巳年の新蛇抜山
塩見岳・権右衛門山・蝙蝠岳
(長野, 山梨)
2025年10月12日(日)〜13日(月)
2日間
自分は巳年の48才。
新蛇抜山は日本百高山の末席、百番目の山。
99位の爺ヶ岳よりは2.9m低い。
101番目以降は北ノ俣岳、小聖岳、前常念、本谷山と続くので、付属の山とされた山も沢山あるから、新蛇抜山が100番目というのは疑問符もつくだろうけれど・・・そうだとしても、おそらく蛇が付く山の中では最高峰だろうと思った。
だから、今年、登りたいと思った。
次の巳年は還暦になってしまう。
自分の足で辿り着くには容易ではない。
まず夏は暑くて無理だと思った。
秋に入ると雨が多くて難しい日々。
日帰りならば20時間は超えるかなぁ・・・。
三連休前の金曜日。
ふと塩見小屋を覗くと小屋に空きがある。
13日で今シーズンは営業終了らしい。
これは最早、神の啓示だと思って迷わず予約。
あとは天命を待つのみ。
本当は土日がいいなと思ったが、土曜日は悪い方に予報は外れて市街地でも雨☔
体を休めろというお告げもあったと捉えてしっかり休養。
駐車場確保のために早めに駐車場インしたが、なかなか止まない雨に気を揉んだ。
その雨も車中泊から目覚めた23時半には止んでおり、意を決してスタートした。
ちなみにヤマタンのシステムは当日になると引き落としになる。
実際には0:05に決済完了の通知が届いた。
59日前〜2日前までは5%
前日20%のキャンセル料が発生するのでご注意を。
三伏山までは風は強いが雨の気配はないと思ったが、その先はガスが漂い不安が込み上げる。
日の出前の5時台に塩見小屋に着いたが、霧雨状態に突っ込んで良いものかと迷ったが、とりあえず塩見に行ってから決めようと思って薄暗い中を進む。
登頂は猛烈な風と霧雨。
これは無理かなとも思ったが、チラチラ見える青空に一抹の希望を感じて東尾根を下る。
すると・・・躍動する雲間から白峰稜の山々が見え隠れ。
南側には・・・富士山🗻✨
奇跡が起きたと思った。
山肌を飾るのはこれまで見たこともないくらいに美しい紅葉。見渡す限り色鮮やかに染まる峰々が広がっていた🍁
目標は新蛇抜山であったが、その先の安倍荒倉山までは行こうと決めていた。YAMAPの表記は近いように見えたが、歩いてみるとなかなか遠くてキツかった。安倍荒倉山は眺望がないのだが、道中、間近に見える間ノ岳に圧倒された。
新蛇抜山は扱いも邪険な感じでこれはきっと誰も寄りつかない山だろうと思ったが、辿り着けたことに満足🤣
そして、この縦走最大の収穫は北荒川岳。
千塩尾根などこれまで意識したこともなかったから見えているのにその存在を感じることはなかったが、いざ向かうとなった時、こんな素敵な山があったのかと思って感動した。
塩見からの激降りがあるから、誰にでも薦められる山ではないが、この山も登るべき価値のある山だと思った。
その登り返しもまた爆風で暗澹たる気持ちで小屋まで向かうが、夕暮れになると一転穏やかな空になり、美しい夕日を拝むことが出来た。
道中、知り合ったご年配の方とビールを飲みながら山談義も出来てとても楽しい山小屋でのひと時が過ごせた。これにも感謝したい。
翌日は兼ねてより登りたかった権右衛門岳を登った2682mあるから新蛇抜山よりも高いのだけれど塩見岳の付属と見なされている。
登山道の分岐は厳重にロープが張られていたが進んでみるとしっかり登山道がついており、また仙丈や甲斐駒が木々の合間からチラチラと見えたし、塩見岳も付属と言われるだけあり、ドーンと聳え立つ姿が楽しめて、廃れてしまうには勿体無い山だと思った。
初めて塩見岳を登った時は蝙蝠まで行ったのだけれど、その時は塩見までたどり着くのもやっとで三伏山、本谷山と越えていかねばならぬ道が困難だと思ってきたが、今回登ってみて、それほど勾配がキツいわけでもないから、塩見の直下の鎖場を除けば、距離が長いけれど負荷は少ない行程だなと感じ、少し塩見が近くなった気がした。
行けるものなら、三峰川の源流であろう三峰岳まで行ってみたかったが、それはまた別の方法を考えたいと思っている。
今回も写真は膨大だが、それだけ盛り沢山に中身の濃い山行だったと思っている。隠れた名峰たちを記録に残しておきたいので、これもまた備忘録ということで。