硫黄岳・天狗岳 オーレン冬季小屋泊
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)
(山梨, 長野)
2026年03月10日(火)〜11日(水)
2日間
晴れを狙い撃ちして初の南八ヶ岳へ
初めてが雪山とは思っていなかったですけどね
・アクセスについて
噂の桜平までの道
7時頃から入り、凍りついた土道に薄く雪が積もっていた
ガリガリ、ゴリゴリ、デッコボコ
車体は傾き、荷物が車内で揺れる
楽しいといえば楽しい 車の方が心配だった
4WD・スタッドレスの軽 車高はやや高い
雪道、山道はまずまず慣れている自負がある
このスペックで今なら(上)まで行ける
(下)~(中)までが長く酷な印象
(中)~(上)は後半の登りがきつくなる故、凍結が心配であれば(中)で留めておくと良い チェーンはお守りで持っていくと良い
帰りは晴れて雪が減り、融解した沼や泥に掘られた道が目立つ だいぶ汚れてわんぱくな感じになってしまうが、ハマるという程ではない
砂利の凹埋め作業がされていた
スペック、運転の自信、直近の天候で判断なされ
以下長い記録
・桜平~オーレン小屋
初日は静かに雪が降る中の歩き出し
数cmの積雪のおかげでツボ足でゆるりと進んだ
帰りにはすっかり溶け、土が露出している箇所も
チェーンスパイク程度はあると安心でしょう
凍てつく沢の流れる音が耳に心地よい
シラビソに積もる雪 大きな六角の結晶がキラキラ ユラユラ 降られても嫌な気1つ起きない
緩やかに登っていると硫黄の匂いがしてくる
夏沢鉱泉にいつの間にか着いてしまった
積み上げられた焚き木が目を引くが、立派な豪邸の様だ 晴れれば谷間の真ん中に穂高を望む良い場所に建っている 今回は用がなくアイゼンの付け直しも面倒で行きも帰りもスルーしてしまったが、、また来ます
鉱泉からは軽アイゼン以上を勧める
よく踏まれ斜度も易しいので歩きやすいが、如何せん凍結路なので重荷の我々は終始アイゼン
オーレン小屋までは散歩道 沢を何度か渡り
樹林帯を楽しみながらゆるゆると行ける
・オーレン冬季小屋
ドアは凍結しているので裏手の薪が積まれた窓から入る
中は広く、夏場は外にあるであろうベンチとテーブルが並ぶ 布団もいっぱい、非常食もある
比較的新しそうな小屋である
外には仮設トイレがあり、ペーパーも備え付けなのでかなり贅沢な冬季小屋
窓から硫黄岳の尾根が見え、気分も上がる
・硫黄岳へ
雪の合間に日差しが差し込んできた
青空も見えるのでいざピークへ
夏沢峠への樹林帯は、これまでと変わらず穏やかな登り そこから先が斜度が上がりだし、始まるなという感じ
樹林帯を抜けて強風に身構えたが、今日は無風レベルの優しい風であった
大きな岩を巻いてから本格的なガレ場が始まる
雪は少なく岩とミックス 良く動く足元なので慎重に歩みを進める
強風に気をつける必要がないので、ピッケルを駆使して難なく行けてしまった 歩行の練習になったし少し成果が出たのだろうか
高度をあげるにつれ、根石やら天狗の面々が姿を現してくる その様も面白い
ピークへ辿り着く頃 ついに八ヶ岳の主峰赤岳とその他岩峰と対面 荒々しい山容を目の当たりにして畏怖と興奮とがさらに私の心拍数を上げた
この頃には再び灰色の空だったが、とこどころ差し込む陽光が照らし、いぶし銀な格好良さもまた良かった
大きな火口と地層が他の岩峰とは違う
火山と長い時間をかけて創り出されたものに何度も人生の短さを感じさせる
自然の世界に人間の時間の物差しを当てること自体がナンセンスなのかもしれない
少し風に吹かれながらの下り
久々の岩稜帯すごい楽しかった
・夜~2日目
温かいご飯とお酒と共に楽しい時間を過ごす
笑い話で身体がホカホカになってあつい
空も晴れ 澄んだ空気と美しい夜空
翌朝のアラームまで一瞬 短い夜だった
・天狗岳へ
早朝荷物をまとめ、薄明るい中歩き出す
南八ヶ岳の空は雲1つない
日光が差し込む木々と鳥の囀りと共に緩い登り
根石岳山荘へ繋がるコルへ行く
名無知らない新たな山々が右手に少しの雲海も
根石岳山荘 週末営業の小屋 西天狗から見ると斜め張りの外壁が傾いてトリックアートみたいに見える面白い小屋だ 眺望は穂槍と木曽駒とこれまた贅沢な空間
風が強い稜線だ 遮るものがなく雪の粒子が巻き上がる 綺麗だが顔に叩きつけて痛い
体感はー20℃ 鼻水がすぐ凍る
岩場は硫黄岳よりは易しいがれ場だと思う
丸っぽい石がゴロゴロ系 一枚板の岩の硫黄岳とは違う より雪の付きが薄く夏道も見え隠れする
所により3点支持が必要で、ピッケルでホールドを作ることも 慣れていないと難しいものか
登っている感覚が終始楽しい
東天狗の鎖場 橋にアイゼンの爪が取られないように 鎖場自体は今までと大して変わらない
慎重に進めば良い コンディションさえ良ければ難所というほどにも感じない
西天狗への稜線が風がなく温かい
ずっといたくなるが、雪崩が怖い場所なので速やかに登ろう
西天狗の山頂がまさかの無風 広く温かい
登っていくと大パノラマがお目見え
テンションがぶち上がる
写真もしっかり収め よく言う八ヶ岳ブルーを目に焼き付けておく
・下山と最後
早朝には締まっていた雪が帰りには柔らかくなり、崩れやすかった ステップが作れない滑落のないようにする
絶景たちに別れを告げ樹林帯まで戻ると風の無さに感動する 小屋への道もすぐに終わってしまう
使った布団も綺麗に片付け、荷物をまとめて楽しい時間を過ごした小屋にも別れを告げる
帰り道は前述の通りだ 1日違うだけで全く道が変わる 天気予報は細かく確認するように
ここまで読んでる物好きも少ないだろうけど
雪山へ入るのは遅くなってしまったが、事は思ったより早く進んだ 久しぶりの岩稜帯だったのに雪道 恐れも多かったが、それ以上に楽しめた
日帰りで訪れる人が多い両山 マイナーな小屋、ルートかもしれないが、欲張って2日間行くのも悪くない 双方夏山のCTで4時間 無理のない雪山を堪能出来るだろう 勿論、相応の装備と経験を持った人と行くように
誘ってくれた仲間に感謝 学び多き山行だった
今後に活かして、成長に繋げたい