活動データ
タイム
09:55
距離
21.1km
のぼり
1898m
くだり
1904m
活動詳細
すべて見る数十年前の日原周辺の山はどこもスズダケで覆われていた。タワ尾根など元々登山道もなく、踏み跡と呼べるものさえなかったと思う。30数年前に滝谷を遡行してタワ尾根に登り着いたが、背稜方面へは藪の中を沢登りした者によると思われるかすかな踏み跡のようなものがあったが、反対方向はびっしりと藪に覆われていたように思う。もし、挑戦するとしても藪漕ぎで登るのは大変そうだから下りにルートを取るのが楽かと思われたが、ハナド岩付近から見るとウトウの頭前後が結構急斜面に切れていて、ザイルがないと下りられないのではないかとも思った。今のように地図アプリもない時代、単独で突っ込むには相当の覚悟がいると思ってそのままにしていたが、山歩きを再開してネットでタワ尾根踏破の記録が見られるようになり、いつの間にかルートが出来上がっていることを知った。それでも藪の中を踏み跡を探して歩くというイメージだったが、2年前実際に歩いてみると、藪はなく踏み跡もしっかりしていて、ピークには山名標もあり、モノレールが敷設されている部分もあったりして、背稜まで4時間ほどで着いてしまい、実にあっけなかった覚えがある。今回は、前回タワ尾根の頭(滝谷の峰)まで登らず酉谷山方面へ巻いてしまったのが気になっていたので、頭まで登ることを目的に歩いた。 タワ尾根へは、一石山神社本殿の鳥居横にある建物の脇を登るのだがちょっとわかりにくい。さらにその先、石垣の終わるあたりで右に尾根へ取り付くような明瞭な踏み跡があり、前回は道に“止め”の合図の木の枝が置かれていたにも関わらず、一般ルートでないという警告の意味だろうと勝手に解釈してそちらへ入り込んでしまった。左への道があまりにもはっきりとして緩やかだったので、仕事道の類と思ったからである。結果として登るにつれ急傾斜になり、足元も滑りやすく不安定で踏み跡も不明瞭になって間違いに気が付く次第となった。それでもかすかな踏み跡を追って左の方へ回り込んでいくと先ほどの道と合流することができた。今回は本来の道を歩く。一石山までは足元の悪い所もあるが、途中赤テープなどの目印もあり、石段やロープが設置されていたりして遊歩道のように整備された痕跡がある。 水源林道(背稜縦走路)から頭までは急斜面が続くがわずかに踏み跡もあり、さほどの距離でもないので一気に着いてしまう。頂上は日当たりも良く草の生えた小平地となっているので、ここで昼食とする。稜線北側にはわずかだが雪が残っていた。以前、天祖山方面から歩いて来た時は一気に下ったような気がするのだが、雪で踏み跡もわからないし下手に乗っかると滑りやすそうだったので慎重に下る。このあたりが一番踏み跡も薄く、急斜面で地形も複雑なので迷いやすい所かもしれない。
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