活動データ
タイム
07:54
距離
17.8km
のぼり
1576m
くだり
1620m
活動詳細
すべて見る56年前の3月、初めて本格的な山歩きを始めたのがこの戸倉三山の山々だったので特別な思い入れがある。なので、今の時期になるとその時の事が思い出され、何回も通った。そして今年もその時期が来たので行ってみることにした。事前の調査で、刈寄山から刈寄林道の道は立入禁止になっているとのことだったので、これに今熊山を加えて回避することにした。その代わり、登りは最短で尾根に取り付ける荷田子からのルートを選んだが、以前、下りで利用した時は、峠からバス停まで10分ほどで着いてしまい、あっけなく感じた思い出がある。なので、登りも楽勝だろうと思ったが、ほぼその通りであった。このルートは昔のガイドブックには紹介されておらず、沢渡橋から盆堀経由で登るのが主流であったが、そのルートと比べると1時間近く早く着く。そして盆堀ルートは廃道となっていることを2年前に確認した。(詳細は2022年2月の活動記録参照)また、以前平日に訪れた時の経験では、採石場の騒音が気になったので、日曜なら作業していないと思い、わざわざこの日を選んだ。元々この山々は奥多摩でも地味な存在で、土・日・休日でも出会う人は少なく静かな山歩きを楽しめたので、今回も・・・と思ったのが間違いだった。まず、今熊山の傍の採石場は日曜日も作業を行っていた。そして直前に知ったのだが、10数年前から3月末にこの山域がトレランの大会に使われていて、その前に試走で走る人が多いということだった。5年前に山歩きを復活させてから7回ほどこの山域を訪れているが、この地味な山でトレランの人に会うことがやけに多いとは感じていたけど、駅から近く交通の便がいいからだろうと思っていた。また、休日でも会うのはせいぜい数組程度だったからそれほど気にするほどのものでもなかった。なので今回もいつもより多少多い程度だろうと思った。しかし、市道山に向かう途中で最初のランナーに抜かれると、間を置かず後ろからも前からもやって来る。市道山から鳥切場までは小ピークが連続し、今は植林で見えなくなった部分が多いけど、かっては峰見通りと呼ばれた展望のいい尾根であったが、ゆっくりと峰を見る間もなくランナーがやって来る感じで落ち着かない。トレランの方たちはマナーも良く、こちらが退避するまで待っていてくれるし、挨拶もきちんとしてくれるのでいいのだけど、しかしこちらが一生懸命登っているのにいつの間にか真後ろにつかれていたり、前方から現れるとあっという間に目の前まで来てしまうので、気にはなる存在でストレス解消で山に来たはずが、逆にストレスが溜まってしまう。この日、トレランの人は自分が出会っただけでも数十人単位の後半に達していたと思う。それに対して、本来の登山者らしき人には数名しか出会っていないが、会うとなぜかホッとした。そして、コースからわずかに外れた刈寄山山頂で昼食のため30分くらい滞在したが、トレランの人は一人も来なくて登山者もおらず静かなひと時を味わえた。しかし、このルートを今月31日に1500人以上のランナーが走るらしいが、知らずに来ていたらひどいことになっていただろうということが想像される。(退避する時間が多くなるという意味で…)今後はこの時期(2~3月)を避ける、少なくとも土日・祝日は避けた方がいいだろうと思いながら、早々に下山することとした。 2日前に東京で雪が積もったので、山の上は結構雪が残っていると思い、ハイカットの登山靴にスパッツ、チェーンスパイクまで用意したが、標高700m位から上の北・西斜面や登山道の樹林下でわずかに残っている程度で、一部凍っている所もあったけど、前日に相当踏み固められたようで歩くのに支障はなかった。なのでスパッツなどの出番は無し。下山した麓の里では白・赤・紫などの花が咲き、春を感じる一日ではあった。
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