活動データ
タイム
17:32
距離
24.4km
のぼり
2890m
くだり
2579m
チェックポイント
活動詳細
すべて見るタイム09:06 距離10.4km 上り2046m 下り734m カロリー4636kcal 御座石鉱泉7:14-9:45旭嶽9:51-10:21燕頭山10:30 -12:07鳳凰小屋12:31-13:35地蔵ヶ岳13:47-14:02アカヌケ沢の頭14:03-14:54高嶺14:57-15:36アカヌケ沢の頭15:38-16:08鳳凰小屋 タイム08:29 距離14.1km 上り862m 下り1859m カロリー3891kcal 鳳凰小屋5:03-6:37アカヌケ沢の頭6:44-7:21鳳凰小屋分岐-7:54鳳凰山8:00-8:19薬師岳8:30-8:36薬師岳小屋8:56-9:02砂払岳9:04-9:41南御室小屋9:57-10:29苺平10:30-11:03火事場跡-11:33杖立峠11:41-12:32夜叉神峠小屋-12:36夜叉神峠-13:13夜叉神峠登山口13:21 鳳凰三山と高嶺は、いずれも百高山。白峰南峰の3峰とともにまとめて登ろうと画策したが、いろいろあって、とりあえず鳳凰三山と高嶺に絞って1泊2日で登ることにした。 30数年前から鳳凰三山といえば夜叉神とのイメージが強く、ここからの縦走にあこがれていたので、このルートを入れることにした。それに、このルートは地図など情報源によって随分、コースタイムが異なる。どれが我々一般人の妥当なコースタイムか知りたいと思っていた。しかし、夜叉神からのピストンで高嶺も加えると私には、どのコースタイムで計算しても、かなり厳しい行程になる。そこで、登山口か下山口に御座石か青木鉱泉を加えることで、ピストンを回避、仕方なので、アプローチはタクシーにすることにした。多少のコストには目をつむって、自由度の高い計画にした。 当初は2日前に予定していたが台風14号のためにキャンセル、一度は断念したが、通過後に天候の回復が期待でき、仕事や家庭の都合もやりくりできたので2日スライドして挑むことにした。 出発は土曜の夜、京都から夜行バスで韮崎へ。滋賀では台風は抜けているが、台風の進みが遅く、しかも南下しているために山梨での回復が遅れている様子。台風の通過に伴って、夜叉神峠登山口へのゲートが閉じられている情報を得ていた。帰るころには開いていると予想した。当初は韮崎から青木鉱泉からドンドコ沢を登る予定だったが、台風の影響で増水しているに違いない。渡渉もあるので、御座石鉱泉から尾根伝いに登ることにした。一番、安心しても登れるルートだし、早めに小屋に着けば、1日目に高嶺まで行ってしまえるかもしれない。ただ、地蔵ヶ岳までの標高差は1700m。2週間前の中アの池山尾根みたいに心折れたらだめだなあ。考えても仕方ないので、小屋についた時点、地蔵ヶ岳に着いた時点で判断しよう。 夜行バスの中で登山客は私一人。韮崎で下車したら幸い、タクシーが1台停車していた。すぐにお願いして、御座石鉱泉に向かう。御座石や青木鉱泉に向かう林道の横の河川は大増水。濁流が凄い。青木鉱泉にしなくてよかった。結局、山小屋では青木鉱泉からドンドコ沢経由で登ってこられた方も居られて、増水して滝が凄いことになっていたようですが渡渉自体は大丈夫だったそうです。 御座石鉱泉まで、道路に冠水した沢水の上をタクシーで進み、7000円かからずに到着。途中のゲートも開いていました(しまっていても、手で開けられるそうです)。登る支度をしていると御座石鉱泉のおかみさんが、建物から声をかけてくれたので、鳳凰小屋に泊まることを伝えた。登山道はトイレの横から。間違って御座石鉱泉の建物の方に行ったら、お犬様に吠えられました。ここに駐車しているのは2台で、そのうちの1台は関東から来られた方で、支度しているうちに先行された。この方には小屋に着くまで会わなかったし、その後、私のあとから抜かれる方もなかったので、道中は完全に一人っきりでした。