活動データ
タイム
06:32
距離
7.6km
のぼり
988m
くだり
988m
活動詳細
すべて見る日本百名山の一つ、恵那山には、2003年の夏に登っています。この年、よく使われる岐阜県側の黒井沢ルートが林道不通のため使えませんでした。そこで、長野県側の広河原ルートで登りました。最短コースといわれていますが、それでも登りには3時間弱を要し、楽とは言えないルートでした。 この日は残念なお天気でした。曇り基調で、時折雨が降りました。眺望は全くなし。広河原からの登山道も、基本尾根をただひたすら登る単調なルート。登山口から山頂まで、ほぼずっと森林の中のルートです。 恵那山は標高2191m、中央アルプス最南端といわれます。確かに木曽山脈に属するので、間違いではないですが、中央アルプス核心部から見ると、途中標高1200mを切る鞍部や、車道の峠も通っており、そう考えると、中央アルプスの一部と言うのはちょっと語弊があるような気がします。どちらかというと独立峰に近いほど、周囲からは隔絶した高さを誇っています。舟を裏返しにしたような形は、御嶽山、鈴鹿や伊吹の山からもよく見え、よく目立つ山でもあります。 この地の伝説にも残っているそうですが、江戸中期の書に「天照大神(あまてらすおおみかみ)がここで降誕され、その胞衣(えな)がこの山に埋められた」と記載されており、これが山名の由来とされています。また古事記には日本武尊がすぐ北の神坂峠を越え、恵那山の神に拝したと記されているそうです。 これほど歴史のある山なので、歴史も重んじて選定した深田久弥が百名山に選んだのは当然でしょうが、歴史以外の観点からは、魅力いっぱいの山とは言えないようです。ただ、眺望も少ないながらも、2191mの岩の上からは、南アルプスと富士山の山頂部が見えるそうで、もう一度それを見に、いつか登ったみたいと思っています。山の評価も大きく変わるかもしれません。
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