白峰南嶺・白峰三山(テント2泊3日)
北岳・間ノ岳・農鳥岳
(山梨, 長野)
2025.02.28(金)
3 DAYS
【百高山チャレンジ⑥ 71/100】
今季の集大成として、白峰南嶺から白峰三山への縦走に挑戦してきました。
最終日の予報が悪かったため、北岳はスルーすることになりましたが、無事ぐるり一周を達成でき、雪化粧された『天空の縦走路』を渡る、特別な経験になりました。
【登山道状況(R7/2/28〜3/2)】
○笹山ダイレクト尾根
猛烈な急登だが、バーン箇所なし。
笹山北峰まで10m毎にピンクテープあり。
○笹山〜白河内岳
森林限界までは樹林帯のラッセル。
2682Pから下って直ぐにテント適地あり。
○白河内岳〜農鳥岳南側トラバース
ほぼ夏道、アイゼン不要状態。
広河内岳の下り一部バーン箇所あり。
○南側トラバース〜農鳥小屋
積雪あり。西農鳥岳の下り前爪使用箇所あり。
○農鳥小屋〜間ノ岳手前3000位
ほぼ夏道、アイゼン不要状態。
○間ノ岳手前3000位〜八本歯のコル
積雪あり。間ノ岳山頂直下にモンベル黒布ケース(アイゼン?)の落とし物。
コルへのトラバース利用可能。
コルへの下り前爪使用箇所あり。
○八本歯のコル〜池山吊尾根
積雪あり。コル前爪使用箇所あり。
2710砂払にテント適地あり。
城峰にcampのピッケルの落とし物。
義盛新道から猛烈な急坂で、バーン箇所あり。
○南アルプス林道
積雪なし、バーン箇所なし。
【備忘録】
○1日目、昼過ぎまで快晴、−8℃、風15m位
2日目、終日快晴、−8~10℃、風10m位
3日目、下山につれ晴れ、−5~5℃、風5~20m位
○林道を下り基調にするため時計回りコース。
○駐車場は奈良田南端を利用。バス停、温泉駐車場はそれぞれの客用の為、避けるのが無難。バス停にトイレ、自販機あり。
○冬用テン泊装備+ワカン+林道用靴。今回はコレに+チェンスパが正解だった。
○笹山ダイレクト尾根のピンクテープの数には『絶対遭難させない』という執念を感じる。
○初日、笹山に早着したため、白河内手前まで足を伸ばし2680付近でテン泊。
○2日目、白河内岳付近でアイゼンを片方紛失。探し出すのに30分ほど浪費する。踵ネジが緩み、雪なしの夏道で外れた模様。気付けて良かった。
○広河内岳まで登ると、歩いて来た白峰南嶺の巨大な山塊を一望できる。
○広河内岳下りバーンで転倒。古代でマンモスを仕留めたみたいに、地面に固定された槍よろしく、サーモボトルが背面肋骨に痛恨の一撃。※下山後に痛みだし通院。打撲だった。
○北岳山荘到着時にはシャリバテ状態。
○2泊目は山荘の予定だったが、3日目が風速30弱の地獄予報から改善されないため、
①砂払いまでの下山
②シャリバテ脱のため山荘で1時間休憩
③日没までに八本歯を通過
④北岳を諦める
を決断した。
○2710砂払でテン泊。砂払いですらテントを吹き飛ばすような風で何度も目を覚ました。判断は間違ってなかった。
○新鷲住トンネルは1km以上。ライト必須。
入り口から光が差し込むカーブは、『バイオ6』さながら、ゾンビが走ってきそうな雰囲気で面白い。
○開運トンネルゲートは、内側からなら簡単に開く。昔は奈良田側でも鉄柵に腕を通して開けられたそうだが、今は鉄板で補強されており、最低でも『はじめの一歩』の間柴くらい腕が長くないと届かない。