活動データ
タイム
07:32
距離
12.8km
のぼり
1023m
くだり
1021m
活動詳細
すべて見る白滝尾根は滋賀側から鎌ヶ岳に登る貴重なルートです。2008年の夏から2011年11月にかけて鈴鹿スカイラインが土砂崩れで不通となり、滋賀県側から御在所岳、鎌ヶ岳へのルートは、武平峠を使えないため、けっこう大変になりました。そんななか、白滝山の尾根は鎌尾根の真中に登れる貴重なルートとなっています。それでも、駐車できるところから県境まではそうとうな距離覚悟です。不通の鈴鹿スカイライン・大河原橋の少し下に駐車し、大河原橋から元越谷林道を登り、途中から白滝尾根に登ります。白滝山841m、大洞の頭(おおぼらのかしら)915mを経て、鎌尾根の衝立岩の近くに出ます。実は、この日の目的の一つは鎌尾根に咲くアカヤシオ。何年かにわたってGWに出かけ、遅すぎた経験があるので、いまだ満開を見たことありません。そこでこの年は少し早い目に・・・・でもこの年は天候不順の寒い春。結局この日はつぼみしか見ることができませんでした;;その後、鎌ヶ岳目指して岳峠へ。ここから鎌ヶ岳の山頂部を往復しようかと時計を見たら、既に二時。普通なら余裕なのですが、車は遥か大河原橋の向こう。しかたなく山頂をあきらめてニゴリ谷を下り、ロクロ谷出合から崖をよじ登って大荒れの大洞谷林道(跡)へ。これが実にひどい道。路肩は崩れ、橋は落ち、路面は45度の傾斜角・・・結局、ニゴリ谷を下ったほうが早かったと思うほど時間がかかりましたが、なんとか車の走っていないスカイラインへ。 日時-2010年4月25日、天候-晴れ。9:50 鈴鹿スカイラインわきの空き地Pに駐車後、9:55 大河原橋①、10:15 林道分岐③、10:30 登山道入り口④、10:45 尾根に乗る⑥、11:05 南からの尾根と合流⑧、11:40白滝山・山頂⑩、12:00 稜線の好展望地⑫、12:20~45 大洞の頭・昼食⑬、13:00 鎌尾根出合⑮、14:00 岳峠⑰、14:30 左岸からの滝⑱、15:30 ロクロ沢出合⑳、15:40 大洞林道跡へ21、16:20 谷奥の崩壊地23、16:35 道の崩壊地24、16:50 鈴鹿スカイラインへの橋25、17:20 駐車地P着。 GWに御在所、鎌方面に行って、アカヤシオがほとんど終わってたという経験を2~3回しました。おかげで、いまだに満開のアカヤシオは見たことない…そんな惨状を打開しようと4月25日に鎌尾根に。でも生憎この年だけは早すぎたのでした。まあ、そんなことは仕方ないとして、このとき初めて白滝尾根を登りに使ってみました。鈴鹿スカイラインが不通の当時、滋賀県側から御在所、鎌方面に登るのはなかなか大変なのです。車はスカイラインが不通とはいえ、大洞林道入口の先までは入れます。でも、ルートがあまりありません。しいて言えば今回下りに使ったニゴリ谷、その北の松山谷の北の松山尾根、そして今回用いた白滝尾根ぐらいです。もちろん、神崎川上流からはたくさんルートがありますが、滋賀県側から神崎川上流に入るの自体、大変です。 さて、白滝尾根の入口は元越谷林道の④です。尾根自体は①の大河原橋から始まっていますが、700mを超える峰もあり、ほとんどはここからはいる人が多いと思います。とはいえ、一般ルートではないので、ずっと踏み跡がしっかりというわけではありません。④で林道を離れ、しばらくは大きな杉の植林帯の下を登ることになります。朽ちた株や枝でなかなか歩きづらいところです。しかも鹿よけフェンスが出てきたり、傾斜がきつくなってきたりで、なかなかはかどりません。前方に尾根上の地形が見えてきたら、それに向かって進むと、⑥あたりで尾根に出ます。植林と二次林の境目で、雨乞岳の姿も見えます。そう、白滝尾根の主稜線よりこちらの方が高いのです。急な尾根を進むと、やがて⑧から快適な尾根歩きとなります。踏み跡もしっかりとしてきます。でも、⑨あたりでは尾根上に大岩が現れ、少し難渋します。これを越えると白滝尾根の主稜線となり、白滝山山頂⑩は間近です。 尾根はこの先で一端急降下します。ここはコンパスとテープで(いまならGPSで^^)確認が必要です。またしばらくは素直な尾根歩き。⑫で視界が開け、雨乞、綿向、大洞の頭がよく見えます。やがて大洞の頭⑬へ。ここでも尾根の向きは大きく変わって、今度は少し南に振った東。鎌尾根まではほぼ登り一本です。そして鎌尾根の三差路⑮へ。ここまで歩行時間がほぼ3時間かかっています。やっぱり遠かったです。一時間かけて岳峠⑰まで行きましたが、この日はアカヤシオにも見放され、時間にも間に合わずに鎌の山頂はお預けで、ニゴリ谷を下り始めました。(翌週、アカヤシオはリベンジしました) ニゴリ谷はほぼ西に向いたまっすぐな谷です。鎌ヶ岳山頂からの大崩壊が落ちてきている谷でもあります。しかし、谷上部の傾斜は予想外に緩く、テープを探しながら左岸を下っていきます。ただ、大きな岩が多く、なかなか距離を稼げません。⑱あたりで左からきれいな滝が掛かり、本流にもやっと水が現れます。しばらくは広い谷をのんびりと下れますが、やがて左右に岩壁が現れ始め、ルートは渡渉を繰り返します。テープを探して慎重に行かないと、下れないところに入り込んではまた戻るということも。⑳あたりで、けっこう嫌気がさしてきました。ここで、1/25000の最新版を見てみますと、大洞谷林道の先が破線となって21まで続いているのを思い出し、ロクロ谷出合いから少しこれを探してみることに。この道は先ほど鎌尾根からも見えていました・・・でも、道というより、白いラインとして。ロクロ谷を少しだけ遡行して左岸の崖を根っこを掴んで攀じ登ってみました。ほぼ地形図通り、そこには林道の跡がありました。でも、ほんとうに「跡」であって、林道の面影はもはやありません。法面が崩れて道は45度の傾斜地になっていました。大きな木が真ん中に育ち、これも通行の妨げに。そんなわけで、目論見はまたまた外れ、通常の林道の倍ほど時間をかけながらゆっくり慎重に歩いて行きました。それでも21-23間はまあなんとか歩けたわけですが、23で谷の橋が崩壊し、その先24では路肩から道全体が崩壊するという、かなりヤバい状態となっていました。そんなわけで、このルートは決してお勧めできません。ニゴリ谷を素直に下っていく方が、たぶん安全だし早いでしょう。ただ、いいこともありました。それは雨乞岳、鎌ヶ岳の眺望です。他の地点とは少し角度が違うので、独特の眺望がこの林道跡からは見られます。まあ、一つぐらいはいいことないとやってられませんよね^^
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