【急登&ラッセル地獄】芝沢ゲートから、冬季小屋泊で光岳。気合いとは裏腹に進まない足。(76座目/100名山)

2024.03.16(土) 2 DAYS

久し振りの未踏百名山を攻めるに、どこにしようか、考えた末に南アルプスの光岳に決定。急峻な南アルプスの中では比較的標高も低く、快適な冬季開放小屋もあり、楽しいスノーハイクが堪能出来ると思ったからです。唯一の気掛かりは、活動日記が二週間上がっていないこと。その間に最低2回は大雪が降っていること。頼りになる相棒(スノーシュー)があるので、大抵の雪とは勝負できるはず。 登山は早出早着が基本ですが、前日の帰宅が遅れ、想定以上に芝沢ゲートが遠かった事もあり(中央道の最寄りインターから下道で2時間※悪路有り)、芝沢ゲートからの出発は朝の8時半。結構暖かい。スノーシューはお守りになるかと思いながらも、厳冬期装備で挑みます。易老渡までは長い車道歩き。地味な易老渡への橋を見落とし、便ヶ島方面にオーバーランするトラブルが有りながらも、易老岳に向けて急登開始。狭いつづら折りの急登の洗礼を浴びながらもひたすら標高を上げ、途中面平辺りから雪が出現。一部凍結もしていたので、雪は少なかったものの、アイゼンを装着。 思い返せば、下りのトレースは有ったのに、登りのトレースは無かったな、と。標高1800メートル辺りで雪が深くなり、スノーシューに換装。易老岳三角点から山頂までのわずかな距離に危険な崖登り&下りがあるので、注意。アイゼンに履き換えても良いかも。何とか易老岳にたどり着いた時には15時過ぎ。光小屋までのコースタイムは2時間強。雪でのペースダウンを考えても、日没位までには着くはず、でした。 しかし、問題は突然に発生します。易老岳から光岳方面のトレースが皆無。迂回ルートとかで他の人が入っている事も想定して、目印となる三吉平までコースタイムの倍の時間をかけながら、膝ラッセルをして進むも、やはりトレースは無し。直近で人は入って居ないようです。三吉平から先は谷底を登って行く、急登有りのハードルート。雪崩に怯えながらも、夫婦で交互にラッセルしつつ、少しずつ、でも着実に標高を稼ぎます。途中で日没。ヘッドライトを装着し、只でさえ見つけづらいピンクテープも頼りに出来ない中、YAMAPの地図だけを頼りに、更に深くなった雪をラッセルし続けます。 ルートは基本的に谷底に沿ってひたすら標高を稼ぐ感じでしたが、暗くて地形が見えなかったため、斜面に入ってしまったりで無駄にフラフラしてしまいましたが、日没で気温が下がった事により、幸か不幸か、雪が固くなってきたので、幾分進みやすく、何とか稜線上に出られたのは19時半過ぎ。ここからなだらかな平地歩きのはずですが、なにぶん真っ暗でどこに行ったら良いのかわからず。迷いながらも、聳える光小屋のシルエットを見つけた時の感慨はひとしおです。裏側に冬季入り口への階段が有り、いざ入室。わかってたけど、誰もいねぇ。 外気温は-10℃でしたが、室内はだいぶ暖かく、オアシスのようでした。ちなみに冬季トイレは雪で使えないっぽいので、携帯トイレの持参を推奨します。既に時刻は20時過ぎ。夕食を食べて、早々に就寝。夜中、暴風の音に何度か起こされるものの、朝まで快適に寝られました。暗いうちに起床し、片付けをしたら、空身で山頂へ。明るくてもノートレースなので、ピンクテープを頼りに何とか登頂。山頂は樹林帯ですが、南アルプスの山々が一堂に見られ、控えめに言って最高でした。光石への道は激下り&ノートレース&爆風により断念。一旦光小屋を目指します。光小屋で支度を整え、いざ下山。 朝より格段に天候が悪化し、風は強く、雪も降り始め、景色も悪くなるなか、ひたすら標高を下げます。途中、前日に着けた間違いトレースを正すべく、なるべく正規登山道に沿ってトレースをつけ直した箇所もあり、下山とは言え、体力の消耗は激しかったです。易老岳からは登り時の反省も踏まえ、スノーシューからアイゼンに換装。途中、何ヵ所か踏み抜きがあったものの、順調に高度を下げていきます。 ひたすら長い急斜面を降りて、漸く易老渡に着いたと思ったら、そこから先も長い長い。宿泊装備のザックのせいで、肩がちぎれそうになる感覚に襲われながらも何とか芝沢ゲートに到着。初めての本格的なラッセル山行となりましたが、無事に?やり遂げました。ちなみに登山を本格的に始めてから、登山口から下山までに、登山者に全く会わなかった山は今のところここだけです。あと、今なら山頂まで2人×往復分のトレースが有るので、この時期でのチャレンジを考えられている方は是非お早めに!でも、天気は良い時にしてくださいね。

