『希う』ナメワッカ岳・南南東面直登沢
イドンナップ岳・新冠富士
(北海道)
2025年08月10日(日)〜13日(水)
4日間
私の登山活動で最大目標の『ナメワッカ岳』
1、2を争う、日高最深部かつ難関を極めるこの山の考えられるルートは幾つかあり、自身の中では一択!
幾つもの林道を繋ぎに繋ぎ『シュンベツ川ナメワッカ岳南南東面直登沢』から
北海道全山登頂のKO玉氏の足跡を辿ってみたくなり、約二年半前から調査。
そのKO玉氏の2003年の記録を含めても、記録おそらく二件のみ
http://yamacoco.la.coocan.jp/yamaniki/yniki94_shunbetu.html
(そのうちの一件・KO玉氏はこれを参考にされたと思われる)
奥深き日高のナメワッカ岳を、より奥深さを堪能すべく、壮大なアプローチ・スペクタクル
1日目
8月9日。(土)
天候不良にて、10日に順延
8月10日の(日)スタート
美河林道から高見林道~道道~コイボク林道を繋いで春別第二造林小屋を目指す
林道の途中
まさかのこんな地で男性2人の釣り師とお会いし、第一造林所で談話
7日間、釣りをするとお聞きし、この奥深き山域に自分達だけではないと思うと、大変心強く感じた
http://blog.livedoor.jp/air_12/archives/5911577.html
(その方のblog)
私達はナメワッカ岳を目指す!
と、お伝えし、
昔からこの日高地域に精通した方で、その山名を聞いただけで、度肝を抜かれていたような…
長い道のりの第二造林小屋に到着するとすぐにどしゃ降りの雨
明日からはロングなシュンベツ川の沢行だけに、強く懸念を抱く
21時~22時頃に雨が止んだ模様
2日目
この日はロングと決めこみ、早打ちの深夜過ぎにスタート
雨露で衣服を濡らしながら、暗闇の鹿止内林道を歩き、シュンベツ川の河原へ
(約3時間)
河原~ゴルジュ帯になると、昨夜の降雨で水嵩が増しているように思えた
行ける所まで行こう!
との気持ちを持ち、シカシナイ山への変更も頭に入れつつ進む
地形図では平面のシュンベツ川への遡上に見えるが、幾つもの滝が出てきた
調べでは最初の滝が困難らしく、その後の小滝は容易との事とあったので、その困難な滝をどうにか無事にクリアすると、挑戦権を得たような気持ちになった
シカシナイ岳は忘れ、ナメワッカ一本釣りに狙いを定める
その後の容易らしい小滝は、昨夜の雨水増量のせいか?
自分達の技術のせいか?
とても容易とは思えず、その都度、巻きや中央突破も大変難儀した
途中、足元の装備のスパイクが減っている事に気づき、遡上(渡渉)で危ない場面に何度も出くわし、この先の沢に不安感が強まる
川を下るのもまた厳しい、進むのもまた危険
気持ち的に切羽詰まってしまい、食糧や水も喉を通らず相当追い込まれていた
どうする?どうするか?
最も安全策は?
地形図に目を凝らし、
尾根に逃げよう!
と言うか、尾根から攻めよう!
右尾根か?左尾根か?
シュンベツ川への想いはここで絶たれしまった
重いザックを背負い、1000m高度を上げる藪漕ぎとなる
やがてハイマツ帯となり、度々シカ道に助けられた
どうにかこうにか明るいうちに稜線上に到着
本当に辛かった…
この日の登頂は諦め、1721にテントを張る
今夜の天候は祈るのみ
3日目
一晩、無風と雨にも当たらず、その点では穏やかな一夜を過ごせた
サンセット・サンライズに拘り過ぎて、設営場所が悪く快適には眠れなかったが、贅沢な稜線で贅沢な一夜を過ごせた
アタックザックで山頂へ
朝露で濡れながらもハイマツ帯を突き進む
念願のナメワッカ岳の山頂
拘ったルートから逸れてしまったが、無事に山頂に立てて安堵
感慨無量
すごいな、ここがナメワッカ!
念願、祈願のナメワッカ岳の頂に立てた
周囲に見渡せる日高の名峰が、この奥深さを物語っているように感じた
ゆっくり堪能したかったが、ハイマツ漕ぎで朝露で濡れた衣服が身体を冷やし、止まっていると寒いので、下山を開始する
1721でテントを回収し、そのままそこから伸びる尾根を下る事を選択
(この尾根は最初から狙い通り)
工程の7割程?シカ道に助けられ、シュンベツ川へ下りてきた
長い長い鹿止内林道を歩いていると雨が降ってきて、だんだん雨足も強くなる
熊の足跡も見え警戒し、暗くなったが、どうにかこうにか第二造林小屋まで辿り着くと、明かりが灯っていた
1日目にお会いした釣り師2人組に、春別造林小屋で感動の再会
http://blog.livedoor.jp/air_12/archives/5911721.html
いつの間にか雨も止み、星空がキレイだった
(TIMEシャワーに打たれて、祝福の雨と勝手に解釈)
自分達の事が気掛かりで、ご心配されていた様子
感動の再会となり、話は弾む
このご縁に大変感謝します
造林小屋に食料をデポしてあった、UFOカップ麺を無性に頬張る
爆睡…。
4日目
あとは車まで自転車で帰るのみ
快晴で風もなく、この日もまた暑い1日
往路で頑張った分、復路は下りが多く、快走に飛ばす 昼過ぎに車に到着!
何日か振りに帰還
ナメワッカ岳の山頂に立てた事よりも、2人が安全に何事もなく下山出来た事が何よりも良かったと思う
夢は叶った!
車に乗り林道を走ると、両脇にオオバンゴンソウが咲き乱れていた