火打山と妙高山

2007.09.22(土) 2 DAYS

チェックポイント

DAY 1
合計時間
8 時間 30
休憩時間
1 時間 23
距離
12.5 km
のぼり / くだり
1303 / 604 m
4 6
1 26
1
22
DAY 2
合計時間
9 時間 35
休憩時間
1 時間 35
距離
10.2 km
のぼり / くだり
790 / 1489 m
1 44
2 27
29
2 51

活動詳細

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 頸城山塊の主峰・火打山と越後富士・妙高山は、信州と越後の国境付近に並んでいます。どちらも深田百名山であり、一回の山行で両方の頂を踏むことができるため、このルートはかなり人気コースのようです。まだ下界はむんむんと暑い初秋の連休、笹ヶ峰からのこの一泊二日ルートを辿ってみました。 山行記録:日時-2007年9月22~23日、天候-二日とも、晴れ時々曇り。 22日:7:30 笹ヶ峰野営場①に駐車し、登山ゲート②をくぐって登り始める。8:30-35 黒沢出合④で少し休憩、9:20 十二曲り標識⑤、10:40-55 富士見平⑥で大休憩、11:05 火打山・焼山の見えるポイント⑦、11:40 高野池ヒュッテ⑧着。11:55 ザックをおいてヒュッテ発、12:15 天狗の庭⑨、12:50 雷鳥平、13:25 火打山・山頂⑩着。13:35 下山開始、14:40 高野池ヒュッテ⑧着。ビールタイムの後、15:05 ヒュッテ発、16:00 黒沢ヒュッテ⑫着。 23日:5:45 黒沢ヒュッテ⑫発、6:10 大倉乗越⑬、6:50-7:00 沢⑭で休憩、8:10 妙高山・三角点峰⑮着。その後最高点⑯に寄ったり、写真を撮って遊ぶ。9:25 三角点峰⑮発、下山開始、10:30 沢⑭、11:20-25 大倉乗越⑬、11:45 黒沢ヒュッテ⑫着、ヒュッテのラーメンとビールで昼食。12:25 黒沢ヒュッテ⑫発、13:25 富士見平⑥、14:35 黒沢出合④、15:20 登山ゲート②到着。  やはり人気のコース。6時半過ぎに登山ゲート前の駐車場は既にいっぱいでした。でも、野営場の広い駐車場はまだ余裕でした。黒沢出合④まではゆっくりと登って行きますが、木道がかなりの部分に敷かれていました。黒沢出合④からは、急に登りがきつくなり、十二曲りといわれる部分に入ります。⑤で稜線に出てからは、少し傾斜は緩くなりますが、それでも富士見台⑥まで、なかなかの登りです。ここから高野池⑧、天狗の庭⑨までは最初を除いてほぼ平坦なコース。高層湿原を楽しみながら、のんびり歩けます。また違う季節にも来てみたい湿原でした。火打山の登りは、きつさはないものの、なかなか長い登りです。2200mを超えたあたりから、タカネナナカマド、ダケカンバ、ハイマツが主体となってきます。ライチョウにも遭えるそうです。山頂⑩にはかなりの数の人が休んでいました。高野池ヒュッテ⑧~黒沢ヒュッテ⑫間は、茶臼山を越えていきます。標高差はあまりないのですが、一日歩いてきて、しかもビールを飲んでたので、けっこうきつく感じました;;  二日目の妙高山の登りは、火打山と比べてずいぶんと傾斜のきつさを感じます。しかも大倉乗越⑬まで登った後、120mほど下って、そこから430mほど登るわけですから、二日目の重い体にはけっこうハードでした。でも、山頂からは、曇っていたにもかかわらず思った以上に眺望があって、十分楽しめました。また、黒沢池周辺は尾瀬を思わせるような広大な高層湿原で、雰囲気も素晴らしいところでした。