慣れてますけど。 まず、西の平まで1時間。すぐに大きな崩壊面の工事済みの壁の横を登り、どこにでもあるような山道の急な登り。周囲に獣臭がする。何も出てきませんように。ゆっくりとしたペースで標高を上げていくがすぐに熱くなって、履いていたズボンを脱いで・・・安心してください。タイツとショートパンツ履いてますよ(そういえば、明るい安村さん、元気にしているのだろうか)。 一旦下って、西の平。大きな広場になっていてキャンプ適地と思ったら、通行ルートの両側にロープが張ってあり、外に出るなってことみたい。工事関係の車両が入れそうだ。 そこから、また崩壊面の近くを通過しながら急な登り。ゆっくりなのであまり苦にならないが湿気の高い雰囲気のためか、むし暑い。汗が額から落ちる。おやじ臭がしたら嫌だなあ。2000m手前で祠のある旭嶽、この石柱とともに猿田彦大神の石柱。山頂にはお地蔵さまがいらっしゃるし、信仰の山なんだな。ここから先、少しなだらかになって笹一面になると燕頭(つばくろかしら)山。西の平からここまで2時間30分のコースタイム。少しはコースタイムより早いみたい。順調だ。ここから鳳凰小屋まで2時間の行程。途中で槍展望台の札があり、槍・穂高が見えるようだが、あいにくガスの中。左側から沢の水流の音が大きい。増水しているのだろう。樹林の間から滝が見えた。さらに稜線伝い、または北側をトラバースしながら標高を上げると、おそらくは地蔵が岳も見えそうな場所を通過する。しかし、ガスで何も見えない。天候の回復が遅れているようだ。丸太橋を越え、手すりのあるしっかりした橋を渡り、「鳳凰小屋まで20分」の札を見て、さらにいくつかのザレ場を越え、稜線を南側に越えていくと、トイレの臭気がしてきた。おおっ、小屋は近い。ほどなく小屋が見え、鳳凰小屋に到着。先行された関東の方も居られた。まずは流しっぱなしのおいしい水を頂いて、一息ついてから受付を済まし、別館を案内いただいた。2階の板の間。両隣と布団一枚分のスペースが確保されており、ありがたい。私は先行された方に次いで2番目だったようだ。小屋の前では鍋、食器などの天日干しがされており、ご主人が薪を燃やしておられたが、すすけた臭いが心地よい。この臭いで思い出すのは、富士吉田の富士山五合目の佐藤小屋。冬富士を登る拠点で、小屋の中で薪ストーブを焚くので、何もかもが煤けた臭いがついた。その臭いで懐かしく思い出した。 布団のところに宿泊用荷物を出して、お土産を渡して、さあ、地蔵が岳に向かおう。ちょうど、上から降りてきた方によると地蔵が岳は晴れているとのこと。俄然、やる気が出てきた。夕食は17時30分、少し早まるかもしれないとのことであった。それまでに戻ればよいので時間は十分にある。高嶺まで行こう。 地蔵ヶ岳への登りは砂地の登りばかりクローズアップされるが、それまで樹林帯が25分。深く掘れた道もあり、明日ここを全部の荷物を背負って登りなおすのかと思うと嫌になる。樹林帯を抜けるといよいよ砂地の登り。昨日まで雨だったためかほとんど足跡がない。木の葉が堆積したところが水の流れた跡。ここを踏みしめて、砂地を崩さないように登る。そうそう、雪山と同じ要領でゆっくりと靴裏全面で抑え込むように登ると砂に潜らなくて済む。 右上方に地蔵が岳の手前の岩峰が聳え、その先に有名なオベリスクが見える。近づくにつれてオベリスクの異様な大きさを感じる。これは凄いなあ。たいていの皆さんが、オベリスクの岩峰の半ばであきらめるのが当然と思わる大きさ。それと対照的な黄色の紅葉が映えてきれいだ。ちょうど、見ごろ。南側にはガスの中から顔を出した観音岳が高く聳える。その手前の斜面の紅葉も何ときれいなことか。 地蔵が岳のオベリスクを少し登って、お地蔵様に手を合わせる。お願いするのは子供たちのこと。誰もいないのでしっかり声を出してお願いしました。 もう少し南下に降りてたくさんのお地蔵様に出会い、ここでもお願いして、アカヌケの頭への細い道を登ると、ガスの中から現れる甲斐駒ヶ岳が異様でエグイ存在感で聳え立つ。