14:24
33.6 km
3064 m
初冬 孤高と皇海山
皇海山・袈裟丸山・庚申山 (栃木, 群馬)
2023.11.26(日) 2 DAYS
★移動手段 公共交通機関 【復路】 ・わたらせ渓谷鉄道 ¥940 原向15:22発〜相生駅16:26着 大間々駅切り離し 車両移動有 ・特急りょうもう38号 相生17:04発〜浅草18:55着 ¥1.250(特急券) ◇目的 ・未踏の百名山踏破 ・2023体力総決算の〆に ・栃木県最高難易度7D攻略 ・スカイブルーを手に入れる ※最後オマケ写真と私的なお話し有 未踏の百名山・皇海山に小屋泊の一泊二日で行ってきました 往路に関しては、山友に声をかけたところ 登山口まで送迎してくれるとの事だったので 欲張ってプランを変更して 以前から行きたかった中倉山からのアプローチとなりました。 この場を借りて感謝致します、ありがとうございます┏○))ペコッ 一個心配だったのが、10/8の記録を最後に オロ山から庚申山へのバリエーションルートの情報が全く上がってなかったことでした。 人の入りがどれくらいでトレース加減はどうなのか、あまり人が入りが少ないのなら野生生物の遭遇(特に熊)を危惧していました。 結果的には遭遇しませんでしたが、おそらく直近で3人以下の人間が出入りしたんじゃないかと思う足跡はありました(実際は知らんけど) このルートを使用するにあたって、TLで偶然発見した「ベアホーン」(発音よく)を購入、バリに入る時や途中で数回使用した事で少し安心感を得られました。 ちなみの、ベアホーンを使用する際はメラゾーマやベギラゴンを唱えるように使用しないと効果はありません! 僕は「ベァホーーーーン!」と唱えましたよ 効果は倍ですね(※最後紹介します) 庚申小屋では貸切で1人で過ごさせて頂きました あの空間で1人は流石に寂しさがあります 途中お話ししたテント泊の青年を無理にでも連れこ込めばよかったと思った おかげで暗闇で小さな灯りで啜るラーメンはなんともでした 19時前には完全に寝落ちして 翌日3:45分に起床 8hの睡眠はとったのに寒さで起きれずでした (予定は3:30) 4:30出発を予定してましたが、朝飯が重かったのか少し胃が落ち着かず5:00出発に変更 小動物の目が光るなか 皇海山を目指す 核心部は鋸山へアタックする際の登りから下り 梯子や鎖場、トラバース さらに降った先から皇海山に向けて一気に標高を上げる瞬間でした。 鋸山まで遠いのはもちろん体力が削られた後、少し神経を使った後に急降下で標高をおとして皇海山を登る 栃木県が出したグレーティング7Dは伊達じゃなかったでした。 ※詳細はこちら (https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/yama/documents/r4-grading-brochure.pdf) 帰りは六林班峠経由を予定していましたが 前日に雪が降りトラバースの状況がわからなかった事、昨日今日の暑さで中途半端に雪が腐り滑りやすい状況になっていたら滑落の可能性があると判断し、登り返しでピストンに変更しました。 記録を読んでるとトラバースはきっぱり時間を使って巻けないと書いてあったので、登り返しなら自分の脚だと巻けると思ったのもありました (結果は予定の2h巻きでゴール) まぁ何より天気がよく展望がいいので わざわざ景色が少ないトラバースする必要もなし 最後のロードは若干地獄でしたが渓谷の紅葉が見頃で思ってたより飽きなかったです。 以下道中記録です 《中倉登山口〜中倉山》 ・程よい斜度で葛折りの登山道 ・枯葉が多いと滑りやすいかも ・冬季は霜の影響で泥まみれになる ・ゲイター推奨 《中倉山〜沢入山》 ・足尾アルプス最高の稜線歩き ・風を受けやすい地形なのでご飯を食べる場所はよく検討するように ・冬季は霜の影響で稜線は泥まみれになる ・やはりゲイター推奨 《沢入山〜オロ山》 ・足跡が少なくなる ・鹿の糞がふえる ・オロ山付近は笹藪が増え藪漕ぎをする ・オロ山から急登、ルートもわかりづらくなる 《オロ山〜庚申山》 ・藪漕ぎ ・一度間違えると全てがルートに見える、鹿などが作ったルートでもあるので要注意 ・糞などが多く野生生物を身近に感じる、緊張とストレスがかかる ・ルーファイの能力が求められる ・ルーファイからの素早い判断が大事と思った、止まるとマダニなどの餌食になると思う ・バリから見る皇海山は唯一無二の報酬 《庚申小屋》素泊¥2.080 ・トイレあり(トイレの使用状況は小屋の黒板に書かれている) ・水有、湧水なので気になる方は煮沸推奨 ・電気なし(当たり前) ・布団、毛布あり ・冬季はシュラフにインナーシュラフ、毛布を使用するのを推奨 《庚申山〜薬師岳》 ・登った分降って脚へ負荷をかける ・文字通り「山」を歩くイメージ ・ピーク間で藪漕ぎがある 《薬師岳〜鋸山〜》 ・ヘルメット強く推奨 ・直登の鎖場が有 ・梯子あり ・岩場のトラバース有 ・上記のエリア、失敗したらそのまま滑落死すると思うので要注意です ・慎重にかつ3点支持で ・皇海山に向かって鋸山直下、トラロープの切れかけあり、要注意。 ・皇海山に向かって鋸山くだって間もなく、チェーンアイゼン以上6本爪アイゼン以下の装備が必要。勾配が強いとこが雪で凍結、降り要注意 (個人的にはアイゼン推奨) 《不動沢コル〜皇海山》 ・樹林帯の登山道 ・ここまでくればどうという事はないが、やはり降った分上がるので後は気合い 《わたらせ渓谷鉄道》 ・交通系icカード使用不可(駅によって使用可?) ・相生駅では乗車券の販売はございません、乗車後に券をとって、乗務員が現れたら精算 ・入口ガチャからのダッシュあり ・大間駅で再度アナウンスがありましたが、相生駅にいくには大間々駅での切り離しで前行車両に移動 ・接続部分の音が大きいので切り離しのアナウンスが全く聞こえませんでした ・相生駅入口で精算券を駅員に渡した後、再度精算で乗車(ここからicカード使用可) 今年のロングトレイルはこれで終わりかな 体力がある時に皇海山が 攻略できたのは良かったです 少し、真面目な感想で バリから ルートの発見・確認、足元の状況 野生生物の存在や匂いの感知 五感をフルで研ぎ澄まして 歩いたので緊張感がずっとあった。 世間を騒がせてる熊の事もあったので余計に。 庚申山で26日1人、翌日27日も庚申山付近で1人の計2名しか遭えず、ぼほ皇海山近辺に誰もいない環境でのトレッキングだった (26日の方はスパイクなしの為登頂断念、鋸で折り返し。27日の方は鋸までのピストン、なのでおそらく当日皇海山登頂は私のみ) この山深い山域において 弱肉強食の世界にしっかりと食い込まれてる自覚がありました。 しかも頂点が熊ではなく皇海山そのものって言う気がします、本当に体力と技術勝負だと。 それでも山深いこの山域と孤高な皇海山で静かにトレッキングできた事は楽しかったですし ソロとしての自信にも繋がりました。 あと私事ですが 2年間の企画・業務が完了しました 12月から業務体制が変わる(正確には戻る)ので 土日休みがほぼなくなります。 以後、平日登山部となりますので ご承知おき下さい😅 (土日絶対行かないという訳ではない) なので平日登山部の方、特に雪山ですがお声掛けお待ちしております✨ でわいつも読んで下さってる方 初めての方もココまで読んで下さって ありがとうございました! また次回 お疲れ様です🏙️🏔️🥾 ーーーメモーーー レイヤリング ベース Fine track ドライシャツ mont-bellジオライン薄手 ミドル mont-bell WIC Zeroサーマル アウト mont-bell シャミースジャケット ・今にも千切れそうなトラロープが鋸山直下に有 すでにハイシーズンからなっていた様子で 足尾観光課0288-93-3116に電話で報告しました 次シーズンには直して欲しいと なかなか行けるような所ではないので早急な対応は無理そう、皆様気を付けて ・胎内潜りなど奇岩を楽しめるルートがあるようでしたが、人の出入りが少ないこの時期の皇海山で岩の被害にあったら助からないので辞めておきました…笑 (なら皇海山じたい行かなければ…という声が聞こえてきそうですが) ・わたらせ渓谷の紅葉が見頃みたいだったので、途中の駅から観光客が50人ほど入ってきてビックリした… ・山で散々紅葉狩りをしてきたので、見れなくても充分でした(てゆうか人で見えねぇ)