凍月の白山 白嶺の奥へ
白山・別山・銚子ヶ峰
(岐阜, 福井, 石川)
2026年02月03日(火)〜05日(木)
日帰り
1ヶ月ぶりの晴れ。
雪山ロングが成立する天気で、念願の厳冬期白山を狙うチャンスが舞い込んだ。
舞い込んだというより、仕事の追い込みで勤務ダイヤが乱れたのをいいことに、晴れの日を狙って休みをねじ込んだというのが正しい。
昨年も週末晴れ☀️ばかりで、天気に嫌われ続けること約40日間。
定義上では残雪期、気象的には厳冬の雰囲気が色濃く残るギリギリのタイミングで、ようやく白山に立つことができた。
本来なら山に登っている状況ではないのだが、この機会を狙わずにいつ狙うのか❓
今しかないでしょ❗
今回の相方は、もちろんやまあすさん。
第1回の冬期白山からご一緒いただき、本格的な厳冬期白山を狙うにあたり、原点の想いを大事にしたい俺としては、パートナーとして迷う余地はなかった。
そして、1ヶ月前に黒部五郎岳を共に戦ったふくさんも参戦。
「晴れるので、朝活でも行きませんか❓」と、偶然にも同じ日にお誘いをいただいたため、今回のプロジェクトにお誘いした。
以前から白山を狙っていながらも、なかなか踏み出せずにいたことを知っていたので、これ以上ない機会だと思った。
当初は三ノ峰〜御前峰を繋げるルートを計画していたが、ふくさんは加賀禅―滝壺への想いが強かったため、
俺🐭とやまあすさん🐗は山頂から別山方面へ、
ふくさんは、山頂で別れ加賀禅・百四丈滝方面へ向かう計画でスタートする。
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林道ラッセルを省力化するため、ふくさんとやまあすさんはBC用スキーで移動。
俺は、やまあすさんから登山靴で使用できるスキーハイク用の板をお借りしました🙏
林道スノーハイクのみだけど、ここにきてまさかの山スキーデビュー❓
🐭🐗計画では、三ノ峰からバリエーションで下降する予定だったので、市ノ瀬手前の合流地点にスキーをデポ。
ふくさんはそのままスキーを継続し、🐭🐗はスノーシューへ。
本来3人でラッセルを回す予定だったが、スキーの浮力は先頭を歩いても、スノーシューでは太刀打ちできない歩行ペース。
いつしか、先頭はふくさんが担い、2番手がスキートレースを固め、3番手が休憩、2番手と3番手が交代で進み、時折ふくさんと先頭を入れ替わるルーティンになってしまった。
2番手スキートレース固めもラッセルが入るので決して楽ではないが、通常ラッセルよりペースを上げることができた。
結果的に、7〜8割ほど先頭ラッセルを担ってもらう形となり、ふくさんには申し訳なかったが、
これが最も現実的で、かつバランスの取れたペース配分だったと思う。
実質の雪の深さは、
林道は膝中〜膝下、別当出合〜甚之助避難は膝下〜膝、急登は膝上〜腿。
弥陀ヶ原の稜線爆風エリアまでラッセル三昧。
想定より雪が重く、スキーを活用できなかったら、山頂ご来光は厳しかったかもしれない。
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この日は、2月3日「スノームーン」翌日の、ほぼ満月の夜。
俺の大好きな月明りのナイトハイクで、月光に浮かぶ雪の稜線は、息をのむほど美しい。
白山ならではの雄大で流れるような雪渓美に包まれ、景色に元気をもらいながら、果てしなく長いラッセル行を乗り越えて、無事、日の出前に山頂へと立つことができた。
ふくさんは初めての冬期白山。
俺とやまあすさんは念願だった『厳冬期白山』への初登頂。
まるで初めて登頂したような喜びで感動を分かちあいました😂
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ふくさんは山頂から加賀禅ルートへ別行動。
俺とやまあすさんは、白山主稜線に沿って別山へと進む。
広大で緩やかに流れる加賀禅定道とは異なり、荒々しさと雄大な雪渓美が同居する美濃禅定道。
穂高を連想させる壁面や雪庇が連なる大屏風にはヒドゥンクラックが多数潜む。
慎重なルーファイと緊張感を要する一方で、
東は切れ落ちた絶壁、西にはスノモンの大群生、
南竜・エコーラインの大パノラマが広がる圧巻の景色だった。
後ろを振り返ると、御前峰。
まるで加賀禅の美女坂ノ頭から四塚山を望むかのような、雄大な佇まい。
写真で足が先に進まない。いや、ラッセルで既に売り切れか⁉️
ペースを急いでも疲れるだけなので、割り切って景色を満喫しながら亀ペース。
御舎利山手前から爆風ガスとなり、三ノ峰経由は辞めて、別山から下山ルートに転進するが、
降って終わるだけの簡単お仕事だと思ってたチブリ尾根も、緩やかな雪渓と雪庇尾根のラッセル三昧。
まるで登っているような感覚でまったく進まず、
最後にしっかりと厳冬期白山の洗礼を浴びることになった🤣
下山後は、ふくさんと合流し、牛丼屋で打ち上げ。
お互いの苦労話の自慢大会をして、楽しい思い出となりました。
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厳冬期白山は日本で最も美しい、別格の山だと思ってます。
今回は、これまで知らなかった新しい表情をまた一つ知り、一段と深く、白山の懐へと入り込めた山行になりました。
この時間を共にし、感動を共有してくれたやまあすさん、ふくさん、ありがとうございました😊