【厳冬期】黒部源流鷲羽岳🦅
水晶岳・薬師岳・黒部五郎岳・鷲羽岳・三俣蓮華岳・湯俣
(富山, 岐阜)
2026年02月28日(土)〜03月01日(日)
日帰り
◆山行コンセプト
鷲羽岳。
黒部源流の奥深くに位置する山であり、厳冬期にはその遠さがいっそう際立つ。山スキーの機動力をもってしても、ワンデイで到達するのは容易ではない領域だ。
その奥地に凛と佇む鷲羽岳を見たい。
その思いが、この山行の出発点だった。
昨年挑むも撤退。
それ以降、自分たちだけの登頂プランをあれこれと思い巡らせてきた。
コースの雪質や雪量など不安は多い。
それでも期待を胸に、再び深い山へ向かう。
2025.3.27 撤退記録
爆風ホワイトアウトにより双六岳で撤退。
(https://yamap.com/activities/38608048)
◆概要
新穂高温泉から左俣林道に入り、稜線に上がって鷲羽岳へ。1〜2月の新穂高から鷲羽岳へのワンデイ記録は、山スキーを除くと少なく、情報も限られている。それでもわずかな記録をかき集め、最終判断は2人で現地に委ねた。
現場に行かなければ分からないことは多い。
色々な面で「キツさ」が際立つ山行だった。
それでも、道中の苦労が吹き飛ぶほど心震える瞬間が幾度もあり、非常に貴い鷲羽岳の登頂となった。
◆コース状況🐾
(詳しくは写真のキャプション参照)
◻︎左俣林道
人気の右俣林道とは対照的。
トレースは薄っすらあったが、わさび平小屋まで。そこから先はノートレース。
終始スノーシューで進行。ラッセルは踝〜脛ほど。
デブリ跡が数ヶ所あるが、昨年ほどの大規模なものは見られなかった。
◻︎大ノマ乗越
小秩父沢を遡上する。
沢の両脇からの雪崩跡が多く、沢本流も雪崩れておりデブリが目立つ。やや緊張する区間。
気温が上がる午後の通過は避けた方が無難だろう。
乗越が近づくにつれて傾斜は強まる。
最終は50度ほどありそうな急斜面。稜線直下は小さな雪壁となっていた。今回は雪庇はほぼ無く、労せず稜線に上がれた。雪庇が発達している場合は手こずる可能性がある。
行動はスノーシュー。外すと膝ほどまで沈むため、スノーシューのまま進んだ方が良い。
◻︎大ノマ乗越 ↔︎ 双六小屋
稜線上は雪庇と隠れクラックに注意。
何度かクラックに落ちかけヒヤリとした。トラバース箇所もあり慎重に進む必要がある。
◻︎双六 ↔︎ 三俣蓮華(巻道トラバース)
無積雪期は巻道と言えるが、この時期はやや性質が異なる。
視界が広く自由に歩けるが、それゆえルート取りには注意が必要。雪崩リスクがある場合は通過すべきではない。丸山から東へ伸びる尾根を越える際のトラバースが核心か。 雪崩リスクやルーファイを考えると、双六〜三俣蓮華の稜線を進む方が無難と思われる。稜線上は西風が強い。
◻︎鷲羽岳
風が強く、雪が飛ばされている。
夏道が露出している箇所もあり、一部はアイス化しているため注意。
南東側の斜面は雪面が固く歩きやすく感じるが、わずかに雪庇が発達しているため注意が必要。
偽ピークがあり、体力だけでなく精神的にも消耗する。
◻︎弓折岳南尾根
大ノマ乗越からの下降は雪崩リスクを考慮し、弓折岳南尾根を下降。序盤は良かったが、標高を下げるにつれ雪質は悪化。尾根末端では腰上まで埋まった。 雪崩の不安は少ないが、時間がかかり苦労した。
◎今回は終始晴れていた(狙ってました)ので何の問題も無く下山することができた。ただしいつも安全とは限らない。ここに限らず全ては天候次第。視界不良の時は、正確なルートを取ることはかなり困難であるように思われます。
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※厳冬期のアルプスでのアクティビティは、十分な装備、知識、経験が必要です。事前の準備や計画を徹底したうえで、安全に注意してお楽しみください。
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◆気象状況
【予報(鷲羽岳)】
風速:15〜17m/s
気温:0℃ / -7℃
【当日の状況】
小雨スタート。標高を上げるにつれて雪に変わる。標高1,700mほどで雲上に出て晴れ。
稜線は西寄りの風が強かった。
気温は弓折岳付近で最低-8℃。
日中は日差しが強く暑かった。
【観測値】
新穂高P :2℃ ☀️ 無風
小池新道:-7℃ ☃️☁️ 風弱
弓折岳 :-8℃ ☀️ 強風
鷲羽岳 :0℃ ☀️ 強風
◆飲料🚰
持参:2,100ml
・amino SUPLI 600ml
・ジャスミン茶 500ml
・Qoo 白ブドウ 1,000ml
消費:1,500ml
残り:600ml
◆風呂♨️
ひだまりの湯(高山市)
料金:750円
住所:岐阜県高山市冬頭町417
◆下山飯🍚
なか卯 41号飛騨高山店
岐阜県高山市西之一色町3丁目1100-17
◆メモ📝
・日焼け対策を怠ってはならない。