憧憬の利尻
利尻山(利尻富士)
(北海道)
2024.03.15(金)
2 DAYS
🙇♂️🙇♂️🙇♂️
これから利尻山に登られる方へ
この山行時、避難小屋にモンベルのダウンパンツ(黒、Lサイズ)を置き忘れてしまいました。
おそらく、ベンチ代わりに壁際に渡してある板と壁の間に落ちてると思います。
日が経ってるんで既に誰かに拾われた可能性が高いですが、もし見つけられた方や何か情報をお持ちの方は連絡頂けると大変嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
🙇♂️🙇♂️🙇♂️
日本最北端の洋上に浮かぶ、
孤高の鋭峰「利尻山」
前回、初めて登ったのは2021/7/24。
花の百名山に相応しく、多くの固有種を含む様々な高山植物が咲き乱れ、山頂からは360度の大展望✨
長官山から見た朝陽🌅
帰路の飛行機から見た凛々しく聳え立つ姿🏔️
見て良し、登って良し。
全てが素晴らしく、大好きな山の一つに🥹
そして、その時から温めていた想い。
「冠雪の利尻」を見たい。登りたい。
しかし、冬季の利尻山は極めて厳しい環境。
遮るもののない洋上に浮かぶ独立峰ゆえ、シベリアからの冷たい季節風が常に吹き付け、山頂は厚い雲に覆われ霧や吹雪に閉ざされる。
稚内と結ぶ航路も3~4日欠航となることも。
チャンスが増えるのは、天候が安定しはじめる3月以降。
稚内行きへのチケット✈️が取れた決行日は3/15~17。
運を天に任せ待つことに🙏
が…
当初、当日の予報はやはり荒れ模様😖⤵️
アルプスは強風だけど天気は良さげ☀️
行き先を変更しようか検討していると、予報が好転😳
アタック日となる土曜は、風が若干強いが、晴れ☀️を期待出来そう。
日曜からまた天気は崩れ始めるが、朝の便はフェリーの欠航も心配無さげ。
これはもう…
行くしかない‼️‼️‼️
前日の木曜日に利尻行きを決めた。
3/15(金) Day1
伊丹~羽田~稚内✈️
稚内から連絡バス~フェリーで利尻島へ。
稚内へ向かう便✈️や、稚内から利尻へ向かう船上からは、洋上に凛と聳え立ち白銀に輝く利尻山🏔️✨
ただ一言…美しい😍
ずっと見たかった景色✨🥹
今回は、もうこれで帰ってもええかな⁉️🤣
という、大満足の往路だった笑。
フェリーではお湯も補給(新型のアマポーラ宗谷のみ)出来てラッキー🎰
無事、利尻島に上陸😆
フェリーターミナルで不要な荷物をロッカーに詰め込み、近くのセイコーマートでガス缶購入してスタート‼️💨
フェリーターミナル~北麓野営場まではロードを約60分。
事前に役場に電話して、麓の野営場「ゆ~に」か北麓野営場を使ってもいいか確認したが、「ゆ~に」は冬場スキー場、北麓野営場はちょうど除雪が入る予定で利用不可との事。
なので、今日は森林限界(標高500m)手前辺りを目的地=幕営予定⛺とした。
北麓野営場でスノーシュー装着、BCのトレースを辿る。
暫く歩いて「甘露泉水」で3.5L補給。
ここの水は、その名のとおり甘みがあって本当に美味しい😋
この季節でも利用出来て良かった。
何も考えずBCトレースを辿っていくと、乙女橋を過ぎた辺りから夏道を微妙に外れていたが暫くそのまま進む。
💡ふと…
まだまだ時間あるし、このまま避難小屋まで行っとく⁉️🤔
運が良ければご来光も見えるかも⁉️
とスケベ心😁が出て、急遽小屋を目指すことに。
この日は気温低めも天候は晴れ☀️、弱風のコンディション。
天候に恵まれ、予定よりは遅くなったけど無事に避難小屋まで到着。
結果オーライ🆗‼️とはいえ…
やはり今振り返ると、リスクの高い判断だったと反省…😅
小屋内は気温-12℃🥶
極寒の夜間登山とはいえ、約25kg超の荷物を背に標高差約1200mのハイクアップ💦
ゆっくり登ったつもりだったが動きを止めるとすぐに汗冷え、着替えてからの温かい甘酒がめっちゃ沁みた。
3/16(土) Day2
3:30起床。
が、外を見ると風雪で思わず二度寝😪
次に起きると予定大幅オーバーの5:30前…😅
慌てて外に出るが、生憎ガスの中。
ご来光は諦め、朝食と撤収準備終わらせて外に出ると、これぞアタック日和‼️😆の素晴らしい天気☀️
自分以外誰もいない「白と青」の世界へ…‼️💪
雪面はガチガチではないものの基本的にアイスバーンに近い状態(特に九合目以降)。
それが露出して表面がテカテカになっている箇所⚠️、その上に薄く積雪がのっている箇所、湿った冷たい潮風が吹き付け地面から霧氷が育っている箇所、吹き溜まりは深い所で膝上くらいなど様々。
下部の樹林帯以外、山頂までは基本トレースなし、たまにうすーい踏み跡。
ピンクテープ?