芝沢ゲートに自販機あり。ありがたい

芝沢ゲートに自販機あり。ありがたい

芝沢ゲートに自販機あり。ありがたい

ゲートから先は一般車両通行止

ゲートから先は一般車両通行止

ゲートから先は一般車両通行止

まだ易老渡着かんのかい

まだ易老渡着かんのかい

まだ易老渡着かんのかい

易老渡。漸く登山口

易老渡。漸く登山口

易老渡。漸く登山口

雪が出てきました

雪が出てきました

雪が出てきました

面平

面平

雪がエモい

雪がエモい

雪がエモい

易老岳はまだ遠い

易老岳はまだ遠い

易老岳はまだ遠い

聖岳見えてます

聖岳見えてます

聖岳見えてます

易老岳手前の三角点。

易老岳手前の三角点。

易老岳手前の三角点。

易老岳。山名標柱見つからず

易老岳。山名標柱見つからず

易老岳。山名標柱見つからず

光岳がよく見えます

光岳がよく見えます

光岳がよく見えます

三吉平

三吉平

三吉平

夜明け

夜明け

夜明け

光小屋。お世話になりました。

光小屋。お世話になりました。

光小屋。お世話になりました。

光岳。登頂しました!

光岳。登頂しました!

光岳。登頂しました!

山頂から見る聖岳

山頂から見る聖岳

山頂から見る聖岳

光石方面の道。当然ノートレース

光石方面の道。当然ノートレース

光石方面の道。当然ノートレース

光岳山頂から見える南アルプスの山々

光岳山頂から見える南アルプスの山々

光岳山頂から見える南アルプスの山々

光小屋正面

光小屋正面

光小屋正面

別棟

別棟

別棟

イザルガ岳

イザルガ岳

イザルガ岳

谷を下る

谷を下る

谷を下る

表層雪崩

表層雪崩

表層雪崩

寂しい景色の中に美しさ

寂しい景色の中に美しさ

寂しい景色の中に美しさ

ここも景色良い

ここも景色良い

ここも景色良い

易老渡に到着

易老渡に到着

易老渡に到着

これ、帰りに気付くとかどうかしてたわ。光小屋でDOCOMO圏外でしたけどね。

これ、帰りに気付くとかどうかしてたわ。光小屋でDOCOMO圏外でしたけどね。

これ、帰りに気付くとかどうかしてたわ。光小屋でDOCOMO圏外でしたけどね。

芝沢ゲートに自販機あり。ありがたい

ゲートから先は一般車両通行止

まだ易老渡着かんのかい

易老渡。漸く登山口

雪が出てきました

面平

雪がエモい

易老岳はまだ遠い

聖岳見えてます

易老岳手前の三角点。

易老岳。山名標柱見つからず

光岳がよく見えます

三吉平

夜明け

光小屋。お世話になりました。

光岳。登頂しました!

山頂から見る聖岳

光石方面の道。当然ノートレース

光岳山頂から見える南アルプスの山々

光小屋正面

別棟

イザルガ岳

谷を下る

表層雪崩

寂しい景色の中に美しさ

ここも景色良い

易老渡に到着

これ、帰りに気付くとかどうかしてたわ。光小屋でDOCOMO圏外でしたけどね。

この活動日記で通ったコース

芝沢ゲート〜光岳 往復コース

  • 16:14
  • 25.9 km
  • 2983 m
  • コース定数 68

光岳に長野県側からアプローチするコース。一般車両でアクセスできるのは芝沢ゲートまでで、その先の便ヶ島・易老渡に続く林道は特定タクシーを利用する。芝沢ゲートから自転車や徒歩で直接向かう登山者も多い。