死ぬかと思った話 in阿弥陀岳
八ヶ岳(赤岳・硫黄岳・天狗岳)
(山梨, 長野)
2026年05月09日(土)
日帰り
4ヶ月ぶり以上のちゃんとした登山。
赤岳から「かっこいいなぁー」と眺めるだけで登ったことのなかった阿弥陀岳を美濃戸口からの周回で登る事にしました。
鈍った身体のリハビリも兼ねていたことと、コンディションが整えられていなかったこともあり、まぁコースタイムくらいでやれれば上出来、ぐらいの心持ちでスタート。
実は後者についてが特に良くなくて、GW中に身体自体は動かせるようにメンテしたものの、金曜は仕事で5時起き
⇒20:30帰宅、からの食事と荷造り
⇒22:00レンタカー借りて出発
⇒02:30美濃戸口到着
⇒04:30甘読みで防寒装備持参せず、寒さで一睡も出来ず登山開始
という不可抗力と自業自得の合わせ技で全く宜しくないコンディションとなってしまいました。
とはいえやはり八ヶ岳。初めてのコースでしたが森歩きが気持ち良いし楽しい。
最初の20分ほどは別荘への舗装された道路を歩き、その後森歩きに。
登り始めは曇りで、予報では午後にかけて晴れていくとのことで
「山頂着が9時ごろ予定だから、着く前くらいで晴れてくれたら完璧だなぁ」
くらいに考えていました。
「あ〜楽しいなぁ〜、めっちゃいろんな鳥鳴いてるなぁ」とゆっくりチンタラと登っていたのですが2,000m前後から寝不足が祟ってか身体と意識のズレ?を感じるように。
特に2,100mの御小屋山通過後、より登りが急峻になって来てから猛烈な眠気と寒気が襲って来るようになりました。
しばらく登っていると手を掛けようとした岩が眼鏡を掛けたオジサンの顔に変わっていたり、
木の幹に梵字?が書かれているようになりました。
「いやいや馬鹿な。そんなわけ無いだろう」
と思ってよく見るとそれらはただの岩や木に戻りますが、登っている中で2度3度同じ様な眼鏡のオジサン岩や梵字の木が現れました。
それで登れていたのも今考えるとよく分かりませんが、その間も寒気(登りなのに全然熱くならず)と眠気で足の置き場所がズレたりスイッチが切れるようなほんの一瞬だけの意識消失などが続き、
「あ、これ死ぬかもしれない。身体のコントロールが出来ない。ヤバい。」
と思い、ひとまず近くの座れる岩に座って行動食とお茶を飲みました。
これが良かったのか、それともそれ以降より風が直接当たる低木エリアになったから良かったのかは分かりませんが眠気と寒気が一気に引いて普通に登れる様になりました。
2,400m手前までの恐らく30〜40分ほど続いた症状でしたが以降は下山まで現れませんでした。
肝心の阿弥陀岳なんですが、前述の体調不良終了後くらいから雪が降ってきました。
「これから晴れてくる予報じゃなかったのかよ!しかも雪!寒い!😢」
という感じで軽く絶望しましたが、希望を捨てずに登り続けて結果的になんか晴れと雪がミックスしてめちゃくちゃ幻想的な景色が見れて得しました。
凍傷になるんじゃないかと言うくらい寒かったですが。
特に阿弥陀岳から見る赤岳の余りの荘厳さには目を奪われました。
夏や秋だとまた違う感想になるかもしれませんが本当に凄かったです。
下りでは川沿いでルリビタキ3匹となんとオオルリに初めてお目にかかりました。
ルリビタキより青が鮮烈で、1人で興奮してしまいました。
色々ありましたが無事に下山し、初テンホウで餃子を食べて帰宅。
よく分からん不思議体験も出来て楽しい山行でした。
皆さんは出来るだけ睡眠をとっていない状態での登山は控えるようにしてください。(しないと思いますけど)
最後に、同じルートを使う方にお伝えしておきたいのが、阿弥陀登頂後は中岳手前の分岐で行者小屋に行くルートはあまりオススメしないということです。
阿弥陀岳山頂まではほぼ雪はゼロでアイゼンやチェンスパの出番はゼロですが、このルートはまだ相当に雪が残っており腐っている部分も多く抜けも多発します。
私はゲイターを持っていかなかったこともあり、やたら時間を取られた挙句雪と泥で足元がぐちゃぐちゃになりました。
中岳に登って赤岳手前から降りるのをオススメします。