活動データ
タイム
09:11
距離
10.9km
のぼり
1827m
くだり
1818m
活動詳細
すべて見る理解に苦しいですが、今回も撤退出来ませんでした。 激痛に耐えながら遥か遠くに見える頂きを見て、 帰る方法を模索しながら自己嫌悪。 仮に歩けても、こんな装備で先に進めば 更に辛い試練が待っているのは分かりきっていて その時またきっと後悔するのは目に見えているけど どんな試練が待っているのか 見てみたかったのかもしれません。 北岳を登るのは二回目ですが前回は初夏。 今回問題なのは雪化粧してる事です。 北岳を日帰りする場合、一番のネックは時間制限でしょうか。登山口へはマイカー規制があり、バスやタクシーの始発で登山口の広河原に朝6時過ぎに到着。帰りのバスの最終は16:40。約10時間以内に登って下りて来なくてはなりません。 北岳の総距離は一見短めに見えますが、基本的にずっと急登なので前に進むのではなく上へ進む感じ。結構歩いている割には全然前に進まないのが特徴。 比較的イージーな草すべりルートのピストンでCT12時間弱。一泊する方が多い様ですが、健脚な方なら十分に日帰りは可能です。でもそれは夏の話。 なので今回かなり悩ましいのは装備です。雪山の北岳なんて登った事なく雪の積もり方も私の予測では微妙。先日どっと降り積もり、きっと大分溶けてるはず。ネットで写真を見るとかなり岩が出ていました。積もっているのは2600mぐらいから上のみらしくその下は雪無し。南アルプスの他の山々はほとんど積もってません。 きっと雪はかなり浅いに違いないと判断しました。 北岳の小屋情報では12本アイゼンとピッケルは必須とありましたが、本当に必要なのか?12本アイゼンなんて着けたら失速して帰りのバスに間に合わないかも…。 しかも先月、冬靴とアイゼンを買い換えたばかりで、まだ試し履きしてなく、雪の浅い場所や岩でアイゼンを痛めたくない。 そして悩んだ挙句、チェーンスパイクで行く事にしました。軽アイゼンで登っている人のレポも見たので。 (その人も行った結果12本を推奨してました) ピッケルも家を出る直前までザックに刺さってましたが、土壇場で何故か置いて行ってしまいました。 無謀な登山が多めな私ですが、今回は流石に失敗しました。単純な話、雪を舐めて装備を見誤りました。 登られてる他の方々は、12本アイゼン、ピッケル、メット、ハードシェル等を雪山フル装備。皆さん一泊で間ノ岳とセットで登られてる方が多く、軽アイゼン、ピッケル無しの奴なんて、途中ですれ違った陽気なヨーロッパ人以外一人もいませんでした。 久々に山が怖いと思いました。もうダメかもと思う時もありました。運良く登れて帰れてもバスの最終は無理だと諦めてました。軽く負傷もしましたし。いつ滑落してもおかしくなかったですし。 脇腹から胸の肋骨に3箇所ヒビが入り、腕など数カ所打撲しましたが、あれだけ派手に岩で強打して、これぐらいの傷で済んで本当に良かったです。 膝の靭帯をやった時も思いましたが、丈夫な骨に産んでくれた親に感謝です。 今回の北岳登山は自分には良い薬になりました。 でもあの状況を楽しんでる自分も確かにいたわけで、 そこには素晴らしい光景が広がってたわけで、 何故撤退しなかったのか。今でも謎ですが、 すべては自己責任が基本なわけです。 ではでは
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