活動データ
タイム
08:03
距離
15.2km
のぼり
1618m
くだり
1618m
活動詳細
すべて見る「道の駅 しなの」での車中泊、3時に目が覚めた。 昨日、火打山まで歩いた疲れが残っており、すぐに起き上がりたくない。 お盆休暇は明日まであるから、あと半日ぐらいは時間をつぶせるが、コロナに感染防止の為、観光地などの人混みへは行かない事にしよう。 帰りがけ、福井県辺りで、低山を散歩するのもいい。 カーナビに帰りのルートを入れたら、逆向きに北上するコースを示した。 えらく遠回りだな、じゃあ、一昨日に滞在していた北アルプスの風景をもう一度眺めてから、糸魚川経由で帰る事にしよう。 夜が明ければ、混み合うので、夜中の内に移動していこう。 道の駅を出発し、明け方には、再び白馬へと戻ってきた。 峠を越えたところで、キリッとしたアルプスの山脈が見えた。 何度見ても、絵になる風景、今日も良い天気かー。 すぐ目の前に、2日前に散歩した五竜岳登山口がある。 ちょっと尾根を目指して散歩してみようか。 → この安易な考えが、後々自分を苦しめる事になる。 コンビニで朝食を買い、がっつり口の中へ押し込んだ。 五竜ロープウェイの待合室では、運転開始を待つ登山者が20名ぐらい待っておられた。 みなさんに続いて、乗り場まで歩いて行く。 そうだ「登山届を書かなきゃ」! うーん、どこまでにしよう。えーい、山頂まで線を引いてしまえ。 係の人から「山頂まで行かれるのですね?大変険しいから気をつけて下さい」 植物園のリフトを降りた所から、登山道へと歩き出す。 足がだるいなりに、ゆっくりと、山々の風景を堪能する事にしよう。 約3時間経過した頃、五竜小屋が見え始めた稜線手前の急傾斜で、足があがらなくなってきた。 岩に腰掛け、何度も休憩。足を伸ばしたり、立ちくらみもする。 まずい、体調が悪くなったから引き返そうか。 頭の中で計画を練り直してみる。 今、10時半。山頂小屋まで、あと30分ぐらいか 下りのリフトの時間から逆算すると、こんな行程か? 11時 山頂小屋 12時 五竜山頂 13時 山頂小屋から下山開始 16時 ロープウェイ乗り場 もう、疲れていたとしても、歩き続けなければ、間に合わない行程となる。 ここで諦めて下山するのが、正しい選択だろうが、もう山頂小屋が見えているのに、なんとも悔しい。 とにかく、山頂小屋までは、向かってみる事にした。 いったん「白岳」という小高い丘へ上がり、山頂小屋へと降りていく。 五竜小屋に着いた。 ベンチに腰掛け、小屋で購入したお茶を飲んだら、すごくおいしかった。 道中に飲んでいた、ポカリは口に会わなかったから塩分が高すぎたのか。 20分ほど休憩すると、楽になった。 山頂まで向かう事にした。コースタイムは1時間だから、けっこうな距離だと思う。 だんだんと険しい岩地帯になってきた。 えっ、どこが道? よくみると、岩に○や矢印が書いてある。 予想していたより、かなりハードな岩地帯を通過し、何とか山頂へ到着。 山頂の指標に手をついて、猿のように反省。 やはり、生半可な気持ちで登ってはいけない山でした。 コースタイムより20分早く登ったから、先ほどの、休憩時間は取り返せた。 だけど時間はない、さっさと下山します。 キレット分岐での絶景に、思わず足が止まる。 オー! これが鹿島槍行きの稜線か。 天候が悪化すれば、一気に過酷な状況に陥りそうな尾根だ。 凸凹を越えようとした所で、雷鳥がお見えでしたので、スマホで動画を撮影。 →動画を掲載しました。 こんな標高の高い所で、冬季は風速50mぐらいになるだろう、どうして暮らしているのか。 なおも岩をクリアしながら進む。 きわどい岩肌で、すれ違った人に思わず「キレッキレの道ですね」と伝えると 「不帰ノ嶮よりも、こっちの方が迫力あると思う」と仰った。 小屋まで戻ると、食欲はなかったが、栄養補給の為、おにぎりを2個、お茶と一緒に流し込んだ。 さあ下山だ、登る時よりも相当速いペースで降りなくちゃ。 最初は、大きな岩やロープをたどる歩きにくい道だが、それを抜けると、楽になってきた。 登るときに感じたあの怠さは何だったんだろう。高山病にでも掛かっていたのか? 1時間ぐらい歩いた所で、残りの距離とタイムリミットを確認。 さらに、1時間歩き続けたところで、若干時間に余裕が見えてきた。 15:40にリフト乗り場へ到着。(最終便の16:15には間に合った) やっぱり、時間に縛られた登山はいやですね。 だけど、ある程度の決まりを作っておかないと、俺みたいな安易な登山者を制御できなくなる。 ベンチにリュックを下ろすと、急に気が楽になった。 やっぱり、北アルプスの山は、軽々しく登らせてくれない。 リフト乗り場の1階にある温泉に入り、乾いた服に着替えた。 本日のうちに、少しでも西へ(帰路方向)移動して置こう。 糖分が足りなくなったのか、無性にアイスが食べたくなり、国道沿いのコンビニで、バニラを購入。 あとは、ハム,サラダ,オレンジジュース,を買い、車の中でむさぼり食うと、すぐに出発した。 疲れているだろうから、とりあえず高速のPAで横になろうと、糸魚川インターで高速に乗った。 夕方から雨模様になり、雷が光っていた。 翌日の昼頃、帰宅した。 5日間の車中泊に慣れてしまったのか、自宅のベッドには違和感があった。 今回の五竜岳からは、登山とは何だろうと、改めて考えさせられた。 低い山も高い山も、登れば何か経験させてくれる。 山に感謝。
動画
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