礼文島 旧8時間コース〜香深港

2023.07.03(月) 日帰り

チェックポイント

DAY 1
合計時間
11 時間 27
休憩時間
1 時間 5
距離
28.2 km
のぼり / くだり
1257 / 1270 m
1 9
1 50
7 43
16

活動詳細

すべて見る

日本最北の地では夏の朝がとても早く、日の出は午前3時50分頃だった。 4時に目を覚ますとあたりはすっかり明るくなっていた。 4時半に宿を発って鮑古丹の道を経由してゴロタ山を目指す。 鮑古丹の神社を経由する道は登山地図上ではルートとしてマーキングされていないが、元々はこちらが8時間コースの正規の道だったようで、途中に8時間コースの道標があった。 通る人が少ないため、ところどころ膝丈の草むらになっている。 ゴロタ山の山頂からの風景はやっぱり素敵で、岬を眺めながら朝食を食べる。幸せ。 ここから浜側に下る道は、朝露で下草が濡れていて、所々に張られた蜘蛛の巣には大量の羽虫が引っかかってる。 素足だと通行をためらうところだが、事前にレインパンツを履いて来たのでへっちゃら。小学生テンションでウキウキしながらガサガサと草をかき分けて前進する。 今日も新鮮な獣の糞(小型犬サイズの動物のものと推測)が2箇所に落ちていた。 ほんとに何の糞なんだろう、気になる。 この先のルートに草むらが無いことを信じて、ゴロタの浜でレインパンツを脱ぐ。 朝露に濡れて膝までびっしょり。 Yamapのルート表示では西上泊神社〜西上泊分岐点まで迂回路が採られていたが、西上泊神社〜西上泊分岐まで直線で繋ぐコースがある。本来はこちらが正規のルート。 2021年に豪雨被害で通行禁止になっていたようだが、通行止めの表示は撤去されており、問題となる箇所も無かった。 西上泊分岐点から約1時間程度の道のりは、開けていて本当に気持ちが良く、一面に広がる緑の大地が美しかったが、アマナ岩までの残りの1時間半の道のりは泥濘が多く、低山の湿度が高い寂れたハイキングコースのようで今ひとつだった。 乾いた道に出たいと思いながら歩いているとアマナ岩に辿り着いた。 実は、アマナ岩から海沿いを歩く30分のルートを通過できるかとても心配していた。 この日は大潮で日中の明るい時間帯は常に満潮で潮位が27cm程度となっていたからだ。 実際には、波が穏やかだったので問題なく通過できた。 海岸沿いは岩壁に沿って通過でき、岩壁の近くには陸上の植物がまばらに生えていることから、ルートが完全に海水に浸ることは無い考えられる。 波さえ穏やかであれば問題なく通過できるんじゃないかな。 アマナ岩から宇遠内漁港までの浜辺は大きな岩がゴロゴロしていて、最初は楽しいが、ややすると飽きてきて、歩き辛さにうんざりする。 香深井林道はまあまあ楽しい。 前半の道程が素晴らしかった分、後半の地味な道のりに対して感想がだんだん雑になってくる。 さて、このまま香深井のバス停に行くか、礼文林道コースを経て香深港まで歩くか・・・と少し悩んで香深港まで歩くことにした。 この香深井側から入った礼文林道コースの前半は幅が広い砂利道が続いており、両端の木々が日陰を作ってくれていて、THE林道って感じだが、後半は木々も無くなり、ただの幅広い砂利道になる。 他に歩いている人も居ないので、さんさんと降り注ぐ陽射しに耐えきれず傘をさす。 暑い。あまりの暑さに逆進化の過程のような姿勢で歩いて、歩いて香深港に到着した。 この日は旅程の中日だったので、明日に疲れを持ち越さないように意識的にゆっくり歩いた。通常よりやや遅いくらいの速度だったと思うが、設定されたコースタイムをもとに測定した結果だとやや速いとなった。 礼文島は全般的にコースタイムが緩い設定になっているようだ。 全体を通して非常にバリエーション豊かで面白いコースだった。 8時間コースはスコトン岬から出発するのが正規ルートのようだが、個人的にはスコトンを終着点にした方が良いと思う。 だって、進めば進むほど景色が良くなる方がテンション上がるじゃない? 最後の山場のゴロタ山の山頂からスコトン岬を眺める瞬間はきっと最高だと思う。 なんて考えながらビールをがぶ飲みした。 ゴールがどこであったとしても、この瞬間はプライスレス。

もしも不適切なコンテンツをお見かけした場合はお知らせください。