19:26
19.9 km
2134 m
鹿島槍ヶ岳(標高2830mまで)
鹿島槍ヶ岳・五竜岳(五龍岳)・唐松岳 (長野, 富山)
2025.12.06(土) 2日間
赤岩尾根経由で鹿島槍ヶ岳に行ってきました。 本格的なラッセル登山は初めてで、私は数十メートル行くだけでも息が上がってしまいました。特に急斜面でのラッセルは雪が柔らかく、何度踏んでも雪が崩れる場面がありバテてしまい、全く進めず後続に変わってもらうことも。。一方、SOさんとYTさんは持ち前の体力と技術、股関節の柔らかさで、いとも簡単にグングン進んでいくのには脱帽でした。 残念ながら、強風と時間の関係から鹿島槍ヶ岳の山頂は踏めませんでしたが、ラッセルが経験できたという点でいい経験になった。 メンバー SOさん、YTさん、KNさん、HKさん 1日目 朝、登山道入り口まで向かう際は、霧がかかっており若干天気が心配だったが、次第に良くなり陽が上がる頃には雲一つない大変いい天気であった。 大谷原駐車場に車を停めて、林道を歩く。途中まで車が通った後があり、轍沿いに歩く。轍が消えた時点でワカンを履いた。既に先行がおり、登山道の途中までは普通の雪道歩きだった。 途中で先行を行っていた4人組の別パーティと合流。以降、合同でラッセルし宿泊地の高千穂平まで登った。 登山道途中の堰堤内のトンネルを通り、少しトラバースしたところから、本格的なラッセルが始まる。先頭はスコップを片手に、代わり代わりラッセルしながら進んだ。 晴天のため、高千穂平から鹿島槍ヶ岳の山頂は綺麗に見えたが、反対側から吹く風のせいか手前に向かって雪煙が立っており、西風が吹いているように見えた。 2日目 朝食を食べたあと、行動に必要な道具だけを持ち、夜明け前に出発。ワカンを履き進んだ。昨日、一緒にラッセルしてくれた4人組パーティが準備しているところを横目に稜線へ向けラッセルしながら登った。稜線の手前でトラバースしたが、先に偵察したSOさんより、岩が露出した急斜面となったとのことで、アイゼンに履き替え、ピッケルを片手に渡った。トラバース後はアイゼンの上からワカンを装着し進んだ。稜線に出ると西からの強めの風が吹いていた。アイゼンの上からワカンを履き、冷池山荘まで進んだ。 冷池山荘で少し休憩し、布引山に向かった。布引山までの道もひざ下程度までの雪が積もっており、時間の関係もあり急ぎ足で進んだ。布引山に近づくにつれて雪も少なくなるが、今度はそこそこの斜度が体力を奪い、山頂までへとへとになりながら歩いた。 山頂付近は風も強いが、せっかくなので鹿島槍ヶ岳へ。私とYTさんが先に山頂に向かうが、先に山頂に向かうが、山頂付近は雪雲に覆われており、風はどんどん強くなり、ところどころ、舞った雪でホワイトアウトし視界は10m程であった。後からきたSOさんとも相談し、このまま進むのは危険と判断し、山頂まで標高差50m時点で引き返した。帰りも風は吹き荒れており、そのせいか、早めに降りたい気持ちが先走り、1度私が道を間違えそうになり、後続のSOさん、YTさんに言われて道間違えに気づく場面もあった。 布引山山頂まで来ると、風は大分止み、先に引き返したKNさん、HKさんが見えてきた。山は少し標高が違うだけでも、こんなに環境が違うのかと体感した。冷池山荘でワカンをとり、アイゼンでテント場まで戻った。この時点でバテバテになっており、下りの少しの上りもきつく感じた。 テント場でテントを畳んだ後、デポした荷物をまとめ、ワカンに履き替え下山を開始。ここで、トラブル発生。途中で私のワカンが壊れてしまい、片足ワカンで降りることになり、遅れを大分とってしまった。このままだと両足のバランスが悪く遅いと感じたため、最終的には結局アイゼンに履き替えての下山となった(履き替えはもう少し早く判断すればよかったと反省)。堰堤内のトンネルからは、あまり傾斜もないのでツボ足で進んだが、意外とここから駐車場までが長く感じ(1日目の行くときは大変だとは全く感じなかった)、斜面の下りよりしんどく感じギャップを感じた。幸いにも、日か完全に暮れる前に駐車場につくことができた。 今回の学び ・ラッセルは、崩して、固めて、乗り込む。股関節の可動域を利用すれば、無駄な動きをなくせる(故に、日頃のストレッチは重要) ・ダブルストックにする(ストックを一本しか持ってきていなかったので、少々上りづらいところがあった。) ・サングラスはなるべくつける(2日目に太陽がところどころだったので、つけていなかったが、後日、目に影響が残ったため) ・強風時は目の横もガードできるゴーグルのほうがいいかもしれない。(鹿島槍ヶ岳山頂付近の強風時に、目元が冷えて痛かった。ただし、汗かきの私ではレンズが曇る可能性が高いので、要試験) ・手袋の替えは必須(替えは持ってきていたが、今回は使う機会があり、助かった) ・疲れと焦りは道間違えのもとと肝に銘じる。 ・片足ワカンはバランスが悪く、結局行動が遅くなる。面倒臭がらず、思い切ってアイゼンに履き替える ・帰りの長い林道歩きは、意外と大変(当たり前だが、今回は特にそれを感じた)