雲海に聳える姿は凄いわ。さらに北には八ヶ岳も雲上に浮かんで見える。 ここから標識にしたがって白鳳峠方面、高嶺に縦走する。地図上ではあまりわからなかったが、細尾根、岩尾根、樹林帯、ガレあり。しかも結構な高低差がある。高嶺はガスで見えなかったが、姿を見せると随分先に見えるし、大ガレを降りて最低鞍部に立つと、高嶺ははるか上方に見える。あそこまで登るのか。しかも地図によると三角点は、その先のはずだ。まあ、40,50分ほど歩けば山頂に着くはずなので、気を取り直して進む。途中でオコジョが登山道に飛び出してきた。驚いて一旦逃げたが、また出てきた。動きの速いこと。もう少し落ち着いてほしい。そのあと、ハイマツの中に消えていった。やがて、山頂の表示が見えてきた。三角点もしっかり確認。ここまで来たらピストンなどせずに本来は白鳳峠を目指したいが、今年は通行禁止なので行けない。雲上に浮かぶ甲斐駒の斜面に影ができて、より堂々としている。地蔵が岳も立派であるが、その前のアカヌケ沢の頭の岩稜が素晴らしい。頭の手前はさっき通ったところ、頭から先は観音岳へ明日登るところ。どちらも岩峰とザレのミックスの斜面が、心を惹きつける。戻る斜面もなかなかの急斜面に見えて、そんなところ通ったかなあと思いながら大ガレから登りなおすと、やっぱり、見た目ほど大したことはなかった。アカヌケの頭で再び写真撮影して、登ってきた若者に少しだけ声をかけて、小屋に向かって下る。高嶺に行っている間に誰かが通ったようで、砂地に崩れた踏み跡ができている。崩れているが丁度良いクッションになって、そちらを駆け下りた方が速そうなので、そこを一気に駆け下りる。速い速い。登山者が増えてにぎやかになった小屋に16時過ぎに戻ることができた。 小屋はいくつかの建物に分かれており、別館には10数名宿泊し、本館で摂る夕食も頼んだのは10名くらい。定番のカレーライスはガーリックが効いているのかな、コクがあり、おかわりした。何杯もおかわりする若者には驚いた。 夕食前にエンジンが起動されて電気が灯った。夕食後、20時くらいには消灯になった。夕食前でも別館の部屋は暗くヘッデンが必要だったし、外にあるトイレも昼間から暗いのでヘッデン必須であった。寝る前に外のベンチでお湯を沸かしてサーモスに入れて明朝に備えたが、気温が一けた台になって結構寒かった。それでも、別館では、上下の布団と2枚の毛布が与えられ、フリース+ダウン+携帯カイロ+インナーシュラフで十分に暖かかった。 夕食時に日の出の時刻を尋ねたところ、5:50分頃とのこと、また、夕方に小屋の方たちと話したところ、明日のお天気は、朝早めは良いが、徐々に下から雲が上がってくるらしい。日の出前に稜線近くまで上がって日の出を見て、好展望の稜線を満喫したい。4時過ぎに起きて5時くらい出発の予定とした。消灯に20時過ぎに就寝。こんなに早く寝られて幸せ。目が覚めて1時くらいかと思ったら、また、22時前だった。まだまだ、寝られるなあ。日頃の睡眠不足を補おう。 何人かの人がゴソゴソしだして、女性の話し声。二人連れが部屋を出られていった。早いなあ。私も起きて布団と毛布を畳み、着ている服をザックの隙間に押し込んで外に出る。女性たちは別の建物の中で自炊されているようだ。私は昨夜お弁当を頂いたので、地蔵が岳山頂で食べる予定。出発の前においしい水を頂いて、さあ、出発。自炊の女性二人も出発された。中道から青木鉱泉に降り、御座石まで戻るとのこと。マイカーで鳳凰三山周回なら、そうなるよね。夜叉神まで行く人はいるのだろうか。先行して進んだが冷え込みを予想して着込んだズボンが暑くなり、さっそく昨日と同じ短パン+タイツ姿になって登る。その間に女性2人に抜かれたが、すぐに追いついて先を行かせてもらった。後ろから、私の荷物が彼女らの半分・・・と言っているのが聞こえた。食事つき小屋泊りなので30Lザックで来たが、思いのほか、パンパンで結構重くなった。まだ、甘いなあ。