三国峠~シンコボ~杉尾峠(ピストン)

2021.10.31(日) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
7 時間 9
休憩時間
1 時間 12
距離
11.0 km
のぼり / くだり
1090 / 1096 m
29
2 16
2 24
19

活動詳細

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 京滋国境の三国峠は、かつては近江・丹波・若狭の三国境にある峰で、今でも滋賀-京都-福井の交わる点です。少し南の近江・丹波・山城境にある三国岳(さんごくだけ)と区別するためか、峰なのに三国峠と呼ばれることが一般的になってきています。少し西の京大芦生研究林にも、峰なのに「ブナノキ峠」や「傘峠」の地名があるので、まんざら変ではないのでしょう。国土地理院の地形図は相変わらず「三国岳」と表記されていますが・・・。ここから、若丹国境を西へと進み、標高811.5mのシンコボ(永谷山)に寄って、杉尾峠まで紅葉に癒されながら歩きました。  この三国峠の東には生杉のブナ原生林が広がっていて、ここに駐車場やトイレがあるので、ここを起点に歩き始めました。三国峠の頂は高島トレイルの一部で中央分水嶺です。山頂からは少しだけトレイルを北に下り、すぐに中央分水嶺から左に分かれて若丹国境尾根方向に進みます。この尾根はこのあたり、なかなか地形が複雑で、谷が入り組み、折れ曲がって尾根の方向も結構変わります。標高差は40mほどと大したことはないものの、けっこう急な登り下りが続きます。ただ、下草やブッシュはほとんどない尾根なので、基本どこでも歩くことができます。それだけによけい踏み跡が薄くなる尾根でした。  途中、P767を過ぎ、次の約810m峰は山頂に寄らずに西に下ります。ここから野田畑峠まで下り基調。野田畑峠はその名前からして昔畑があったのでしょうか?たしかに、南の芦生研究林側は、広い湿地のようでした。ここでお昼休憩にしました。  休憩後は左下に野田畑谷の上流部を見ながら、単調に登っていきます。谷と尾根が並行するなかなか面白い地形が続きます。谷までの比高はほぼ20~40mほど。その後、急登となり少しだけ国境尾根から外れて西を目指すと標高811.5mのシンコボです。別名を永谷山というようです。三等三角点「永谷」がお出迎え。三等にしては立派な石標でした。国境尾根に戻り、大小の峰を4つほど越えると、杉尾峠です。北からは杉尾坂が登ってきていて、南には由良川・上谷の源流部ですが、そちらは立入禁止の京大芦生研究林になります。杉尾峠から先も、若丹国境尾根は、まだまだ続き、五波峠、八ヶ峰、頭巾山へと続いていきます。でも今日はここまで。人数も多いので、ここが暗くなる前に戻れる限界でしょう。