って、北海道の山にあるの?笑
基本夏道に沿った尾根沿いをルーファイしながら、歩きやすく危険が少なそうなルートを選んで高度を上げていきます。
山頂直下の急登をアイゼンが効いてるのを確認しながら慎重に一歩ずつ登り上げ…
「冬季利尻山登頂‼️‼️‼️🥹😆🥹」
山頂はウソのように風がなく、天気も最高☀️✨
晴れ渡った青空の下、遮るもののない360°ビュー‼️😆
もうね…
本当、サイコー‼️‼️‼️
サイコーの一言でした‼️‼️‼️😆😆😆
も一つオマケにサイコー\(^_^)/笑
で…久し振りに吠える‼️
叫ぶじゃなくて、吠える‼️‼️笑
誰もいないので心置きなく吠える‼️‼️‼️🤣笑
一通り展望も楽しんで、夏道の崩落が激しく立ち入り禁止となっている南峰へ。
ルートの様子見てあわよくば…🤤と歩き始めるも、いきなり股下まで踏み抜いて左膝を捻る…😖💥
これは…
行くな⚠️というサインだと感じたので、素直に撤退することに。
本当に風なく穏やかで、1時間でも2時間でも山頂からの絶景✨を楽しみたいという気持ち😌
と同時に、自分以外誰もいない雪山の山頂には長居したくない、早く下山したい、正直怖いという本音も。
特に今回のように、ソロ・ほとんど人が登らない山、という条件が重なると尚更。
ただ、この気持ちは大切にしたい。
山に対する畏怖の気持ちを忘れず持ち続けたい😊
11時頃から風強く天気も崩れ始める予報なので、早々に下山開始💨
あれだけ天気良かったのに、小屋に着く前、僅か1時間弱でガスに覆われはじめる。
下山に備え軽く補給してると、壁を叩く風雪の音🍃
装備整え、雨雲レーダーで状況確認して、雪が止みそうなタイミングで下山開始。
雪はサラサラで霧がそのまま凍ったような小粒のパウダー。
雪は止むどころか激しさを増し、風も小屋着前とは比べ物にならない暴風雪に。
まだ100mも進んでないのに小屋は影も形も見えず、ホワイトアウトで先ず方向感覚がなくなった。
ガーミンで方向確認しつつ手探りでゆっくり進んだけど、遂には自分の足元すらはっきり視認出来ない状態で平衡感覚も失われた。
このまま進むと間違いなく滑落すると感じたので、視界が回復するまでその場で待機して一旦小屋へ引き返した。
完全に雪が止むまで小屋で待機、晴れたのを確認して改めて下山開始。
雪は止んだけど、左手から吹き付ける西風は強烈で予報の12~13mどころでなく、体感では20m前後。
一歩一歩ピッケルを確実に打ち込みながら、時々飛ばされそうになるのを耐風姿勢で耐え、少しずつ前進を繰り返し、漸く長官山を越えた。
ここが風のピークだった。
第二見晴台を過ぎると風も気持ちもかなり落ち着いてきて、BCの方も二人発見、かなり下方の森林限界手前にも何名か👀‼️
往路は暗闇の中だったので、景色を楽しみながら第一見晴台を過ぎ、森林限界手前からスノーシューに換装。
モフモフを楽しみつつ歩いてたら、尾根筋を外してかなり東側へ大回りしたのはご愛嬌…😅
(ここの地形は尾根が広く分かりにくい。積雪期だと、ここは夏道西側の谷筋を歩くのが正解⭕)
北麓野営場に到着して、無事に下山出来た事に心から感謝の気持ちを込め、一礼。
登頂開始から山頂アタックまでは、ずっと素晴らしい天気に恵まれ、また、避難小屋からの下山では厳冬期利尻の厳しさの一端を体験。
まだまだ経験の浅い自分には、かなり背伸びした山行だったけど、憧れだった冬季の利尻山に登らせて貰いました🥹🥹🥹
大好きな山、利尻山。
沢山のありがとう。
絶対にまた来ます‼️‼️‼️😆😆😆
【日の出・日の入】5:37 17:51
【旅程】
3/15
✈️伊丹8:00-9:10羽田10:40-12:35稚内
※稚内便は左側の席から利尻山👀
🚌連絡バス12:45-13:20フェリータミナル
※到着便に合わせてバス出発
🚢フェリー稚内13:55-15:35鴛泊
※新型のアマポーラ宗谷のみ給湯可能
※港近くのセイコーマートでガス缶購入(サニータウンにもあり)
徒歩→北麓野営場からトレイルイン
※利尻温泉から先は車両通行止め
3/16
利尻山アタック~下山後移動、旅館泊(ほとんどの宿は送迎あり)
3/17
🚢フェリー鴛泊9:05-10:45稚内
🚕タクシー 稚内港~稚内空港 約30分
(タクシー待ちあり。無い時は↓)
0162-22-5000稚内日の丸交通
※バス連絡無し⚠️
※バス乗車の場合は13:10稚内-羽田便に接続
稚内11:45-12:45新千歳13:05-14:15仙台17:30-18:55伊丹
☆冠雪の利尻山へ向かうきっかけを作ってくれた、く◯な◯さんレポ↓
「🙇♂️ありがとう、すべての百名山🏔利尻山」 https://yamap.com/activities/11187887 #YAMAP
☆有用な情報が盛り沢山、特にGW辺りの残雪期に登られる方へオススメ、のとりさんレポ↓
洋上ただ天を衝く🏔利尻富士 https://yamap.com/activities/16913575 #YAMAP
☆自分が前回初めて利尻山登ったレポ↓
「日本最北端 利尻山」
https://yamap.com/activities/12287397