20:43
21.0 km
2509 m
笹山サーキット、デーモン沢遡上
黒河内岳(笹山)・白河内岳・白剥山 (山梨)
2025.11.15(土) 2日間
二度と登らないと決めていた大門沢、遡上して笹山サーキットしてきました。 変わらずキツかった。3度目はないです。 久しぶりの日の出前稜線歩き、強風気味ですが、赤くなる雲海と富士山を観ながら歩くのはでたまらんです。そこだけは何度も歩きたい。 うっすら雪ありましたが、チェーンスパイク不要でした。忘れたんですけどね 時間切れの為、緊急ビバークしました。 ダイレクト尾根は落ち葉ゾーンは滑りやすく、ダブルストックで雪山の下りのように降りました。 奈良田温泉の女帝の湯は改装中で入れませんでした。2026/3/31まで休み 代わりに近くの白根館の日帰り(1000円)に入りましたが、ここもいいです。 広河内岳(ひろごうちだけ)から笹山(ささやま・黒河内岳)へ至るルートは、南アルプスの**「白峰南嶺(しらみねなんりょう)」**と呼ばれる稜線の一部です。 ここは一般登山道とは異なり、静寂と野性味あふれる素晴らしいルートですが、同時に上級者向けの要素が強いエリアでもあります。 計画の参考ルートの特徴と注意点、モデルコース。 1. ルートの概要と難易度 * 区間: 広河内岳 (2,812m) 〜 笹山 (2,733m) * 難易度: 上級・玄人向け(地図読み能力、体力、経験必須) * 特徴: * 3,000m級の北岳・間ノ岳・農鳥岳の喧騒から離れ、登山者が極端に少なくなります。 * ハイマツの藪漕ぎや、不明瞭なトレース(踏み跡)が含まれる箇所があります。 * 営業小屋・避難小屋はありません。 * 水場: 稜線上には確実な水場がなく、水を担ぎ上げる必要があります。 2. 主なアクセスとルート取り 基本的には**「奈良田(ならだ)」**を起点・終点とする周回コースか、縦走の一部として計画されることが多いです。 アプローチのパターン * 北から南へ(推奨): 大門沢小屋経由で広河内岳へ上がり、笹山へ縦走して奈良田へ下りる。(下り基調で比較的スムーズ) * 南から北へ: 奈良田から笹山へ直登(標高差約1,900mの急登)し、広河内岳へ向かう。(体力的に非常にハード) 3. モデルコース(1泊2日:健脚向け) ※北から南へ抜ける、一般的なパターンの例です。 【1日目】 アプローチと高度稼ぎ * ルート: 奈良田温泉 〜 大門沢登山口 〜 大門沢小屋(宿泊) * ポイント: * 大門沢小屋がこのエリア唯一の有人小屋であり、最終水場です。ここで翌日の稜線歩きに必要な水(最低3〜4リットル推奨)を確保します。 【2日目】 稜線縦走と激下り(長丁場) * ルート: 大門沢小屋 〜 大門沢下降点 〜 広河内岳 〜 大籠岳(おおかごだけ) 〜 笹山(北峰・南峰) 〜 笹山ダイレクト尾根 〜 奈良田温泉 * コースタイム目安: 約10〜12時間(休憩含まず) * ハイライト: * 広河内岳: 北岳・間ノ岳・農鳥岳(白峰三山)の展望が圧巻です。 * 稜線歩き: 広河内岳〜笹山間は、ハイマツ帯と岩稜が混じります。ペンキマークなどは少なく、踏み跡を見失わないよう注意が必要です。 * 笹山からの下山: 「笹山ダイレクト尾根」は整備されていますが、標高差約1,900mを一気に下るため、膝への負担が大きく、転倒事故も多い区間です。 4. 重要な注意点とリスク管理 * ビバークの可能性 * この区間はコースタイムが長いため、トラブルがあると日没に間に合わない可能性があります。公式のキャンプ指定地は稜線上にありませんが、万が一に備えてツェルト等の緊急野営装備は必須です。 * (※笹山南峰付近や、途中の鞍部に幕営適地のようなスペースはありますが、国立公園内のため原則として緊急時以外の幕営は推奨されません。) * 水不足 * 稜線上で水は補給できません。夏場は熱中症のリスクが高まるため、予備を含めて多めに水を持ち上げる体力が必要です。 * 天候判断 * エスケープルート(逃げ道)がありません。悪天候時、特に視界不良時はハイマツ帯でルートを見失う危険性が高いため、入山してはいけません。 * 藪(ヤブ) * 近年は比較的歩きやすくなっていますが、場所によってはハイマツがうるさく、ウェアが引っかかったり、足元が見えにくい場所があります。