三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 生杉のブナ原生林の駐車場とトイレ。こんないい季節なのに、他一台が止まっているだけでした。昨日まで天気予報が悪かったからかなぁ?
生杉のブナ原生林の駐車場とトイレ。こんないい季節なのに、他一台が止まっているだけでした。昨日まで天気予報が悪かったからかなぁ?
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 原生林の説明看板。
原生林の説明看板。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 この谷が原生林の入口です。谷沿いに生えているのはブナよりトチノキが多いです。
この谷が原生林の入口です。谷沿いに生えているのはブナよりトチノキが多いです。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 右側から登ります。
右側から登ります。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 今日は8名で歩きます。いきなり急登。
今日は8名で歩きます。いきなり急登。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 高島トレイルの峰々。左の枝に隠れている峰が、カベヨシ818mです。
高島トレイルの峰々。左の枝に隠れている峰が、カベヨシ818mです。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ブナ林と紅葉。この一週間で急激に色づいてきました。
ブナ林と紅葉。この一週間で急激に色づいてきました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 黒い実のついたユズリハ
黒い実のついたユズリハ
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 立派なブナノキ
立派なブナノキ
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 20分余り急登を終えると、小尾根の上に出ます。ここからはのんびりと登れます。
20分余り急登を終えると、小尾根の上に出ます。ここからはのんびりと登れます。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 右下に落ち葉で埋もれた長池。
右下に落ち葉で埋もれた長池。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 三国峠山頂。ここへは8年ぶりに来ました。
三国峠山頂。ここへは8年ぶりに来ました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 三等三角点「三國峠」、標高は776.1mです。
三等三角点「三國峠」、標高は776.1mです。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 山頂の黄葉。
山頂の黄葉。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 少しだけ中央分水嶺を北に進み、すぐ左寄りで若丹国境尾根に入ります。
少しだけ中央分水嶺を北に進み、すぐ左寄りで若丹国境尾根に入ります。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 美しい尾根です。
美しい尾根です。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 このピンクテープをよく見ました。
このピンクテープをよく見ました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ここはかなりの急降下。落ち葉もあり、ズルズル滑ります。
ここはかなりの急降下。落ち葉もあり、ズルズル滑ります。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ハウチワカエデが真っ赤です。
ハウチワカエデが真っ赤です。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 珍しく、アカマツも稜線上に。
珍しく、アカマツも稜線上に。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 一見三角点ですが、「山」マークの石標でした。京都-福井の府県境の印かな?いくつも見ました。
一見三角点ですが、「山」マークの石標でした。京都-福井の府県境の印かな?いくつも見ました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 良い尾根です。
良い尾根です。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 また紅葉が出てきました。
また紅葉が出てきました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ハウチワカエデが光っています。
ハウチワカエデが光っています。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 尾根が西に折れ曲がる810m程度の峰に登っていきます。眺望が広がります。手前から、さっき登った三国峠、地蔵谷峰792m、伊吹山1377m。
尾根が西に折れ曲がる810m程度の峰に登っていきます。眺望が広がります。手前から、さっき登った三国峠、地蔵谷峰792m、伊吹山1377m。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ちょっと望遠で。伊吹山まではほぼ60km。
ちょっと望遠で。伊吹山まではほぼ60km。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 こちらは比良の蛇谷ヶ峰902m。
こちらは比良の蛇谷ヶ峰902m。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 樹々の隙間から、百里ヶ岳931mが望めました。
樹々の隙間から、百里ヶ岳931mが望めました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 これは、青葉山。高浜と舞鶴の境にある693mの名山です。
これは、青葉山。高浜と舞鶴の境にある693mの名山です。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 北西、かすかに若狭湾が見えています。
北西、かすかに若狭湾が見えています。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 左に長く尾根を延ばす山は、久須夜ヶ岳619m。エンゼルラインが登っています。山頂の鉄塔も確認できますね。
左に長く尾根を延ばす山は、久須夜ヶ岳619m。エンゼルラインが登っています。山頂の鉄塔も確認できますね。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 西に下る尾根
西に下る尾根
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 なかなか深い鞍部
なかなか深い鞍部
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 再び登り
再び登り
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 苔と赤い実
苔と赤い実
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 野田畑峠に到着です。ここでお昼にしました。
野田畑峠に到着です。ここでお昼にしました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 野田畑峠の周囲には湿地のような水たまりがあり、その向こうに野田畑谷が流れる平らな領域。
野田畑峠の周囲には湿地のような水たまりがあり、その向こうに野田畑谷が流れる平らな領域。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 シンコボに向けて出発。尾根から左下の谷を見ています。野田畑谷の上流部が長いこと並行します。
シンコボに向けて出発。尾根から左下の谷を見ています。野田畑谷の上流部が長いこと並行します。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ここもハウチワカエデの紅葉。
ここもハウチワカエデの紅葉。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 左下の谷はまだまだ並行。
左下の谷はまだまだ並行。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 この区間、歩きやすい尾根道です。
この区間、歩きやすい尾根道です。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 左下は、谷の分岐。分岐してもまだ並行します。
左下は、谷の分岐。分岐してもまだ並行します。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ヤマウルシも紅葉してます。こちらはオレンジ。
ヤマウルシも紅葉してます。こちらはオレンジ。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 この標識があるのがジャンクションピーク。ここで若丹国境尾根としばらく別れ、シンコボ(永谷山)の山頂へ。
この標識があるのがジャンクションピーク。ここで若丹国境尾根としばらく別れ、シンコボ(永谷山)の山頂へ。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 永谷山の表記が立派です。右上の透明な板に「シンコボ」。
永谷山の表記が立派です。右上の透明な板に「シンコボ」。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 三等三角点「永谷」、標高は811.5mです。三等にしては石標が大きい気がします。点の記を見ると、なんと設置は明治23年。三州産の花崗石が使われたそうです。
三等三角点「永谷」、標高は811.5mです。三等にしては石標が大きい気がします。点の記を見ると、なんと設置は明治23年。三州産の花崗石が使われたそうです。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 山頂近くの樹々の隙間から、ブナノキ峠が見えました。京大研究林の最高峰です。標高939m。
山頂近くの樹々の隙間から、ブナノキ峠が見えました。京大研究林の最高峰です。標高939m。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ジャンクションピークに戻る途中、芦生杉がありました。
ジャンクションピークに戻る途中、芦生杉がありました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ジャンクションピークから百里ヶ岳が見えました。行きには気づきませんでした。うっすら見えているのがおにゅう峠の林道。
ジャンクションピークから百里ヶ岳が見えました。行きには気づきませんでした。うっすら見えているのがおにゅう峠の林道。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 杉尾峠に向かいます。この辺りの尾根はほぼ南向き。
杉尾峠に向かいます。この辺りの尾根はほぼ南向き。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 大きなブナ二本。でも、向こう側はすでにかれていました。ここが野田畑谷の源頭です。
大きなブナ二本。でも、向こう側はすでにかれていました。ここが野田畑谷の源頭です。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 今日見た最初で最後の花。アキノキリンソウです。
今日見た最初で最後の花。アキノキリンソウです。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 また登りが始まりました。830mほどある峰の西の端をかすめます。
また登りが始まりました。830mほどある峰の西の端をかすめます。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 右遠方にうっすら見えるのは、よく調べてみると敦賀半島の西方ヶ岳でした。
右遠方にうっすら見えるのは、よく調べてみると敦賀半島の西方ヶ岳でした。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 存在感のあるブナの樹でした。
存在感のあるブナの樹でした。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ぬくもりはありませんが、すごい生命力を感じます。
ぬくもりはありませんが、すごい生命力を感じます。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 だいぶ遠くですが、植林帯の中の自然林の、色づきがみごとでした。
だいぶ遠くですが、植林帯の中の自然林の、色づきがみごとでした。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 標高が下がって、シダが出てきました。
標高が下がって、シダが出てきました。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 マムシグサの真っ赤な実。
マムシグサの真っ赤な実。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 雰囲気の良い尾根が続きます。
雰囲気の良い尾根が続きます。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 向こうに見えるのは、さっき登ったシンコボ。
向こうに見えるのは、さっき登ったシンコボ。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 急勾配を鞍部に下るのは何度目でしょうか?
急勾配を鞍部に下るのは何度目でしょうか?
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 ついに杉尾峠に到着です。あとはひたすら引き返します。
ついに杉尾峠に到着です。あとはひたすら引き返します。
三国岳・経ヶ岳・小野村割岳 夜はキャットタワーで運動会。ちょっと、ええ加減にしてや・・・。
夜はキャットタワーで運動会。ちょっと、ええ加減にしてや・・・。

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