09:04
11.4 km
847 m
恐羅漢山・旧羅漢山・焼杉山の山スキーで熊に遭遇-23.02.28 (広島-島根県界)
恐羅漢山 (広島, 島根)
2023.02.28(火) 日帰り
思えばこの山行はオクシデント続きでした。 前夜、2/27(月)鹿野IC⇒戸河内ICへと走行するつもりが豚を運搬中のトラックの交通事故で六日市IC⇒戸河内ICが通行止めとなり、やむなく六日市ICを出て下道を恐羅漢スノ-パ-クまで走行しました。 翌、2/28登山当日は積雪が少なく、ブナ坂第3リフトの上方のブナ坂ゲレンデは表面が氷結状態でスキ-シ-ルでは(自分の技量では)うまく登高できなかったので急遽、リフトを利用させてもらうTEL交渉をしてブナ坂第3リフトに乗りました。そしてリフトに乗車直後、左手のストックを落としてしまったので再度TELすると、「その回収のため一旦スキ-で下って再度、リフト利用してください」とのこと。自分の不注意を悔やみつつリフトを下りるとリフトに載せてくれた下方の親切なオジサンがストックを回収してリフトに乗って上がって来てくれるとのこと。こういうトラブル続きで山への出発時刻が予想より大幅に遅れてしまい、京ツカ山までのピストン予定は早々にあきらめざるを得なくなりました。 そして、最大のアクシデントは復路で親熊に遭遇、襲撃され応戦。運よく外傷はなかったもののスキ-ストックはひん曲がり・・・疲労で両足は攣(つ)り、ゲレンデのスキ-下山も披露困憊。 2/28の熊遭遇記は下記です。 恐羅漢山~焼杉山をザックに熊鈴をつけて単独行の山スキ-で往復しました。往路、旧羅漢山1,334mの南方H≒1200mの斜面では何か動物の鳴き声が聞こえるような気はしていましたが何せ中度の難聴(3/13の補聴器耳鼻科受診で確定)で何者かが分からずその地点を通過しました。やがて後方から75歳の2人組がスノウシュ-で近づいてきたのでその人たちの声だったのか・・・とも想像しました。焼杉山1,225.1mで2人と別れふたたび単独行での往路を辿っての帰路、旧羅漢山1,334mの南方H≒1200mの斜面で木の洞に近くなった時、突然、洞から親熊(体長約1.5m位と小さく思えた:私は170cm、72kg、70歳)が飛び出し向かってきて右手の山スキ-のストックで応戦し、私は後方(斜面下方)に左足:スキ-板を立てた状態、右足:スキ-板を雪面に寝せた状態で倒れました。親熊は私に激突後、斜面下方へ走り去りました。(倒れた姿勢のまま後ろに眼を向けて確認した) 私に外傷はないものの転倒してなかなか起き上がれず周囲に親熊が戻らないかを気にしつつ5分弱後、やっと体勢を戻して起き上がりましたが熊との応戦で右手のストックが折れ曲がっており、左のストックは健全なるも手から落としていました。 転倒後、「ニーニ-」と聞こえるような鳴き声がずっと聞こえていたのでスキ-板を装着後、再度、親熊が周囲にいないかを注意深く確認しながら、木の洞に近づくと鳴き声は大きくなり赤ちゃん熊が1頭見えたのでカメラを望遠にして撮影しました。 その後は、出来るだけ早く、その場から離れるように帰路を急ぎました。やや落ち着いて身の周りを確認するとピンクテ-プに熊の爪痕が残っていました。さらに帰宅後の確認ではカッパの右腹部に長さ2.5cmの裂き傷、後方に転倒時の衝撃でザック内のステンレスカップが大きく変形していました。 帰路、旧羅漢山では左足が攣ったのでツムラの68(芍薬甘草湯)を飲みましたが、恐羅漢山まで戻るとさらに右足が攣ってシールを外してのスキ-下山はとてもきつく、斜面での横滑りやスキ-場の林間コ-スをボ-ゲンで何度も休憩しながら麓のロッジに16:30下山しました。 私に外傷はないものの右の腰上部~脇腹に打撲痛があります(痛みが取れず3/13外科でCT撮影結果、骨折はなく打撲のみでした)。3/1の夜、YAMAPにこの「熊遭遇場所」を投稿したら早速、3/2朝には「恐羅漢山のルート図」のH1200m地点に「熊注意」の表示をしてくれました。 ともあれ遭難事故、新聞記事にならなくてよかったです。 広島にも熊は身近にいることを実感しました。 後日、知人に聞くと「親熊は冬眠明けで体力も充分でなかったため、今回の襲撃程度ですんだのじゃろう。活動期じゃったらしつこく襲撃されたと思うよ。よくまあ、ストックの応戦ですんだねえ。運がえかったんよ。」 」