妙高山・火打山 今回のルートマップです。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(湯川内、妙高山)をベースに作成いたしました。
今回のルートマップです。この地図は国土地理院発行の2万5千分の1地形図(湯川内、妙高山)をベースに作成いたしました。
妙高山・火打山 上信越自動車道の妙高高原ICを降りて、西に向かうと、妙高山が聳えています。冬、このあたりにスキーに来ることが何回かあったので、見慣れた姿です。でも、雪のない姿は初めてかも。
上信越自動車道の妙高高原ICを降りて、西に向かうと、妙高山が聳えています。冬、このあたりにスキーに来ることが何回かあったので、見慣れた姿です。でも、雪のない姿は初めてかも。
妙高山・火打山 その左には、信濃富士・黒姫山の姿。
その左には、信濃富士・黒姫山の姿。
妙高山・火打山 笹ヶ峰野営場の駐車場①です。ここに駐車して出発です。後方は黒姫山。でも、山頂は左端の峰で、手前の御巣鷹山が中央に目立っています。
笹ヶ峰野営場の駐車場①です。ここに駐車して出発です。後方は黒姫山。でも、山頂は左端の峰で、手前の御巣鷹山が中央に目立っています。
妙高山・火打山 ここの標高は1320mほど。火打山まで標高差1140余m。
ここの標高は1320mほど。火打山まで標高差1140余m。
妙高山・火打山 登山ゲート②です。こんな立派なゲートは、他では見たことないです。登山届のポストが三つもあるのはなぜ?
登山ゲート②です。こんな立派なゲートは、他では見たことないです。登山届のポストが三つもあるのはなぜ?
妙高山・火打山 いきなり木道の脇に、毒々しいでもきれいなきのこが・・・。タマゴタケでしょう。
いきなり木道の脇に、毒々しいでもきれいなきのこが・・・。タマゴタケでしょう。
妙高山・火打山 登山口から黒沢の出合までのかなりの部分は、このような木道が敷かれています③。
登山口から黒沢の出合までのかなりの部分は、このような木道が敷かれています③。
妙高山・火打山 やがて黒沢を渡る橋④です。ここからいよいよ十二曲りの急登。ちょっと休憩です。
やがて黒沢を渡る橋④です。ここからいよいよ十二曲りの急登。ちょっと休憩です。
妙高山・火打山 急な坂を登りきって、尾根に出たところに「十二曲り」⑤。でも、この先は尾根歩きで、傾斜は少し楽になります。
急な坂を登りきって、尾根に出たところに「十二曲り」⑤。でも、この先は尾根歩きで、傾斜は少し楽になります。
妙高山・火打山 秋の雲が流れます。
秋の雲が流れます。
妙高山・火打山 初めて下が見えました。人造湖の乙見湖。その左手あたりが登山口です。はるか上には、乙妻山・高妻山の姿が・・・
初めて下が見えました。人造湖の乙見湖。その左手あたりが登山口です。はるか上には、乙妻山・高妻山の姿が・・・
妙高山・火打山 ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)花は、うすい紫色で、秋の薮にひっそりと咲きます。
ツルリンドウ(リンドウ科ツルリンドウ属)花は、うすい紫色で、秋の薮にひっそりと咲きます。
妙高山・火打山 富士見平⑥です。ここで、火打山方面と妙高山方面が分岐します。標高は2060mほど。まず、火打山方面に向かいます。
富士見平⑥です。ここで、火打山方面と妙高山方面が分岐します。標高は2060mほど。まず、火打山方面に向かいます。
妙高山・火打山 シラタマノキ(ツツジ科スノキ属)富士見平周辺から、あちこちで見かけました。
シラタマノキ(ツツジ科スノキ属)富士見平周辺から、あちこちで見かけました。
妙高山・火打山 白い実なので、アカモノに対してシロモノとも呼ばれているそうです。
白い実なので、アカモノに対してシロモノとも呼ばれているそうです。
妙高山・火打山 黒沢岳への尾根に登っていくと、後方に妙高山の外輪山のひとつ、三田原山。標高は2360mほどあります。
黒沢岳への尾根に登っていくと、後方に妙高山の外輪山のひとつ、三田原山。標高は2360mほどあります。
妙高山・火打山 モリアザミ(キク科アザミ属)秋のアザミです。標高2000m付近で咲いていました。咲く前の針のようなつぼみ、
咲いた後の襟巻のような総萼片が目立ちます。
モリアザミ(キク科アザミ属)秋のアザミです。標高2000m付近で咲いていました。咲く前の針のようなつぼみ、 咲いた後の襟巻のような総萼片が目立ちます。
妙高山・火打山 地図の⑦あたりで焼山と火打山が突然左前方に現れます。ほんとうに感動的です。
地図の⑦あたりで焼山と火打山が突然左前方に現れます。ほんとうに感動的です。
