08:39
12.0 km
1452 m
拾う神あり
甲武信ヶ岳 (山梨, 長野, 埼玉)
2023.02.05(日) 日帰り
前日に車中泊用のDIYがなかなか上出来に仕上り、甲武信ヶ岳でも登ってみるついでに近場の談合坂SAで早速車中泊実験。 結果は素晴らしい寝心地とプライベート空間!からの爆睡で寝坊。 登山口近くの西沢渓谷駐車場(無料)に7時半過ぎについた頃には4台駐車されていたがコースタイムを考えれば間違いなく自分が最後だろう。 徳ちゃん新道からスタート、中腹辺りからチェンスパ履いてオーバーヒートしないようゆっくり進んでいたが、標高が2100m超えた辺りから猛烈な吐き気と頭痛襲来。 お目当ての信ヶ岳がすぐそこまでと迫っていたが、ソロに加えあまりの体調の悪さと往復の時間、ここまですれ違った人は3人、駐車場の車4台が必ずしも登山者じゃない可能性も考えるとあと1台は計算出来ず最悪介抱してもらえる可能性は0だなと意外に冷静に判断してあっさり撤退を決定。まぁ山が逃げるわけじゃあるまいし、また来ればヨロシ。 吐き気+頭痛と戦いながらようやく徳ちゃん新道の分岐をYAMAPで確認、更に先へ進み、フラフラしながら登山口まであとどのくらいかYAMAPを見ようとして戦慄が走る。 携帯がない…携帯場所的にはどうみてもポロオチ 無くなった範囲は特定できるが枯葉や雪に埋もれてわからない可能性もあるし、何よりこの体調で登り返して捜すのは地獄すぎる。豆腐メンタルのため動揺し過ぎて携帯に電話すればいいんだ!とアンポンタンのチンパンジーパニック状態。 それでも覚悟を決めて、日没も近いし登山者はもう誰もいないはずなのでザックを置き去り、ヘッドライトだけ持って引き返す。 その刹那、奇跡が起きる。引き返して登り始め5分もかからず上方からまさかの下山者で男女お二人さん。しかも声を掛けたらまさか自分の携帯を親切にも拾ってくれているではないか。 道の真ん中に落ちていたとのことだが、よく気付いて拾ってくださった。 正直心折れかけてました。 本当はもっとお礼が言いたかったし、何だったら下山後食事でもご馳走したかったのだが、体調が悪すぎで吐き気を抑えてニコニコ顔をするのがやっと。 申し訳ない、本当に助かりました。 結果的に自分が木賊山で下山したから信ヶ岳まで行ったお二人から下山で抜かれる形になったのかな? 無駄に信ヶ岳まで頑張って上りで下山のお二人とすれ違ってたらと思うと…こうゆうのがバタフライ・エフェクトって言うのかな?いや、ただ自分の不注意と周りの親切が噛み合っただけだ。