道がおすすめです。旧道はぬかるみが酷かったです。 温泉♨️ ○あだたらふれあいセンター 岳温泉の少しはずれにある保養施設です。旅館の日帰り入浴時間に間に合わない可能性があったのでこちらにお邪魔しました。熱いお風呂が染みました。