帰ったら見直そう。彼女らは自炊なので、かなり荷物が大きいのだろうか。大きさまでチェックして見てなかった。 砂地に出て快適に登る。樹林帯を登っている間から東の空が明るくなっており、砂地を2/3ほど登ったところで日の出を迎えた。雲海から顔を出した太陽がきれい。久しぶりの日の出。オベリスクも少し赤く染まる。紅葉した木々も染まる。砂地に入ったところでは上部から吹き降ろす風を感じたが、いまは風がほとんどなく、まったく寒くなく幸せな日の出を味わった。たくさんのお地蔵様の横でお弁当を食べる。おかずはフキと山菜、お漬物に梅干し。梅干しの種も落とすと植生に影響する可能性があるらしいので、しっかり回収して、さあ出発。女性二人はオベリスクの方に向かったようだ。ほかにも砂地を登る人が見える。アカヌケの頭で、写真撮影。今朝は凄い。ガスがないので、北岳など白峰三山、その先の白峰南峰たち、奥に塩見、その先は悪沢だろうか。西を見ると、昨日から存在感を示していた甲斐駒、左前に未踏のアサヨ峰、奥にはカールを頂いた仙丈。昨日登った高嶺もその姿を見せている。 ここから花崗岩の岩場を一旦下降し、どんどん降りる。岩場がきもちいい。少し登り返すと、鳳凰小屋からの近道と合流する。白砂の広場で快適な場所だ。観音岳は結構な登りに見えたが、そんなにきつくはなかった。振り返ると甲斐駒の北に槍・穂高。甲斐駒に南におそらく乗鞍。さらに南の御嶽は山の向こうみたいで見えないが、その左には中央アルプスも見える。観音岳山頂から薬師岳を見るとその頂の上に丁度富士山が見える。これも凄いなあ。まだ、ガスは上がっておらず、南の方に少し見える程度。ずっと、絶景を見続けているので少々食傷気味。贅沢な悩みだ。薬師岳へはほとんど登らずに到着。ただ、最高点は標識の隣の頂なので、青木鉱泉への中道をちょっとだけ通って頂きに立ち寄った。これで百高山79になった。残るは21。 眼下に見える立派な薬師岳山荘まではすぐ。すでに営業は終了していて冬季小屋と専用トイレのみ使用可能だ。小屋にはどなたか居られるようであったが、外仕事されているのかもしれない。水がないのが残念だが、トイレはきれいで、小屋も新しいのでぜひ泊まってみたい小屋だ。小屋には「この周辺には熊は出ないので、鈴を外すと小動物や小鳥が安心する」と書いてあった。その通りだな。なるほど、共生しているのでむやみに驚かせてはいけないね。出来たらお友達になりたい。 ここを立ち去って、宿泊できそうな岩小屋を過ぎて岩を登ると砂払岳。ここが好展望の最後となる。ここを下ると樹林帯に突入し、これまでの岩場とザレ場から一転して、枯葉の積もった掘れた道を進む。ときおり北岳方面の稜線が見えるはずだが、ガスが出てきており、視界が悪いわけではないが、少し寂しい。我慢の下山となる。遠くでシカが盛んに鳴いている。私が来たことへの、仲間への警告だろうか。南御室小屋へは40分程度で到着。営業は終了しているが、除雪機が出ており、これからの季節に備えられているようだ。外仕事のために不在にされていたが、ここもおいしい水がしっかり流れており、ここでランチパックの昼食とした。2枚入りだが、今後の不測の事態を考えて1枚残して、先を進むことにした。今日は当初予定の高嶺ピストンをせずに済んだので1時間30分の余裕があるので、予定より早めの電車で帰れそうである。でも、夜叉神峠までのゲートが閉まっていたら、芦安まで徒歩で下山となるし、これから何が起きるかわからない。食料も無駄に食べないようにしよう。アカヌケの頭から先では、観音岳の登りにて、中道からこられた方1名に会っただけ。向かってくる方も抜いていく方もいない。月曜で、コロナの影響もあるとしても超メジャーのルートのはずなのだが、夜叉神までのゲートが閉まっているのだろうか。 この小屋から苺平まで40分あまり。苔むしたきれいな樹林帯を行く。ジブリの「もののけ姫」の原風景は白神山地のようだが、ここもそんな雰囲気の素晴らしい場所。ここに来るだけでも来た甲斐がありそうだ。