妙高山・火打山 火打山は標高2462m。火打山の左は影火打2384mです。
火打山は標高2462m。火打山の左は影火打2384mです。
妙高山・火打山 標高2400mの焼山です。いまでも噴煙を上げています。このときは、登山禁止は解除されていました。
標高2400mの焼山です。いまでも噴煙を上げています。このときは、登山禁止は解除されていました。
妙高山・火打山 やがて、高層湿原・高谷池(こうやいけ)の脇に立つ高谷池ヒュッテです。ここにザックを置かせてもらって、火打山へ。
やがて、高層湿原・高谷池(こうやいけ)の脇に立つ高谷池ヒュッテです。ここにザックを置かせてもらって、火打山へ。
妙高山・火打山 高谷池と火打山⑧
高谷池と火打山⑧
妙高山・火打山 秋色の高谷池
秋色の高谷池
妙高山・火打山 ここでザックをデポしてまずは火打山に向かいます。戻ってきたら、妙高山方面、黒沢池へ。
ここでザックをデポしてまずは火打山に向かいます。戻ってきたら、妙高山方面、黒沢池へ。
妙高山・火打山 オオバタケシマラン(ユリ科タケシマラン属)実が少し細長いのがオオバの方です。タケシマランはこちらです。竹縞は、葉に竹のような縞があるからでしょう。
オオバタケシマラン(ユリ科タケシマラン属)実が少し細長いのがオオバの方です。タケシマランはこちらです。竹縞は、葉に竹のような縞があるからでしょう。
妙高山・火打山 高谷池と高谷池ヒュッテ
高谷池と高谷池ヒュッテ
妙高山・火打山 高谷池と天狗の庭を隔てる小さな尾根を越えていきます。尾根の上にも湿原が。
高谷池と天狗の庭を隔てる小さな尾根を越えていきます。尾根の上にも湿原が。
妙高山・火打山 オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)亜高山から高山に生えるリンドウです。通常のリンドウよりやや小ぶり。しかもなかなか開かない花です。
オヤマリンドウ(リンドウ科リンドウ属)亜高山から高山に生えるリンドウです。通常のリンドウよりやや小ぶり。しかもなかなか開かない花です。
妙高山・火打山 天狗の庭⑨です。こちらも、2110mにある高層湿原です。火打山がだいぶ近づきました。
天狗の庭⑨です。こちらも、2110mにある高層湿原です。火打山がだいぶ近づきました。
妙高山・火打山 池塘脇から、さかさ火打です。
池塘脇から、さかさ火打です。
妙高山・火打山 火口壁が見えてきました。
火口壁が見えてきました。
妙高山・火打山 稜線に乗ると、ウラジロナナカマド、ダケカンバ、やがてハイマツが出てきました。ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)は、葉の下半部にギザギザが無いのが特徴。
稜線に乗ると、ウラジロナナカマド、ダケカンバ、やがてハイマツが出てきました。ウラジロナナカマド(バラ科ナナカマド属)は、葉の下半部にギザギザが無いのが特徴。
妙高山・火打山 天狗の庭を見下ろします。
天狗の庭を見下ろします。
妙高山・火打山 ライチョウ平あたりです。ずいぶんと近づきました。
ライチョウ平あたりです。ずいぶんと近づきました。
妙高山・火打山 木道を登ると、
木道を登ると、
妙高山・火打山 火打山・山頂⑩に到着です。けっこう賑わっていました。でも残念ながらガスに覆われ、眺望はなし…
火打山・山頂⑩に到着です。けっこう賑わっていました。でも残念ながらガスに覆われ、眺望はなし…
妙高山・火打山 三等三角点「火打山」、標高は2461.7mです。
三等三角点「火打山」、標高は2461.7mです。
妙高山・火打山 その後方には石仏さま。
その後方には石仏さま。
妙高山・火打山 山頂をあとに下っていると、ガスが一瞬晴れて、正面に明日目指す妙高山の山頂部が現れました。でもまた一瞬で消えてしまいました。
山頂をあとに下っていると、ガスが一瞬晴れて、正面に明日目指す妙高山の山頂部が現れました。でもまた一瞬で消えてしまいました。
妙高山・火打山 高谷池ヒュッテで荷物を持って、今夜泊まる黒沢ヒュッテを目指します。
高谷池ヒュッテで荷物を持って、今夜泊まる黒沢ヒュッテを目指します。
妙高山・火打山 茶臼山を越えていくルートです。
茶臼山を越えていくルートです。
妙高山・火打山 茶臼山山頂あたりです。これといったものはありませんでした。
茶臼山山頂あたりです。これといったものはありませんでした。
妙高山・火打山 黒沢池が見えてきました。
黒沢池が見えてきました。
妙高山・火打山 ユニークな形をした黒沢ヒュッテ⑫。今夜はここで一泊です。
ユニークな形をした黒沢ヒュッテ⑫。今夜はここで一泊です。
