剱岳(早月尾根)
剱岳
(富山)
2026年02月19日(木)〜21日(土)
3日間
※富山県登山届出条例に基づく登山届提出済み
厳冬期と呼ぶには、少し易しいコンディションだったかなと思いますが、この時期の剱岳は初めてだったので、登頂できて感無量です。
少しでも登頂率を上げるための作戦として、前日に一人で馬場島まで行き荷物をデポ。(日帰り)
当日のアプローチの負担を減らす作戦。
また2泊3日の行程で登頂するには、初日で標高2,000mを越えておきたい算段。
【DAY1】
同行のたつひこは、昨年百四丈滝歩荷ミッションをやり切った仲。
たつひことなら厳冬期剱岳アルパインを行けると確信して誘いました。
未除雪ロード8kmのアプローチはソリスタイル。
自分は馬場島までスキーで歩きます。
荷物の重い山行では、脚よりも肩の温存が必須。
2時間半ほどで馬場島に到着。
富山県警山岳警備隊詰所にご挨拶。
ホットカルピスご馳走様でした。
安全第一で参ります。
昨夜の降雪で30センチほどの新雪。
スノーシューでラッセル。
とりあえず自分の方が体力はあるので、ラッセルを担当。
とにかくラッセルラッセルラッセルラッセル。
休憩もほとんど取らず、ひたすらラッセル。
15時までに早月小屋を目標としていましたが届かず。
標高2,100mあるかないかの適地で、テントを張ってビバークします。
テント:ファイントラック カミナドーム2
夕焼けが綺麗。
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【DAY2】
寒い。キンキンに冷えた朝でした。
言うまでもなくペットボトルの水は凍ってました。
夜が明けてからアタック開始します。
早月小屋を過ぎて、標高2,400mまではスノーシューで。
なぜか二人して2,400mを2,600mと勘違い。
夏に何回登ってんだおまえら!って感じですが、雪で全く地形が違うのと、ラッセルがキツくてめちゃくちゃ頑張ってたので「こんなにキツイんだから2,600mぐらい来ただろう、来たに違いない」と思いたかったんです。
同じ原理で2,700m付近を2,800mと勘違い。
それだけラッセルがキツイ。
2,400mからはアイゼンに換装しラッセルしてるんですが、吹き溜まりでは腰まで埋まります。
獅子頭は乗り越えるか夏道通り巻くかで悩みました。
ロープ出しても良かったんですが、雪の着き方が絶妙で、夏道通り巻くことができました。
2,900mから上は雪と岩と氷のミックスでしたが、ツンツンにアイゼンを研いできた甲斐があり、バチ効きしてサクサク登れます。
夏道とは別のルンゼから巻いていきます。
天候にも恵まれて、最高のコンディションで登頂。
本当に感動しました。
無事に登頂できてホッとひと息。
インスタライブしたり、補給したりしてしばらくゆっくりしたら、核心の下山です。
登ってくるときにたつひこと相談し、ロープを出さなくても行けそうだということで、お互いの位置を確認しながら足並み揃えて慎重におります。
基本はバックステップですが、「怖くて震える」みたいな箇所はありませんでした。(個人的感想です
あとから写真見返すと、「とんでもないとこ登ったんやな」と思いました。
スノーシューをデポした2,400mまで慎重に慎重に。そのままスノーシュー回収して一気に幕営地点2,100mまで下降。
ここまでくればひと安心。
登頂とベースキャンプまで戻ったことを警備隊に連絡し、明日の下山に備えます。
【DAY3】
寒い。今朝も寒い。昨日より寒い。
天気が良くて放射冷却でキンキンです。
とりあえずサッサとテントを撤収。
早く降りたいので爆速で下山します。
二人とも下山は得意なので、馬場島まで約2時間で下山。
警備隊に下山報告をしました。
見守りいただきありがとうございました。
帰りはたつひこもショートスキーを持ってきていたので、スキーでスーイスイッ…とはいかず、緩みまくった春みたいな雪で、まったくスキーが走らず、滑り歩きみたいな状態で歩き倒しました。
車を停めた伊折集落に戻ると、知人からの差し入れが!コーラ飲みたかったのでめちゃくちゃ嬉しかったです。
ありがとうございました。
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本来なら行程的に3泊4日は欲しいところでしたが、「2泊3日で勝負を決める」という僕のプランに、文句ひとつ言わずに付き合ってくれたたつひこに感謝です。
過去イチにキツイ試練と憧れでしたが、今までで1番感動しました。