大菩薩嶺・鶏冠山・大マテイ山(山梨)
2026年10月11日 (日)日帰り
覚悟はしていたが、これほどまでに上日川峠行のバスに行列ができると思わなかった。念の為、一本前の電車で来てみたが、皆さん考えることは同じで、臨時便に乗車したのは4台目だった。走行中、定時の8時10分のバスが出た後も120、130人のバス待ちがいるとの運転手の無線から聞こえた。陣馬高原下行きのバスを上回るのではないだろうか?
今回は、日川尾根とキリガ尾根を歩いてみた。大菩薩嶺から小金沢連嶺、南大菩薩を歩いてはいるが、日川尾根を歩いていないのは何か取りこぼしをしている感じがして、気になっていた。日川尾根は起伏も少ないので今の膝の状態には丁度、御誂え向きだと思えた。日川尾根向かって歩き出すとすぐに静けさを取り戻し、「ああ、こちらに来て良かった」とつくづく思う。山に来てまで都会のような喧騒だけはご免被りたいものである。
折角なので、砥山に寄り道をする。日川尾根はすぐ下に奥武蔵グリーンラインのように砥山林道が走っているが、車も通らず奥武蔵と違って周囲はすべて落葉松なので歩いていても決して気分は悪くない。ここ最近は3連チャンで奥武蔵の杉林の中を歩いて来たので、なおさら新鮮に感じる。下日川峠まで丈の低い笹と落葉松林がずっと続いていた。NTT日川無線中継施設からの富士山の眺めは素晴らしかった。久しぶりに雲一つない富士山の姿を見たような気がする。富士山の眺めは源次郎岳山頂より、此方のほうがはるかに良かった。
3年ぶりの源次郎岳山頂は以前と変わらず静かで本当に良い山頂だった。今頃は大菩薩嶺や大菩薩峠はすごい人だろうなあと思う。それに比べたらこちらは静かで本当にパラダイスである。
山頂では歩き始めてすぐに私と同様に日川尾根に向かった八王子から来られた女性と再会し、お陰で楽しいひと時を過ごすことができた。青空にくっきりと金峰山、国師ヶ岳、甲武信岳、東西破風山、雁坂嶺と奥秩父の山々をひとしきり眺め、名残惜しいが山頂を後にした。
山頂から悟空岩まではロープが張られているが、気の抜けない急降下が続く。もし雪があったら緊張しそうな箇所である。
今回は標識の箇所からキリガ尾根を行く。ルートとしては迷いようのない一本道といえる。紅葉が美しいと以前にレポを読んだことがあるが、確かに恩若峯のルートより自然林が有るような気もするが、私にはそれほどでも無いような気もした。古部山から境沢ノ頭にかけて、トクモリ南尾根、徳並山から勝沼尾根辺りの方がミズナラの自然林や雑木林は美しいのではないかと思えた。キリガ尾根は少なくとも下部は植林のための作業道だと思う。
キリガ尾根の中間を過ぎると心配していた膝が悲鳴をあげてきた。痛みはロキソニンを服用したら和らいだようだったが、情けない話だが膝に力が入らず、踏ん張りが利かないのである。踏ん張りが利かないという事は、上体が伸びているので当然、転びそうになる。尾根も末端に近づき、廃林道の急な下りさえ、転倒しそうで、ちょっと歩いては立ち止まりの繰り返しで、這う這うの体で下山したという有様であった。
それでも舗装路になってからは普通に歩くことができ、無事に勝沼ぶどう郷駅に到着。ひと休みする間もなく、急いで缶ビールを買って電車に乗り込んだ。