妙高山・火打山 ユニークな建物の内部です。なかなか快適に過ごせました。
ユニークな建物の内部です。なかなか快適に過ごせました。
妙高山・火打山 翌朝、妙高山に向けて。右は笹ヶ峰への下り、左が妙高山への道です。ザックをヒュッテに預けて、必需品のみ持って登ります。
翌朝、妙高山に向けて。右は笹ヶ峰への下り、左が妙高山への道です。ザックをヒュッテに預けて、必需品のみ持って登ります。
妙高山・火打山 外輪山を越える大倉乗越⑬に着いた時、目の前に高くて大きな黒い影が・・・。
外輪山を越える大倉乗越⑬に着いた時、目の前に高くて大きな黒い影が・・・。
妙高山・火打山 それは妙高山の本峰でした。やがてガスが晴れてくれました。しかし、これを登るのは相当手強そうです。しかも道はまだ下って行きます。もったいない・・・
それは妙高山の本峰でした。やがてガスが晴れてくれました。しかし、これを登るのは相当手強そうです。しかも道はまだ下って行きます。もったいない・・・
妙高山・火打山 長助池
長助池
妙高山・火打山 ミョウコウトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)産地柄、おそらくミョウコウだと思います。
ミョウコウトリカブト(キンポウゲ科トリカブト属)産地柄、おそらくミョウコウだと思います。
妙高山・火打山 ずっと下ってきて、外輪山と本峰の間を流れる沢を渡ります。ここで標高は2025mほど。妙高の頂点まで430mほど登らないといけません。先客さんも休んでいました。
ずっと下ってきて、外輪山と本峰の間を流れる沢を渡ります。ここで標高は2025mほど。妙高の頂点まで430mほど登らないといけません。先客さんも休んでいました。
妙高山・火打山 岩の多い急傾斜です。ほとんど空荷なのに、早くもバテてきました。
岩の多い急傾斜です。ほとんど空荷なのに、早くもバテてきました。
妙高山・火打山 だいぶ山頂が近づいてきました。ロープの固定された岩場を攀じ登ります。
だいぶ山頂が近づいてきました。ロープの固定された岩場を攀じ登ります。
妙高山・火打山 やっと着きました。標高2445.8mの一等三角点「妙高山」のある山頂⑮です。でも最高点は南に少し行ったところ。
やっと着きました。標高2445.8mの一等三角点「妙高山」のある山頂⑮です。でも最高点は南に少し行ったところ。
妙高山・火打山 今日は雲が多いのですが、雲海の上に北アルプス北部が頭だけ出していました。左から、鹿島槍ヶ岳、五龍岳と立山の重なり、剣岳、白馬鑓ヶ岳と杓子岳、白馬岳。
今日は雲が多いのですが、雲海の上に北アルプス北部が頭だけ出していました。左から、鹿島槍ヶ岳、五龍岳と立山の重なり、剣岳、白馬鑓ヶ岳と杓子岳、白馬岳。
妙高山・火打山 最高点に向かいます。途中、コケモモ(ツツジ科スノキ属)の真っ赤な実がきれいでした。
最高点に向かいます。途中、コケモモ(ツツジ科スノキ属)の真っ赤な実がきれいでした。
妙高山・火打山 2454mの最高点ははっきりしませんが、大体このあたり?という岩に登ってきました。そちらから北の三角点峰はこんな感じです。
2454mの最高点ははっきりしませんが、大体このあたり?という岩に登ってきました。そちらから北の三角点峰はこんな感じです。
妙高山・火打山 東側には、野尻湖が白く光っていました。
東側には、野尻湖が白く光っていました。
妙高山・火打山 三角点峰に戻ると、西の雲が切れてきました。昨日登った火打山です。火打から茶臼山を越えるルート、手前の外輪山を下ったルートもよくわかります。
三角点峰に戻ると、西の雲が切れてきました。昨日登った火打山です。火打から茶臼山を越えるルート、手前の外輪山を下ったルートもよくわかります。
妙高山・火打山 黒沢ヒュッテ⑫に戻ってきました。昼食をとり、ザックを持っていよいよ笹ヶ峰向けて下山です。
黒沢ヒュッテ⑫に戻ってきました。昼食をとり、ザックを持っていよいよ笹ヶ峰向けて下山です。
妙高山・火打山 まず、黒沢池⑰のほとりを南西へ。
まず、黒沢池⑰のほとりを南西へ。
妙高山・火打山 素晴らしい雰囲気の池です。
素晴らしい雰囲気の池です。
妙高山・火打山 黒沢池周囲の木道。幻想的な道です。
黒沢池周囲の木道。幻想的な道です。
妙高山・火打山 また来たい所です。
また来たい所です。
妙高山・火打山 ムシカリ(スイカズラ科ガマズミ属)の実と紅葉、黒沢出合④にて。
ムシカリ(スイカズラ科ガマズミ属)の実と紅葉、黒沢出合④にて。

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