【急登&ラッセル地獄】芝沢ゲートから、冬季小屋泊で光岳。気合いとは裏腹に進まない足。(76座目/100名山)

2024.03.16(土) 2 DAYS

活動データ

タイム

20:17

距離

26.0km

のぼり

2625m

くだり

2618m

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 30
休憩時間
1 時間 14
距離
12.7 km
のぼり / くだり
2159 / 356 m
20
39
4 43
28
2 5
2 33
DAY 2
合計時間
8 時間 47
休憩時間
2 時間
距離
13.2 km
のぼり / くだり
464 / 2262 m
16
8
41
1 38
14
2 47
42
22

活動詳細

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久し振りの未踏百名山を攻めるに、どこにしようか、考えた末に南アルプスの光岳に決定。急峻な南アルプスの中では比較的標高も低く、快適な冬季開放小屋もあり、楽しいスノーハイクが堪能出来ると思ったからです。唯一の気掛かりは、活動日記が二週間上がっていないこと。その間に最低2回は大雪が降っていること。頼りになる相棒(スノーシュー)があるので、大抵の雪とは勝負できるはず。 登山は早出早着が基本ですが、前日の帰宅が遅れ、想定以上に芝沢ゲートが遠かった事もあり(中央道の最寄りインターから下道で2時間※悪路有り)、芝沢ゲートからの出発は朝の8時半。結構暖かい。スノーシューはお守りになるかと思いながらも、厳冬期装備で挑みます。易老渡までは長い車道歩き。地味な易老渡への橋を見落とし、便ヶ島方面にオーバーランするトラブルが有りながらも、易老岳に向けて急登開始。狭いつづら折りの急登の洗礼を浴びながらもひたすら標高を上げ、途中面平辺りから雪が出現。一部凍結もしていたので、雪は少なかったものの、アイゼンを装着。 思い返せば、下りのトレースは有ったのに、登りのトレースは無かったな、と。標高1800メートル辺りで雪が深くなり、スノーシューに換装。易老岳三角点から山頂までのわずかな距離に危険な崖登り&下りがあるので、注意。アイゼンに履き換えても良いかも。何とか易老岳にたどり着いた時には15時過ぎ。光小屋までのコースタイムは2時間強。雪でのペースダウンを考えても、日没位までには着くはず、でした。 しかし、問題は突然に発生します。易老岳から光岳方面のトレースが皆無。迂回ルートとかで他の人が入っている事も想定して、目印となる三吉平までコースタイムの倍の時間をかけながら、膝ラッセルをして進むも、やはりトレースは無し。直近で人は入って居ないようです。三吉平から先は谷底を登って行く、急登有りのハードルート。雪崩に怯えながらも、夫婦で交互にラッセルしつつ、少しずつ、でも着実に標高を稼ぎます。途中で日没。ヘッドライトを装着し、只でさえ見つけづらいピンクテープも頼りに出来ない中、YAMAPの地図だけを頼りに、更に深くなった雪をラッセルし続けます。 ルートは基本的に谷底に沿ってひたすら標高を稼ぐ感じでしたが、暗くて地形が見えなかったため、斜面に入ってしまったりで無駄にフラフラしてしまいましたが、日没で気温が下がった事により、幸か不幸か、雪が固くなってきたので、幾分進みやすく、何とか稜線上に出られたのは19時半過ぎ。ここからなだらかな平地歩きのはずですが、なにぶん真っ暗でどこに行ったら良いのかわからず。迷いながらも、聳える光小屋のシルエットを見つけた時の感慨はひとしおです。裏側に冬季入り口への階段が有り、いざ入室。わかってたけど、誰もいねぇ。 外気温は-10℃でしたが、室内はだいぶ暖かく、オアシスのようでした。ちなみに冬季トイレは雪で使えないっぽいので、携帯トイレの持参を推奨します。既に時刻は20時過ぎ。夕食を食べて、早々に就寝。夜中、暴風の音に何度か起こされるものの、朝まで快適に寝られました。暗いうちに起床し、片付けをしたら、空身で山頂へ。明るくてもノートレースなので、ピンクテープを頼りに何とか登頂。山頂は樹林帯ですが、南アルプスの山々が一堂に見られ、控えめに言って最高でした。光石への道は激下り&ノートレース&爆風により断念。一旦光小屋を目指します。光小屋で支度を整え、いざ下山。 朝より格段に天候が悪化し、風は強く、雪も降り始め、景色も悪くなるなか、ひたすら標高を下げます。途中、前日に着けた間違いトレースを正すべく、なるべく正規登山道に沿ってトレースをつけ直した箇所もあり、下山とは言え、体力の消耗は激しかったです。易老岳からは登り時の反省も踏まえ、スノーシューからアイゼンに換装。途中、何ヵ所か踏み抜きがあったものの、順調に高度を下げていきます。 ひたすら長い急斜面を降りて、漸く易老渡に着いたと思ったら、そこから先も長い長い。宿泊装備のザックのせいで、肩がちぎれそうになる感覚に襲われながらも何とか芝沢ゲートに到着。初めての本格的なラッセル山行となりましたが、無事に?やり遂げました。ちなみに登山を本格的に始めてから、登山口から下山までに、登山者に全く会わなかった山は今のところここだけです。あと、今なら山頂まで2人×往復分のトレースが有るので、この時期でのチャレンジを考えられている方は是非お早めに!でも、天気は良い時にしてくださいね。

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