天井山・天狗岳(阿讃境界でWildな山行)

天井山・天狗岳なんて他の山域にもありそうな大仰な名前ですが、此処は讃岐國の県民にも余り知られていない様です。無名の山は概して好ましい登山対象でない場合もあり、苦労するかも？と予感。 東かがわ市の千足ダムを出発、上流に詰め渓流の美しい千足川西谷に沿って未舗装林道を天井山に向け登る。谷沿いのモミジは未だ緑。 途中の分岐にて、右は正規ルート(地図上の軽車道・ジグザグ)で容易に山頂へ行けそうだが、Wildを求めて左の川沿いを進む。程なく聳え立つ砂防堰堤に突き当たり、何とか乗り越えてさらに奥へ、いよいよ道が消えそうになった所で右斜面にピンクテープあり。谷沿い自然林と植林帯との境界の営林作業道と思しき踏み跡を上がる。 「迷った時には鉄塔を目指す」として保線路に乗る。109番鉄塔から110方向へ進む（番号が増える方へ進みがち）が、東南方向へ曲がるので間違いと気付き、戻って確認、108番に向かうのが正しい。道迷いで時間ロスも尾根道に上がる。南に進むと「天井山」の表示あり。 此処からは知られた阿讃縦走路となる。何度もアップダウンがあり（木の根や転石で不安定）転倒防止の為、現地調達の枝を杖にして走破する。 「天狗岳」は明確な山頂とも言えぬ目立たぬ所に標識あり。残念にも縦走路上には腰掛ける場所無く、併走する林道上の乾いた路面で遅い昼食とす。 帰りは、地図上の点線を進んで荒倉谷へ下りたい。しかし縦走路からの取付きすら全く分からず、軌跡が点線上に乗る様に自ら動き、道は全く不明のまま進むという今迄に無い変なWildさの下山行となった。 程なく重機で開かれた林間作業道へ乗り一安心も、これが曲者で、迷路の様に分岐し直ぐ行き止まっては後退を強いられ、時間をロス。再び軌跡を確認（GPSがとても役に立つと実感）して正しいルートに乗り、帰路に着く。 Wildは楽しいのだが、迷うと疲れますね。（誰一人登山者には逢いませんでした。）