茅ヶ岳・金ヶ岳・太刀岡山(山梨)
2026.08.06 (木)日帰り
前日一日、行くか止めるか迷っていたが、やはり登りに行くことにした。
来週はきっとお盆休みの人も多く登山者も増えるかもしれないし、今日の天気はまだ猛暑でもなくまたてんくらAだったし。でも何となく理由無く気分が乗らなかったり、3ヶ月前に負傷した右手人差し指が医者の見立てに反し全然治らず痛いし、一日中本を読んでいたいとも思ったり、新しい曲の譜読みしなきゃと思ったり、揺れ動くカーテンの影のようにゆらりゆらりと思い迷っていた。
早めに寝たのに、夜中の3時半頃トイレに起きてそれから寝られなくなってしまったので、睡眠時間は4時間ほど。でも何とかなるかと、茅ヶ岳に出かけることにした。
茅ヶ岳深田記念公園駐車場に到着したのが8時10分頃。既に奥に1台、手前に2台の車が駐車していた。手前の車の近くに4人の壮年男性が登山準備をしている所だった。真夏の陽射しは暑いが、下界ほどではない。トイレに行き戻ってきたら、その4人の男性たちが歩き始めていた。
僕はゆっくり支度をし、彼らの10分後に登山開始。今日もかなりの睡眠不足だが2年前の6月13日、あの日も前の日にサントリーホールでカルテットを聴いてその興奮でなかなか眠れず相当の睡眠不足で登ったのを思い出す。
最初はだらだらと樹林帯の中を石ころがゴロゴロと転がっている幅広の長くゆるい道を歩いて行く。時々木が倒れて道を塞いだりしていた。今日はそれなりに暑いし、また寝不足で身体も重く感じ、頭もすっきりとしないので、出来るだけゆっくりと急かずに歩く。それでも直ぐに滝汗となり何度も顔を拭う。
石がゴロゴロしているのでずっと下を向いて歩かざるを得ない。もちろん時々顔を上げて周りを見渡すがいつだってあまり代わり映えしない。これでもう少し涼しければ北軽の別荘地を歩いている感じなのだが。セミの鳴き声が一番耳につく。先に歩いて行った4人の姿はこの後もしばらく見付けることは出来ず、気配さえ感じない。
25分ほどだらだらと歩いて行くと、舗装道路に出た。道のすぐ先にまた登山道は続いている。帰りはこの舗装道路を左に少し行った所に下りてくるはずだ。往路はこのまま真っ直ぐに進む。徐々に登山道は勾配を増していき、そして巨岩が目に付いてくる。樹林帯ではあるが両側はだんだんと盛り上がってきて、しまいには谷の底を歩く感じになってくる。
舗装道路を渡ってから40分、女岩手前50m地点に到達する。この先の女岩付近は2年前同様落石多く立ち入り禁止となってロープが張られていて真っ直ぐには進めない。ここを右に折れてそして急な岩場を登りはじめる。ここからはずっと山頂まで急登が続く。それでも今日は水分補給以外は立ち止まらず、のっしのっしと、とにかくゆっくりと登って行く。
今日初めての岩場だ。鎖やロープは無い。登山道から外れないように張られているロープはある。どの方向に登って行くべきかを張られたロープの助けを借りてじっくり確かめながら登って行く。岩場を登り切ったあたりで休憩していた駐車場で見かけた4人の男性グループを追い抜いた。彼らはここで軽く食べながらしっかりと休憩時間を取っているようだった。
ちょっと挨拶をして、じわじわと登って行く。しばらくトラバースのような道を登っていくが、そこを登り切ると今度はまた岩をよじ登っていく。と言ってもここもロープや鎖無しなのでその程度という事なのだが、でもこういう場所は全身を使わないと登れないのでやはり大変。10時10分頃、深田久弥終焉の地の碑に手を合わせる。68歳の時ここで脳卒中で亡くなったそうだが、父方の祖父も登山中に脳卒中になって、そこで死にはしなかったもののそのまま完全に回復すること無く寝たきりになってしまったことを思うと、70になった自分も他人事では無いような気がして、ここでまたたっぷりと水分補給をしてみた。
そして更に15分ほど本当に最後の力を振り絞って、茅ヶ岳登頂。10時29分。誰もいない。富士山は見えないし南アルプス連峰の先っちょも見えないし、八ヶ岳も見えないけど、構わない。360度良い景色じゃ無いか。写真を撮ってしばらくボーッとしてから、小岩に腰掛け持ってきたカップヌードルにお湯を入れ3分待って昼食とした。食べていたら例の4人が登ってきた。独り占めしたかったのだが、仕方がない。
食べ終えて、また写真を撮り、LINEをして、11時頃に下山開始。往路とは違う尾根道を下るのだが、キツい。太腿がピクピクしだした。登り返しなどは無くただただ下っていくのだが、途中に平坦な道がほとんど無い。でも大気はひんやりしていて、時折そよいでくる風には全く癒やされる。1時間ちょっとで舗装道路に出て、そこから石がゴロゴロしている来たのと同じだらだら道をまた20分強歩いて駐車場に戻った。
今日遭遇したのはあの4人組だけだ。とても静かな山だった。もっとも人声や物音はせずとも、セミの鳴き声、蜂や小虫の羽音は賑やかだったが。
途中の景色はどうだったんだろう。最初のだらだら道は全く開けていないので仕方がないが、女岩の急登から山頂までの間、もしかしたら絶景があったのかも。登るのに必死で全然見ていなかったな。。。
お疲れ山でした。