05:35
9.3 km
1155 m
八ヶ岳最高峰の赤岳と、それに連なる横岳、硫黄岳を縦走するコース。登山拠点は美濃戸口で、南沢と北沢をそれぞれ往復で使用し、周回するように歩く。美濃戸口へは茅野駅からバスでアクセスできるほか、そこから林道を入った先にある赤岳山荘エリアには大きな駐車場があるため、マイカーであればここまでアクセスできる。ここが実質の登山口となっており、南沢と北沢に分岐する。登山道の途中には、北沢であれば赤岳鉱泉、南沢であれば行者小屋などの中腹の山小屋を経由し、硫黄岳山荘や赤岳天望荘、赤岳頂上山荘など稜線の山小屋も充実している。日帰りも可能だが、それは比較的健脚者向きで、それよりもどこかの山小屋で1泊してゆっくりと歩くことをおすすめしたい。なお、稜線の岩稜帯(特に横岳周辺)は、高度感があり足場の狭い箇所が連続するため、慎重に歩こう。
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横岳(よこだけ)は南八ヶ岳にある岩峰群である。八ヶ岳連峰の中では最高峰の赤岳に次ぐ2番目の高さで、その標高は2,830m(奥ノ院)であり、八ヶ岳中信高原国定公園に属する。横岳とは、台座ノ頭(だいざのあたま)から奥ノ院(おくのいん)、無名峰(むめいほう)、三叉峰(さんじゃほう)、石尊峰(せきそんほう)、鉾岳(ほこだけ)、日ノ岳(ひのだけ)へと稜線に連なる岩峰群の総称であり、長野県茅野市、南佐久郡南牧村にまたがる。国土地理院の地図では無名峰(2,829m)が横岳山頂とされてきたが、2019年に山頂が奥ノ院に変更され、標高が2,830mとなった。山頂周辺の岩稜帯には高山植物が咲き誇り、6月中旬〜8月下旬のシーズンにはそれを目当てで登る登山者も多い。とりわけ6月上旬〜中旬に咲くツクモグサは日本でも数箇所でしか見れず希少性が高い。一般的には硫黄岳、横岳、赤岳と縦走するコースが人気だが、三叉峰から東に伸びる杣添尾根(そまぞえおね)から登るルートもある。横岳稜線の西側には大同心、小同心の大岩壁がそびえ立ち、バリエーションルート、ロッククライミング、アイスクライミングの対象となっている。同心とは、江戸時代に幕府で警務を担当した役人のことを指し、山岳信仰が栄えた江戸時代、大同心、小同心は奥ノ院の警護役として考えられていたと考えられる。
※年間の登頂者総数を100とした場合の各月の割合を%で表示
天気予報は山頂の情報ではなく、ふもとの天気予報です。 地形や日射などの景況により、実際の山では値が大きく異なる場合がありますので十分にご注意ください。