祝瓶山 東北遠征2座目
大朝日岳・朝日連峰・祝瓶山
(山形, 新潟)
2026年07月17日(金)
日帰り
東北遠征2座目として、山形百名山・日本三百名山の祝瓶山へ登った。
前日は道の駅「白い森おぐに」で車中泊を行い、当日は午前3時に起床した。前回利用した道の駅尾瀬桧枝岐とは異なり、標高が高くないこともあって夜間でも車内の温度が下がらず、寝苦しさを感じた。アイドリングを続けるわけにもいかないため、夏場の車中泊では暑さ対策が必要だと実感した。
登山口まではGoogleマップの案内に従って進み、案内終了後もしばらく砂利道を走ると、大石橋脇の登山口駐車場へ到着した。
登山口には釣りへ向かう方が4人おり、少し雑談をした。私が熊鈴を持っていないことを話すと、熊鈴を一つ貸してくださった。祝瓶山への分岐までは約30分間一緒に歩き、その後お別れした。見知らぬ方の親切な心遣いがとてもありがたく、印象に残った。
登り始めは霧が出ていたが、一の塔付近から徐々に晴れ間がのぞき始めた。登山道は全体的に傾斜が急で、体力を消耗する苦しい山行となった。途中には切り立った斜面を通過する箇所もあり、「ここで足を滑らせたら何百メートル滑落するのだろう」と想像する場面もあった。また、釣りへ向かう4人と別れた後、下山するまで登山道では誰とも会わなかった。静かな山を満喫できた一方、事故が起きても助けを求めることが難しい環境であることを実感した。
一の塔付近では晴れ間が見えていたものの、山頂へ到着した頃には再びガスが広がり、山頂からの眺望はほとんど得られなかった。ガスが晴れることを期待して約40分待ったが、状況は変わらなかったため下山を開始した。
下山途中では水を飲み切ってしまい、「鈴出の水」で補給する予定だった。しかし、水場は流木の影響で崩れているように見え、安全に利用できる状況ではなかったため補給を断念した。結果として、最後の約1時間半は水分補給をしないまま歩くことになった。今回は2.5Lの水を持参していたが、水場で補給できると思い、残量をあまり気にせず飲み切ってしまった。今後は水場が利用できない可能性も考慮し、補給予定の水とは別に予備を残しておく必要があると学んだ。
大石橋へ戻ると、吊り橋の様子を確認しに来ていた役所関係者と思われる方がいたため、「鈴出の水」が利用できない状態になっている可能性を伝えた。
これまでは登山者の多い山へ行くことが多く、熊鈴を持っていなかったが、祝瓶山のように入山者が少ない山では必要性を強く感じた。また、トレッキングポールについても新たな気付きがあった。緩やかな下りでは有効に使えていたが、傾斜が急になると持っているだけの状態になり、片手がふさがることでかえって難しく感じる場面が多かった。今後は地形に応じて使用するか収納するかを判断したい。
下山後はツルハドラッグで昼食を購入して済ませ、その後は宿泊先の「卯の花温泉 はぎ苑」へ向かった。夕食は隣接する「焼肉 黒獅子」で米沢牛を堪能した。東北遠征ならではの贅沢な夕食となり、充実した一日の締めくくりとなった。
今回の山行では山頂からの景色こそ望めなかったものの、水の管理や熊鈴の必要性、急斜面でのトレッキングポールの扱いなど、多くの実践的な学びを得た。また、登山者がほとんどいない山ならではの緊張感や自然の厳しさを実感した、東北遠征2座目となった