平標山・赤倉山・佐武流山(浅貝下→切明)
谷川連峰西端にある平標山と、信越国境稜線の最高峰である佐武流山を繋げて歩いた。以前から興味があった山中の赤湯温泉にも宿泊できて充実の山行だった。 行き: 7:10 上野→ 8:10 越後湯沢を新幹線、8:20 湯沢駅前→ 8:59 浅貝下をバスで移動した。 帰り: 13:30 切明→ 16:25 湯沢駅前をバス(切明→見玉のバスは要予約)で移動後、越後湯沢から新幹線で東京の自宅に帰った。 1日目:曇り 展望の良さと花の名山として知られる平標山(たいらっぴょうやま)。 6月上旬から7月中旬が花の見頃であり、夏山シーズン前に高山植物を愛でられる貴重な山として、梅雨の晴れ間を狙うのがおすすめされている。 平標登山口から松手山と平元新道で周回するのが定番の人気ルートだが、今回は南の三角山から登り、平標山を経て松手山へと北上する縦走ルートをとった。 三角山登山道は入山者が少ない割にしっかりと整備されていた。 樹林帯の展望のない登りが三角山まで続くが、そこを過ぎると三国山脈の稜線に飛び出し、一気に視界が開ける。 本来であれば灌木や笹原が続く絶景ルートだが、平標山の中腹から山頂にかけてはあいにくの霧に包まれ、展望はお預けとなった。 花の見頃は少し過ぎていたが、金光花をはじめ平標山から松手山にかけての区間ではまだ多くの花が咲き誇り、目を楽しませてくれた。 登山道は木道や階段でよく整備されて歩き易く、天候さえ良ければ絶景を堪能できただろう。 平標登山口へ下山した後は、この日の宿泊地である赤湯温泉へ向かう。 赤湯温泉道は標高差があまりないから楽だろうと高を括っていたが、 鷹ノ巣峠をはじめ細かなアップダウンや歩きにくい道が続き、思った以上に体力を削られる道のりだった。 17時頃に赤湯温泉 山口館に到着。温泉に浸かると、長い一日の疲労が身体からスルスルと抜けていくのを感じた。 2日目:曇り一時雨 赤湯温泉を3:30に出発し、赤倉山を経て佐武流山を目指す。 標高を上げるにつれて蒸し暑さは和らいだものの、周囲は相変わらず霧に包まれていた。 赤倉山頂で山口館お弁当のおにぎりを1つ食べて小休憩。 ここから佐武流山の手前分岐にあたる西赤沢源頭までは、入山者の少ない藪こぎ区間となるため、レインウェア上着を着て準備する。 濡れた藪をかき分けて進む。数年前に刈り払いが入っていたのか、想像していたほどの藪ではなく安心したが、これまで以上に険しく歩き難い登山道が続く。 源頭に到着し、佐武流山への最後の登りに取り付く。泥濘が多くて決して歩き易いわけではないが、直前の藪区間に比べれば幾分マシだった。 やがて到着した山頂は、やはりガスで展望ゼロ。このまま稜線を辿れば白砂山へと縦走できるが、見たところ激しい藪が待ち構えている。 ここでもおにぎり1個を食べて下山を開始する。 佐武流山は、大峯奥駈道で同宿した男性からタフな山としておすすめされたが、実際に歩いてみて納得の玄人向けの一座だった。 人里離れた秘境にひっそり佇み、ルート上に幕営適地がないため、赤倉山からの縦走を除いて日帰り勝負となる。 急登が多く最小限に抑えられた整備状況は、屋久島モッチョム岳を彷彿させ、平標山の整備された道とは対照的で興味深い。 最後は沢の渡渉と長い林道歩きを経て秋山郷でゴール。 秋山郷では河床から湧出する野趣あふれる河原の温泉に立ち寄り 予約のバス時間まで河原の石で囲いを作りゆっくりと身体を休めた(雄川閣は営業停止中)。 今回は趣向の異なる平標山と佐武流山を繋ぎ、2日連続で温泉を満喫する贅沢な山旅となった。 秋山郷の周辺には、白砂山、岩菅山、鳥甲山といった未踏の名山がまだ控えている。紅葉が美しく彩る季節に再訪したい。







