念願の北アルプス縦走

2020.10.02(金) 3 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
6 時間 50
休憩時間
33
距離
12.8 km
のぼり / くだり
1982 / 551 m
11
15
16
16
3
22
22
22
12
16
36
19
DAY 2
合計時間
8 時間 53
休憩時間
1 時間 33
距離
15.1 km
のぼり / くだり
1922 / 1902 m
DAY 3
合計時間
6 時間 45
休憩時間
16
距離
21.1 km
のぼり / くだり
520 / 1890 m

活動詳細

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【Day One】 今年は外出自粛の影響で 登山の予定がかなり乱れました。 4月に予定していた火打山、 5月に予定していた木曽駒ヶ岳、 7月に予定していた鹿島槍ヶ岳。 失った時間は二度と戻らない。 好天だった日も多かっただけに 悔やまれます。 その鬱憤を晴らすべく、 三山まとめて千倍返しをする時が 来ました。 そう、念願の 北ア表銀座縦走です。 初日は中房温泉からスタートし、 合戦小屋、燕岳を経て、 大天井岳まで。 【Day 2】 難所を詰め込んだ2日目は 大天井岳からの御来光で 始まりました。 ここから赤岩岳、西岳、 東鎌尾根を経て槍ヶ岳に至ります。 稜線上を歩いていると右側に ヤリがそびえ立っています。 曇りなら、なおさら魔王感があります。 スタートから6時間、 山頂直下の槍ヶ岳山荘に到着。 これまでの訓練の甲斐がありました。 ところで、本来槍ヶ岳とは 岩の塊に過ぎないのですが、 登山者の喧騒の中で ここからピークを眺めると、 形而上学的なものが見えてきます。 私はそれを「困難に挑む不屈の精神」 と読み解きました。 この山に対する憧れは 単なる岩の塊に対する憧れではなく、 不屈の精神に対する憧れであって、 そういう意味では 欧州的な近代アルピニズムというよりは、修験道の系譜を継承するものです。 肉体の苦痛による精神の浄化、 ですかね。簡単に言うと。 山頂で泣いている人を 何人か見かけました。 【Day 3】 昔、スペインの巡礼路で こんなことを言われました。 「サンティアゴに到着して  それで完結したと思う人は  巡礼者ならず。  巡礼はイエスの精神を持ち帰り、  それを日々実践するところから  始まる。」 そう考えると 自分はこれを体現できていませんが、 この言葉を思い出すことはあります。 山頂直下、登山者の間で 雑談したりお互いを励ましたりしますが、下界の文明に近づけば近づくほど、 その関係性は無機質になっていきます。 上高地まで降りたら、 そこに相互扶助も愛もなく、 表参道とさほど変わりません。 人間の摂理の表と裏、 つまり清く崇高な精神世界と 冷たく生臭い精神世界を行き来する。 山を登ることの醍醐味は これかなと思いました。

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