13:06
21.2 km
2394 m
【笈ヶ岳】雄谷(清水谷)から
笈ヶ岳 (富山, 石川, 岐阜)
2025年11月23日(日) 日帰り
二百名山最難関。 13時間の苦闘。これまでの最長行動時間でした。激闘の成果のようにも聞こえるが、実態は半遭難では無かったか。反省も込めて振り返りたい。 行動時間最大12時間の想定。林道まで、もしくは最悪中宮ダムまで戻れば巡視路歩きで日没後もリスク少なく戻れる。 …はずでした。 しかし、結果は13時間。避けたかった雄谷川高巻き区間で日没後ヘッデン山行となりました。通常清水谷あたりで一泊するのが良いのかもしれません。水平道も地味なアップダウン、楽では無いです。この日の入山は恐らく自分1人、高リスクな場所であることは認識しておく必要があります。 出発をもう少し早める手もありましたが、一番の理由は積雪による苦戦。山頂近くは膝下ラッセル状態となり、1543mピークから山頂まで0.8km300mの登りに2時間を要しました。山頂目前にして撤退判断できず、撤退ライン12:30を過ぎても粘ってしまいました。他の方の記録でもあるように、藪の時期でも山頂が見えてから遠いようです。 このルート、殺生岩より上部の急登で雪が付くと厳しいです。水平道=斜面トラバースが多いので真冬は言うまでもなく。葉が落ちる秋から雪が降るまでがベストだと思いますが、気温を抜きにすれば夏でも行けないことは無さそうです。 ちなみに河原を歩かないことを決めれば沢靴不要です。 □登山口まで 前日は大日ヶ岳下山後、一里野温泉泊。宿の主人から情報収集。冬は稜線経由笈ヶ岳と百四丈滝に行く登山客が多いとのこと。 登山口までは中宮の集落から林道でアクセスします。橋を渡って舗装路が途切れ、分岐のあたりで停車。5:40頃灯りをつけて登山開始。 □登山口から水晶谷(黒滝)渡渉点 しばらく林道。そこまで傷んだ林道では無かったので底と脇に気を付けながら進めばもう少し車で行ける感じでした。 林道区間は中宮ダムまでの行程の半分ほど。そこからは巡視道の小道。雄谷川を高巻きした道になりますが概ね十分な幅があります。 中宮ダムから先はより登山道らしき道に。沢沿いに標高を上げる手前の500mほどの区間は本来の道は高巻きしてトラバースですが、道とは到底呼べない状況。草むら内の踏み跡で片流れになっているなので滑落注意。行き帰りともに渡渉せず斜面を選びましたが、河原を渡渉覚悟で進んだ方が安全性は高いかもしれません。ただ河原を進む場合は道を見失う恐れがあり、中途半端なところ(ピンテあり)から斜面を上がって沢筋に取り付くことには留意。 沢筋を登って再び水平道に入るポイントにもピンクテープがあります。トラバースルートは比較的明瞭。普通の登山道に近い形。 水晶谷渡渉点はかつて板が掛けられていたようですが、今は普通に渡渉です。微妙に岩飛びで行けそうな距離感でしたが、安全を取って靴を脱いで渡りました。水深は膝下ほど。 □水晶谷渡渉点〜清水谷〜尾根取り付き 水平道区間、倒木が何箇所か。谷に落ちると大変なことになるので慎重に。 清水谷は「しょうずだに」と呼ぶらしい。中宮の住人がわさびを栽培するため小屋を建設、重機をヘリで入れたようで登山道も広めで平和な区間。ちなみに小屋は確認できませんでした。 取り付き点はトラロープ&看板あり。ひと息入れて取り付きました。 □取り付き〜殺生岩〜山頂 着雪もあって滑りやすい急斜面。藪がだんだんと増えていきます。西尾根の主稜線に乗ると少し雪が増えました。 ピンクテープがこれでもかというくらいに付いているのと季節的にも葉が落ちているのでルーファイは極めて容易でした。 殺生岩手前の1543ピークまでは順調。問題はそこから先。殺生岩は右手(南面)をトラバースしますが、少し緊張感のあるトラバース。そこから先も山頂まで急登。一部フィックスロープが出ていたのでそれも頼りによじ登る。笹薮のミニルンゼは雪が無くとも滑りやすいです。 雪でジワジワと体力を消耗。積雪も増え、一歩一歩が重い。ピークは目の前に見えるのになかなか進まない。「撤退」の2文字が頭をよぎって見上げると山頂はすぐそこ。引けない。 これを気付けば一時間ほど繰り返し。そろそろかなと思い、雪の急斜面をよじ登るとそこが山頂でした。あまりにも急だったので山頂かどうか疑ってしまいました。 □山頂から下山 山頂は360度の大展望。当然誰もおらず、カモシカか何かの足跡だけ。 クマか何かに齧られた山頂標は山名を読み取れず。折角なので三角点を雪から掘り出してパシャリ。あまり時間がないので簡単に栄養を取り、登ってきたルートを下山開始。 登りでは抵抗のあった雪も藪も下山では歩いたところを辿っていけばスムーズ。安全なところはわざと身体を滑らせながら、リスクのあるところは藪に逃げながら一層慎重に。 西尾根主稜線から下ると雪も消えて一安心。水が尽きたので水晶谷でひとくみ。帰りも安全を取って素足渡渉。 雄谷へ下る沢の上部でヘッドライトを準備。雄谷に出てからは明かりを点灯するはめになりました。 中宮ダムまで出れば一安心。地味に長い巡視道と林道を淡々と登山口まで戻りました。車到着は結局7時前。反省。 温泉は道の駅瀬女の比咩(ひめ)の湯に。靴もズボンも泥だらけ。 雪道には懲りたので翌日も予定していた登山は取りやめ。飛騨観光して家路につきました。
