焔舞う 乾坤の赤谷山-猫又山
毛勝山・釜谷山・猫又山
(富山)
2025年10月07日(火)
日帰り
14時30分に娘の授業参観があるので、それまでに戻らなければいけない。
今年は東北へ紅葉遠征(1day)をしてみたかったが、天気と用事が重なり、想いは潰えた。
せめて半日でも🍁
と思ってみるが、アルプス一帯は厚い雲に覆われ、北陸近辺の天気が全然ダメだ。
「南側から湿った空気、朝のうち、標高の高い稜線や富山県側で晴れ間がありそう」
予報レーダーを見ると、剱岳以北だけ雲が若干薄い。
とはいえ、天気アイコンは一日中曇り☁️
早朝に曇り一時晴れの🌥️アイコンが1個、毛が生えたような晴れマークが入っている程度。
「日中は富山県側"も"霧に包まれる」という予報がさらに気分を削ってくるが、その僅かな可能性に一縷の望みを賭けてみた。
ダメだったらトレーニングと割り切ろう。
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紅葉🍁に期待できそうな標高帯で候補に上がったのは、毛勝・猫又・赤谷・剱岳早月尾根。
以前から気になっていた、紅葉の赤谷山と猫又山をチョイス。
時間があれば、藪漕ぎが大変だと噂の大猫山も組み合わせて周回〜と、計画だけはどんどん膨らんでいく。
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下半身がずぶ濡れになったが、順調にブナクラ峠を越えて赤谷山へ。
なんとなく大変そうな印象を抱いていた山だったが、想像を超える悪路に驚く。
頭上を覆うような藪漕ぎが多く、途中からガスで視界不良。
登山沿いに見える広葉樹は少なく、あっても枯れ落ち、あるいは痛んでいて、全然紅葉を期待できる要素を感じない。
そもそも情報がない(例のごとく調査不足)ので、紅葉がどうなっているのかもわからない。
ナイトハイクで踏み跡を見失い、藪と格闘してるうちに、赤谷山のいい所っていったい何なのだ❓と半ばキレ気味になってきた。
バリエーションという前程で来たのならこんなものかもしれないけど、一般道を舐めていたというか、そういうつもりで登るとなんか気分が裏切られてしまう。
(すみません、登山道を整備されている方の有り難さを感じます🙏💦)
山頂間際まで苦戦した薮を抜けると、仏像が静かに佇んでいた。
薄明の中、ガス越しに見え始めた周囲は、今までとは打って変わって短草が広がる天国のような世界。
山頂と思われる付近は見晴らしがありそうだったが、灌木で遮られ視界は限定的。
いい場所を求めて辺りを徘徊する。
剱岳の山頂が一瞬だけ姿を見せた。
特等席を見つけ、失うものがない気持ちでじっと時を待つ。
日の出とともに気温上昇の風が雲を押し流し、南西から徐々に露わになる剱岳と北方稜線。
荒々しい稜線にまとわりつく雲がなぎ払われると、予想していなかった色とりどりの斜面が現れた。
稜線から雲が消えたのはわずか30分足らず。やはり山は登ってみるまでわからない。
魂が震える、奇跡の時間だった。
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赤谷山にも再び雲が流れ、ブナクラ峠へ下山。
また藪を漕ぐのかと気が重かったが、上空のガスを抜けると眼下には紅葉の斜面が広がっていた。
どうやら紅葉がダメだと思ったのは登山道沿いだけだったらしい。
明るくなってからの下りは驚くほど迷わず進め、夜陰と霧に隠れていた現実が目の前に開けた。
天地がひっくり返るような気分だった。
行きの藪漕ぎにかかったCT倍率を考慮し、大猫山経由の周回ルートは断念。
猫又山はピストンで切り上げ、授業参観のため娘が待つ学校へ直行。
下山中、水辺で少し遊んでしまったが、教室に到着とともに授業開始。
太陽光に照らされる青空は無かったが、今日の山行は天にも味方された、神がかりの一日だった。
(自画自賛)
以上
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【留意点】
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◎【馬場島~ブナクラ峠】
・大ブナクラ谷出合で工事車両林道と登山道の分岐。事前知識・GPS無しの初見で、登山道を一発で発見できる人は天才
・渡渉は、大ブナクラ谷出合(登山口)、登山口から約1.3km (EL.1315m)辺り、約2.1km (EL.1360m)辺りの計3回。大股で飛び石を歩く。トレッキングポール推奨
・登山口から1kmほど進むと、登山道が沢になる。水量によるんだろうけど、10分程度(数百mほど?)は沢の中を歩く。中途半端な防水靴では浸水は免れない。飛び石の上を歩いても、草付きでも水の中に沈むので、一度は足首まで水が浸かってしまう
・藪が覆ってくるので、朝露で膝上までずぶ濡れ
◇総評
登山道が沢になる前後は岩が苔むすような道になり、足早に歩けない区間はあるが、総じて歩きやすい。登山者が少ない沢沿いの道にしては、踏み固められていて安定している
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◎【ブナクラ峠~赤谷山】
・3割藪漕ぎ、気分的には9割藪漕ぎ
・落ち葉急登。クマ笹❓序盤は刈り込みあったが、登山道上は笹の茎と刈られた笹の葉が堆積した急登で滑りやすい
・苔むして滑る大岩の急登
・下草に隠されて足元が見えない滑落トラバース
・後半の尾根筋は、ブナクラ谷側の崖が崩壊進行中。崖の淵まで藪が迫っているので、藪漕ぎ中の滑落や雨後の地滑りに注意
・日中に通る時でも藪漕ぎRF必要、ナイトハイクはほぼバリエーション
◇総評
一般登山道の中でも屈指の悪路。最初は歩きやすく感じるが、頭上から笹が覆うような藪漕ぎをするシーンが多い。草を掻き分け、踏み跡を見つけては進むのをひたすら繰り返す。下りより登りの方がロストしやすい。
登山道や木の根を痛めてしまうかと思い、チェンスパは持ってこなかったので、ツルツルトレランシューズは対処に苦慮した。
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◎【ブナクラ峠~猫又山】
・序盤の急登は、ザレと落ち葉堆積で滑りやすい。特に下山は注意。それ以外はルンルンハイキング