途中、展望の良い辻山への分岐があるが、既にガスが出ており、おそらくは辻山よりもっと絶景を堪能してきているはずなので、辻山には寄らなかった。 苺平は展望のない広場。ここで休憩。遠くで谷川の音がするだけ。何も音がしない。静寂の時間が続く。これも一興だな。ここから甘利山へのルートもあるようだが危険なようで薬師岳山荘の外に貼ってあった地図では×印となっていた。 杖立峠まで1時間程度。落ち葉の径を行く。深く掘れた道は雨が降れば川となる。登山靴は浸水するだろう。今日は天気が持ちそうで何よりだ。それにしても夜叉神までの道のりは長いなあ。もう下山するだけって思っているからだろうか。結構疲れる。この辺りでようやく夜叉神から登ってこられた若者に出会った。薬師岳山荘の冬季小屋に泊まるらしい。今日なら寒くないし、混まないし、良いコンディションで楽しめそうだ。後続の1名も一緒かな。これで夜叉神までのゲートは通れることが分かり、一安心。でも、これ以降、誰とも会うことはなかった。尾根芯を西に外れてトラバースして、少し道が登りになると杖立峠。もう夜叉神まで1ピッチ。表示には夜叉神峠まで40分と書いてある。山と高原地図によれば1時間10分。諸説あるようだが、どれが通常レベルなのだろうか。まあ、いいや。ここから斜度が増して下降が続く。普段の鈴鹿など滋賀の山と変わりない山道なのだが、まだ、標高は2000mである。時折日差しが出たり、ガスがでたりしているが雨は降りそうにない。尾根を下って、笹原を少し登り返すと夜叉神小屋が見えてきた。もう少し先だと思っていたので、びっくり。所要時間は休憩込みで50分。休まない速足の方なら40分か。表示は間違ってはいないようだ。小屋は平日なので当然、休み。ここで少し休憩。ここに有名な夜叉神峠の碑があった。ここからの景色も良いそうであるが、すでにガスでどの山か判別できない。 ここからは夜叉神駐車場の表示に従って下山する。すぐに分岐になり、夜叉神西口への通行は禁止されている。ここからはおおきく右に4回曲がると登山口のはず。足は疲れてきているが、夜叉神ヒュッテの日帰り入浴を楽しみに下りる。でも、これだけ人がいないし、月曜だから、お風呂はやってないかな?、シャワーだけでも浴びればいいなあ、など考えながら、比較的整った山道をおりる。4回目を曲がる手前で、ヒュッテの屋根や、色どりされた舗装道路が見えてきた。階段を下りて掲示物を見ると熊注意があった。薬師岳山荘で熊が出ないとのことだったので、安心していたが、そうでもないんだね、やっぱり。ほかに行方不明者の情報もあった。数年前のものだが、見つかってないのだろうか。道路横の駐車場には4台の車。1台は南御室小屋のものだった。 ここにも日帰り入浴600円の張り紙があったので、道向かいのヒュッテに向かうと・・・カーテンが閉まっている。おお、まさかのおやすみ?? あちゃー!😅 建物のまわりも見てみたが、人の気配はない。ゲートから先の工事関係者らしい方は居られたが、どうみても閉店している。仕方ない。帰ろう。玄関前の階段に腰を下ろし、芦安観光タクシーに電話したところ、30分で来てくれるそうだ。それまでに、建物の横で着替えを済ませて、降りてきた階段横の水道で顔と手を洗って、残しておいたランチパックを頬張っていると、タクシーが来てくれた。麓のゲートは今日の朝7時に開いたそうだ。昨日のうちに開くかと思っていたが、そうではなかったらしい。下山時に開いていて助かった。女性の運転手さんは毎年は4時半に集合して広河原方面への乗り合いタクシーをされているそうである。来年は再び、そうなるといいですね。韮崎まで7000円と少し。一人ではもったいない気もするが、疲れていても、何も考えないで安全に駅まで送ってくれるのだから、ありがたい。 韮崎駅で切符を買って塩尻経由でしばらく列車の旅を楽しんで帰宅した。
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